18世紀のギター 

 ベルテのバロックギター 1766年製作

製作者:ベルテ(BERTET)/(フランス)

1766年製作

まず、歴史を順に追いながら作品をご紹介してまいります。これは典型的な18世紀のバロックギターのオリジナル!(レプリカではありません)。ベルテはフランスを中心に活躍した製作家で、コメディア・フランセーズ(現在の国立劇場)と関係の深かった人物といわれています。

この頃まではギターは5コース、つまり複弦で2本づつ5組(合計10本)の弦を張っています。フレットもガットを巻きます。現在張られている低音弦は特殊なものです。表面板がネックの10フレット付近まではみ出ている点に注目。

 

・全長:887mm

・胴長:415mm

・弦長:635mm

・裏板・側板:メープルとウオールナットのコンビ。

・5コース(10弦)

 

ローゼットは羊皮紙であり、オリジナルの状態を良く保っています、全体に割れも確認されず大きなダメージも無い貴重な楽器。重量は非常に軽く、持った感じとしてはたぶんリュートと同程度の重量で、たぶんパノルモよりも30%は軽いと思います。さすがに私は恐れ多くて試奏しませんでした、これは博物館モノでしょう。価格は250万円(ギタルラ社)とのこと、あなたには高い?安い?  (注:1998年現在の販売価格です)

 


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