特殊なボディ形状 

 作者不詳(ラベル無し)

製作者:不明(製作国不明/たぶんフランス)

製作年不明

 

この楽器にはラベルがありません。各部の特徴からしてフレンチのようですが、胴体が小ぶりで、しかも写真のように表面板が突出しているユニークなものです。ヘッドはラコート風です。全体的に割れが目立ちますが、完全に修復されています。弾いてみるとじつに良く鳴ります。音色もナカナカのもの。側板と裏板は松+ツキ板でして、修復の跡がいくつかみられます。

側板はネックにかけて舟底のような傾斜をもってヒールに達しているという珍しい構造です。この楽器はお茶の水アンダンテさんにて撮影。御協力ありがとうございました。

 

・弦長:約630mm

・表面板:松

・裏板・側板:松にツキ板。

 

■ 写真1 :ローゼットの貝の装飾が綺麗ですね。サウンドホールの渕までとくと御覧ください。

■ 写真2 :ブリッジ部の拡大。弦はピンで固定するタイプです、ここにも貝の装飾がなされています。

■ 写真3 :裏側です。側板の傾斜に注目、珍しい形状ですね。

 


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