● シュタウファーコピーモデル
製作者:ヘルマン・ハウザー1世(ドイツ) 1934年製作
ドイツのヘルマン・ハウザーといえば今世紀を代表するギター製作家の一人で、かなりの実験的なギターを製作・研究したことでも広く知られています。この写真の楽器は二世によるシュタウファーをコピーしたモデルです。ネックの角度調整機構もちゃんと付いていてメディアカームさんで200万円ナリ。
ハウザーのモダン・ギターは時価とか300万円とかで販売されていることもあるので、この作品はそういう意味ではリーズナブル!?
・弦長:635mm
・表面板:松
・裏板・側板:メイプル
■ 写真1 :裏面です。御覧のとおり大きなキズ、割れはありません。
■ 写真2 :サウンドホールとラベル。今まで前章で紹介した19世紀オリジナルギターと比較してほとんどキズとかが見あたらないですよね。これでも50年以上は経過しています。
■ 写真3 :テール部分。エンドピンは大きめのものです。指板のハイポジション部がサウンドホールまで迫り出しています。
■ 写真4 :ちょっと見づらい写真ですが、指板は表面板には接していません。
■ 写真5 :シュタウファーの面白い部分はココ。ネックの角度調整もちゃんとコピーされています。ヒールのボルトを付属のネジまわしで調整するのです。
■ 写真6 :ヘッド部分拡大。このヘッドの形状は忠実なコピーなのかどうか不明です(穴があいています)。この楽器には0フレットが打たれている点に注目。
■ 写真7 :機械式糸巻き部分。グリップは象牙製で操作しやすいです。