クレーンホームページ 20周年特別企画 |
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最終更新日:
Sunday, 11-Mar-2018 19:51:22 JST
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(C) 2015 Makoto Tsuruda
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● この曲集(音楽帖)について
・マティアス・ホセ・マエストロ音楽帖(1786年編纂) 手稿譜 全ページの公開/高解像度版無償配布です。
★公開当時から"ホセ・マシアス音楽帖"と表記してきましたが、"マティアス・ホセ・マエストロ音楽帖”に訂正いたします。
マティアスがファーストネーム、ホセがセカンドネーム。 (2017年8月5日)
※ 外観はこんな感じ→ 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5
マティアス・ホセ・マエストロ(Mathias Jose Maestro [1766-1835])が1786年に手描きした楽譜を鶴田がスキャンした画像/ファクシミリです。マティアス・ホセ・マエストロはスペイン生まれで20歳頃に南米のペルーに渡った建築家/エッセイスト。その後、時代は下ってペルー生まれでパリを拠点に活動するギタリスト、ハビエル・エチェコパール・モンジラルディ(Javier Echecopar Mongilardi)氏がこの音楽帖を分析し彼の解釈に基づく演奏を発表してきました。しばらく彼のもとにこの曲集はありましたが、2005年2月に鶴田が譲り受けました。おおむね20数曲が収録されています(壮大な曲の断片やスケール練習スコアを含む)。
また、フルートのための音階練習曲と思われる楽譜が16セット(1つの調に2曲)含まれており、これはインターネット上では世界初公開です。
2005年当時、私が入手した時点でこれらの楽曲の素晴らしさに気付き、クレーンホームページでも紹介した時期があったのですが、原本がヴァイオリン譜のように書かれ、しかもインクの裏映りやにじみが多いこと、そしてある程度の楽曲の解釈能力を求められることもあってか、なかなか普及には至らずにいました。優れた音楽と出会えずにいるというのは非常にモッタイナイことです。表紙を含めた全ページ・全曲を公開します。マシアスの原譜を自分なりに解釈して弾くも良し、井上景さんの解釈アレンジ譜を堪能するもよし。この機会に名曲の数々を皆さんのレパートリーに加えていただければ本望です。
全頁公開の初回として、まずはこの音楽帖の表紙/カバーから本文手前の4ページまでを掲載します。
【帖】 :折り本や帳簿、あるいはノート(手帳)のこと
【メモ】
この曲集、とても芸術性の高い名曲揃いなのですが、そのうち4曲は私(鶴田)自身も録音を残しCD「18世紀スパニッシュギターの芸術」 として発表しています(ハビエル氏の解釈編曲譜による鶴田解釈演奏)。そのCDパッケージのジャケットが折り返しのライナーノーツになっており、楽器と曲集の由来等について説明してありますので興味のある方は参考にドゾ。ちなみにハビエルさんの解釈による楽譜と演奏CDは2015年現在では絶版になっており、音源の一部はハビエルさんのホームページとYouTube等で試聴可能です。アマゾンでは中古CD/DVDとMP3が購入できます。
・ハビエル・エチェコパール・モンジラルディ(Javier Echecopar Mongilardi) :ハビエルさんのホームページ
・YouTubeより:ハビエルさんの解釈と演奏:素晴らしい演奏。かなり速いです! 一度聴くと原譜の解釈に間違い無く影響します(笑)
Quaderno de Musica para Guitarra
Mathias Jose Maestro
Lima 1°. de Enero 1786
Mathias Jose Maestro (1766-1835)
225mm x 320mm
2015年 弦楽器工房CRANE/アトリエ・クレーン:Luthier 鶴田 誠