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■ 006:浅田 minoru さん (三重県)・・・「チャランリュート」
■楽器:チャランゴ(南米・アンデス地方の弦楽器)
■製作者:浅田 minoru
■仕様:全長580mm、弦長310mm、胴:イチョウ、ネック:ラワン、指板:コクタン、表面板:エゾ松
■コメント:
私はフォルクローレのファンで、以前からケーナを自作していましたが、チャランゴを演奏するようになって、チャランゴの自作も始めました。この作品は3作目になります。たまたま、チャランゴの胴をとれる位のイチョウの丸太が手に入り、なにか変わった形のものを作ろうと考えているころ、CRANE HPに出会いました、HPのなかに「マンドリーノ」を見つけて、これだ!と思い、それから何日もHPを開けては構想を練りました。材料は近くのホームセンターで入手可能なものとし、自分の工作技術にあわせた構造に置き換えてつくりました。CRANE HPに出会わなかったら、この作品は完成しなかったでしょう、最後になりますが、Muchas gracias. Sen~or maestro TSURUTA.
● 胴の掘り始めです。
● ペグ穴の調整作業です。(丸ヤスリで代用しました)
● ネックの完成です。
● ロゼッタとブリッジの図
● 完成です。
●御感想、お問い合わせ先:浅田 minoru artesano@mecha.ne.jp
【Webmasterより】
ガ〜〜ン! マンドリーノタイプのチャランゴ!とてもユニークで面白いです。う〜〜〜む、こりゃ楽しいです。楽器作りもこれくらい遊ぶと10倍は楽しめそうですね。胴の掘り抜きはたいへんな作業だったでしょう。その昔のウ〜ド(丸太からくり抜いて作ったリュートの原形といわれる楽器)の起源をここに見たという感じです。ペグ穴加工も苦労の様子がうかがえます。ヘッド〜ネック部分はそのままマンドリーノに使えそうじゃありませんか?
イチョウのボディと表面板にエゾ松というなかなか味のある材料。完成した写真の背後の石碑が私はやたら気になります(笑)。さらにヨロシイのが冒頭の写真に写っているTYPE-Iです。74年式フォルクスワーゲン、1300S「スーパービートル」。鶴田もその昔、カブトムシ色のTYPE-I(アイロンテールのスポルトマチック)に乗ってました。ビートルっていうのはワカル人にはワカル、そういうクルマです。従って浅田さんは違いのワカル、ゴールドブレンドなのです。
・今日の特別付録(昔鶴田の乗っていたTYPE-1) 写真1 写真2
ユニークで斬新なアイディアがプンプンする楽器は私にもいい刺激になります。ヒストリカルな検証による理論通りの楽器作りもいいのですが、こういった自由でのびのびした作品も私は好きですね。音も気になるなぁ....。
■ フォークギター風アヤクーチョ型チャランゴ
・浅田さんはこんな楽器も製作されてるんですね。チャランゴの胴はぬわんと「エゾ松」。全長650mm、弦長370mm とのこと。ここではモールド作り、ベンディングアイロンの自作といった準備から完成まで4ヶ月余りを費やしたという力作です。モールドについてですが、台座には型枠固定用のねじを付けてあり複数の形状のモールドに対応可能となっています。アイディアですなぁ。
・こちらはエゾ松胴のチャランゴ:全長620mm、弦長370mm、U字クランプ等の冶具製作の為に作りました、以前のチャランゴとは違ったシェイプですので、雰囲気が変わりました。
■ 浅田さん自作のベンディングアイロン
400Wヒーター(電気ストーブ)のセラミックヒーターを熱源に使って作ったというベンディングアイロン。温度設定には工夫が必要で、スライダックと電源スイッチのON/OFFで温度制御を行っているとのこと.......つまり写真手前に写っている大きなシーソースイッチが「マン・マシン・インターフェイス」といったところでしょうか? 市販のベンディングアイロンでも温度が上がりきって安定するまで30分ぐらいかかることを考えれば、安定した温度制御は難しそうです。他の熱源としては電球を使って同様に自作することも可能です。電気ヒーターのなかには温度制御のコントローラーの付いたものもありますが予算次第でしょうか。なお、ベンディングアイロン製作では電球端子のハンダは180度程度で溶けてしまうので耐熱配線材を使ったほうが良いようです。あと、みなさん自作される場合は安全のために支持台部分の加熱・感電防止の配慮も忘れずに。くれぐれも事故やケガに御注意ください。当方は一切責任を負いません...念のため。自作に自信のない方は迷わず市販品を買いませう。
さらなる投降、おっと、登校・下校、じゃなくて、さらなる投稿をみなさんからお待ちしております。我とおもわんかたは遠慮なくどうゾ!!