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■ 029:「CON380/HOME-CENTER-SP」
■楽器名:「CON380/HOME-CENTER-SP」
■製作者:布川 慶(Kay Nunokawa)
● コンセプト:
モデル名がそのまんま、380サイズでホームセンターで揃う材木を使用して仕上げたら、どんなものが出来るだろう、2X4材の音って、どんなだろう。
トップとバックは2X4材のスプルースで、なるべく木目が揃っている部分を選びました。のこでスライスして、かんなで厚さ調節。サイドもラワンをスライスしました。筋力アップ効果抜群の作業でした。ネックもラワン、3ピース構造にしました。今のところ、構造的なゆがみは出ていないので、強度という意味では、問題ない材料だと思います。
● 製作の写真
・写真1 2X4材のスプルースから表面板
・写真2 ボディ製作中
・写真3 ネックと指板
・写真4 ホワイトウクレレの状態
・写真5 完成(裏)
・写真6 完成(表)
● こだわり:
こだわりは柔らかいラインのデザインと、バックのラウンドでしょうか。どこまで丸く出来るか、挑戦してみました。仕上げは導管の激しい吸い込み攻撃に会い、難儀し、妥協の仕上げです。
● 音色:
さて、楽器として一番大切な音。とてもキラキラした、クリーンな音なのはびっくりしました。ウクレレとしての柔らかさより、ギター系のサウンドのようです。フロロカーボン弦の影響もあるかもしれません。 この製作によって、デザイァ、音、演奏性が確認できたので、次回作は、メープル&ウォールナッツを製作中です。
【鶴田より】
すごひ! かっちょえ!! やりますなぁ。
ホームセンターでよく見かける2X4(ツーバイフォー)材。まさかこんなものからこんな素敵なウクレレが完成するなんてびっくりですね。細部までがんばって細工がなされています。マカフェリ風にも見え、オベーション的な装飾もあって、堂々とした立派なもんです。たぶん説明が無かったらホームセンターの材料で作ったとはわからない出来栄えです。弦長380mmであれば材料費としてもリーズナブルに調達できそうです。
なにしろトップもサイドも角材からノコで切り出してしまう、というところが超チカラワザで感激です。無いなら作る!そんなものづくりの原点を感じます。スバラシイ!
投稿いただいた布川さん、じつはこのコーナーに以前も「016:Mr.Nunokawa作品集」として投稿いただいてます。楽器作りがホントにお好きなんですねぇ。良い刺激になりますなぁ。現在製作中のメープル&ウォールナットモデルも楽しみにしています。
記事:2012.2.26