■ 製作過程の解説-3
さて、次は金具類を仮に装着してみます。まずはハンドルの位置決めを行います。もちっとヘッド寄りのほうがバランスをとりやすいのですが今回は楽器のサイズギリギリで作っているのでこのような位置になります。
鍵は埋め込み式でスペイン製。最近あまり見かけませんがオルゴールのようなフタ付きの小箱によく見られるタイプですね。埋め込み部分の厚みを計って飲み、おっと、ノミで掘ります。
御覧のようにマイナス・スクリューで固定します。ああ、買っておいてヨカッタ! 試しにフタ側のピンを挿して具合をみます。まぁ、ギターケースに本気で鍵をかける人はいないでしょうけれど..... 。
あと、フタを閉じておくためのフックや開閉のための蝶番を同様にして装着します。かみ合わせを確認して問題がなければいったん全ての金具は取り外します。そして塗装がすべて終わってから最後にまた金具を取り付けるという段取りです。金具を装着したままで塗装すると仕上がりが汚くなるので、面倒がらずに丁寧に作業手順を確かめながら作るのです。
そういうわけで、次はもちろん塗装作業です。
つづく
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