● 文献:スペインのギター 1750年〜1950年/ The Spanish Guitar, 1750-1950
品 名:文献「スペインのギター 1750年〜1950年」(The Spanish Guitar, 1750-1950)
著者:Sinier夫妻とジェローム・カサノヴァ氏の共著 / Francoise de Ridder, Daniel Sinier and Jerome Casanova
出版社:CAMINO VERDE (2019年5月発行)
価格:18000円(日本国内送料込み)
配送方法(選べます):レターパックプラス(追跡番号有り、対面受取、補償有)またはレターパックライト(追跡有り、ポスト投函、補償無)
新品/中古の区別:新品 限定2冊 完売
備 考:208ページ ハードカバー 225mm x 300mm 厚さ約2.5cm 内容は英語とフランス語です
重量が約 1.6kg あります。筋トレにも使えます。
【説明】
フランスの製作仲間、Sinier夫妻の新著です。つい先日発行されたばかり(日本では現時点ではどこの書店でも扱っていません)。
本のタイトルどおりに読めば 1750年から1950年のスペインギターに関する書物ということなのですが、なにしろスペインには古いギターというのがほとんど残っていません。例えば19世紀ギター(楽器)を探すとしましょう。大小のギターにおいてモダンなスタイルが国際的に普及した1850年以降やアメリカンパーラーのたぐいは除外します。
数でいえば19世紀後期のドイツ・ウイーンのモダンに近いメイプルスタイルが最も多く、次いでフレンチ、英国代理店モノ、南米モノ、イタリア、たまに北欧モノとか ... 探せば出てきます。弦長やデザインの異なるもの、状態の良い物も悪い物も出てくるので選べます。
しかしスペインギターは別の惑星のようなもので、1850年以前のスペイン物は博物館で見かけることすら少なく、コレクターも手放さず、ごく一部の製作関係者や演奏家のつてをたどってたどってひたすらたどって、やっと見つけたけれど、入手するには高額で状態も悪いという感じ。逆に、あの楽器は彼が所有している、と個体の所在が周知されていることもしばしば。スペインの古いギターは絶滅危惧種どころか、個体数を数えることができるぐらいの世界遺産レベルなのです。 従って、こういったまとまった本数を撮影して本にまとめるなんてことは困難であったのです。
古いスペインギター。過去にいくつかの楽器辞典や研究書に数本程度掲載されていればすぐに話題になったものです。例えば一番有名なのは1992年に出版されたメトロポリタン美術館の「La Guitarra Espanola」ですな。で、その後はスペインギターの新刊といってもねぇ .... モダンギターを主力商品をする楽器店に都合の良さそうなトーレス関連ばっかりでウンザリ。なかなかトーレス以前に関するまとまった新刊は期待されないカテゴリーであったのです。
420枚の写真がふんだんに掲載され、 鶴田の大好物の18世紀スタイルの当時のギターがたくさん掲載されています。本書のなかで1/3は1850年以前の楽器です。そのほか、バンドゥーリャとかシターンなども登場します。歴史や構造についても書いてありますが、とにかく写真が豊富で素晴らしい。私なんか写真だけでもおなかいっぱい。後半はモダンなギターですが名工と呼ばれる楽器がいくつも登場します。過去に他の文献に掲載された楽器もいくつもありますが、内部写真やロゼッタの拡大写真など、新たに撮影された部分的な写真も追加されています。
著者であるSinier夫妻のホームページからPayPalを使って直接購入することも可能です。フランス国内の定価は75EURO+送料ですが、日本だと115EURO です。2019年5月26日現在の1EUROは123円とするなら14000円程度です。お急ぎでない方やペイパルの使える方は著者から直接購入するとよいでしょう。クレーンホームページから購入希望の方は鶴田へメールにて連絡ください(受け付けページはこちら!)。
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