クレーンショーケース

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(C) 2003 Makoto Tsuruta / CRANE Home Page


No.M0038:バーフレット(25本入り) 委託品

 

 

品名:バーフレット(洋白 17%ニッケル)1.2mm / 1.0mm

譲渡希望価格: 時価

新品/中古の区別:新品(特注品)

参考写真:参考写真1 参考写真2 参考写真3 

備 考:フレット幅は1.2mmと1.0mmがありますので選択いただけます。1セットあたり25本入りです。数量限定品(限定生産)

在庫数:
1.0mmは売り切れました(次回入荷未定)
1.2mmも売り切れました(次回入荷未定)

説 明:

ついに出ました! 究極のコダワリ部品。特殊なフレットマニアの方からの委託品です(笑)。いったいこんなものを誰が買うのであろうかと思わせる特注パーツの決定版(ト〜〜〜ゼン、私は買いました)。

あなたの使っているギターやマンドリンのフレットって何でできているか御存知ですか? フレットの素材や寸法にはじつに様々なものがあって少なくとも40種類は下らないでしょう。フレットを交換すると音がぜんぜん変わるって御存知ですか? え? 気づかない?
私はバーフレットの楽器を作るようになってから虜になっていまして、すでにT型断面(キノコ型)はめったに使えないほどバーフレットに惚れ込んでおります。バーフレットの素材は真鍮製や骨や象牙などあれこれ試していますが、今回の製品は「洋白」製です。洋白という金属は銅、ニッケル、亜鉛の合金で一般には「洋銀」とか「ニッケルシルバー」あるいは「ジャーマンシルバー」などと呼ばれています。金属関連業界では通常「洋白」とよび加工性、耐食性に優れています。弦楽器のフレットは金属弦(スチール弦のギターやナイロン弦の低音巻弦)に対する摩耗と噛み具合から微妙なバランスが要求されます(プロレベルの話ですよ)。フレットが硬すぎると弦の摩耗や触感に影響し、逆にフレットが柔らかいと摩耗が早いという点も注目です。今回の製品は19世紀マーチン(アーリー・マーチン)のギターやマンドリンなどの修理やコピーモデル製作のために特別にプロデュースされたものです。

一般的な洋白の素材構成は銅62%、ニッケル14%、亜鉛24%で高級食器などに使われており、銀に近い性質を持ちます。ちなみに純銀はやわらかすぎるので純銀製品としては銅などを混ぜて「スターリングシルバー975/1000」が一般的です(時計材料でもホールマーク等でよく知られています)。ギターのフレットとしてはニッケル18%前後が理想とされていますが、今回は材料の時点からこのニッケル含有量を指定して製造しています。以下がその証拠! 今回の製品の検査証明書です。

 

 

洋白プレートは指定工場にてレーザー加工機で短冊状にカットされ、ねじれやバリの修正〜最終仕上げまでは熟練した職人によって1本づつ鍛えられて完成されるのです。いわばフレットのロールスロイス! 泣く子もあきれて黙るマニアフレット! おひとついかがですか?

 

 

【補足】バーフレットでは先端が平面に近いと弦のビリつきが出やすいので、装着時は高さは約1.3mm程度の高めにして接着し、全体のレベルをならしたのち先端を丸めるとビリつきが出にくくなります。先端をまるめるには手作業でヤスリがけしてもよいですし、専用工具はStewMacにも売っています。

 

 

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