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■ ガット弦をつくろう(寄稿編)
LEE式羊腸カット
え〜〜〜、地ガット密造仲間のLEEさんから非常に心強いお便りをいただきましたのでここに紹介しましょう。
羊腸カットのための治具(ジグ)とカットについてです。
道具や行程は写真を御覧になれば即座に理解できるでしょう。
以下、ストリッピング-ホーンの私的解釈によって摩擦抵抗を必要最低限に抑えたという、まさに試行錯誤の傑作ですね。
【写真1】
針金を折り曲げてスタンドに取り付けた治具(ジグ)です。
【写真2】
塩抜きして洗っておいた腸をこの針金にたぐり寄せていきます。バイクのサスペンションのブーツみたいに。
【写真3】
【写真4】
クリップで左右を留めておいたほうが安定してカットできます。
【写真5】
はい、切れました。
【写真6】
【写真7】
これを水に入れて伸ばします。すると小ヒモのできあがり。
【LEEさんからのコメント】
発想を全く変えた切断法で、スキッと気分よく、カットした後も、お互いが絡まりません。
手繰って、針金に通していくと、不思議と、ネジレやヨジレはおきないんですよ・・・アラ不思議とキレイに分割できます。
これは、ホントに早くて楽にできます。材料もいたって、見た通りです。
ヘアピンを使うと4分割もできますが、今回は羊腸が細いので、2分割、メガネクリップ方式で、やりました。
■ 鶴田B方式
その後、鶴田もあれこれ考えました。もっと簡単にできる方法はないか?
そして思いついたのが次の単純ハサミカット方式。鶴田B方式と呼んでもいいカモ。
売られている羊腸のなかにはラーメンみたいに束ねたものの他に、最初からたぐり寄せたものもあるのです。
パイプ状の羊腸が平たくなっています。直径が大きめのものが良いでしょう。
上記のLEE方式の【写真2】をすでに済ませた商品です(昔の女子高生のルーズソックスみたいにたぐり寄せる必要が無い)。
それを買ってきて、最初にハサミで以下のように2列に切ってしまいます。
切ったあと延ばして洗って塩抜きします。からまないように注意。
小ヒモは上下左右の4本とれます。
これなら治具を必要とせずハサミだけですみます。但し「よく切れるハサミ」が前提ですぞ。
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