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CRANE 社会奉仕活動 |
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● 三陸鉄道に枕木寄付
東日本大震災(2011年3月11日)の被災地で、大きな被害を受けた岩手県の三陸鉄道。津波で駅舎も流され、グニャリと曲がった線路が報道されたことは記憶に新しいです。
クレーンホームページの記事のどこかで書いたように、私の父は生前、国鉄の保線区で働いていました。保線区というのは枕木や線路を交換したり、いわばメンテナンス担当といったところです。力仕事の印象がありますが、実際には勾配計算や敷設の技術も必要で、職人技といえる御仕事です。鹿児島本線は台風の影響もあってか、私が子供の頃はたびたび土砂崩れなどの被害が発生したものです。大雨が降ると父は夜中でも出勤し、明け方まで現場の対処に追われていました。
たまに父と一緒に列車(電車ではなくディーゼル)に乗ると、傾斜のあるカーブやポイントを通過するたびにわずかな振動を感知しては「ここ、甘いねぇ」なんてつぶやくものですから、鶴田少年は気になって仕方がありません。何事もなくスムーズに列車が走るというのは、こんなに難しいことなのかと子供心に思ったものです。
東日本大震災の鉄道の被害を見るたびに、財源の乏しい地方の路線の復興は困難を極めるでろうと気の毒に思っていました。そんなときにこの枕木寄付の話を知り、早速参加したのでありました。
概要:三陸鉄道復旧に向けて、1口1万円の支援金を募集。 北リアス線 陸中野田〜野田玉川(約2.5km区間)に設置される枕木には名前をプレートとして設置。さらに三陸鉄道より「ご支援証明書」を発行。 申込期間:2011年10月27日(木)〜2012年3月31日(土)
工房クレーンでは海外からの木材や文献の購入に「セゾンVISA」を使っていますが、そのセゾンと三陸鉄道が企画したのが、このキャンペーンです。ですから、支払いはネット上であっというまに完了。5つぐらい寄付したろかい!と思ったのですが.... このキャンペーンは一人1口が原則だそうです。1ヶ月後ぐらいに証明書が郵送されてきました。予定では4月に目的の区間に枕木を設置し、秋頃にプレート設置だそうです。
三陸鉄道の全線復興は平成26年4月を目標とか。まだ2年も先ですね。
・三陸鉄道公式ホームページ
http://www.sanrikutetsudou.com/
2012年2月 工房CRANE/アトリエ・クレーン:Luthier 鶴田 誠
記事:2012.2.26