|
■ ホイール板のピン留め
● いよいよ本体の組み立てにはいります。
(1)はい。教科書4ページを開いてください。
(2)部品板から部品抜きツールを使って 1番と2番の部品を取り出して重ねます。ホイールですね。
このとき2つのホイールの 矢印 → ← のある面が内側になるように。
説明書ではここでホイールにサンドペーパーをかけるように書いてありますが、まだやらなくていいです。
(3)ホイール板には四角い穴が8個開いています。じつは穴のサイズが異なります。
重ねると、穴の大きい面から小さい穴が見えるはずです。よく確認してください。
(4)部品板の6番から3番の部品(ピン)を8個取り出します。
(5)ハンマーでピンを打っていきます。バンバン叩くのではなく、程々の力で。
(6) おおむね8本すべて入ったら、ホイールを手のひらの上に乗せておき、各ピンをハンマーで叩きます。これで奥までキッチリ入ります。
この写真では指先側を叩いていますが、手の甲側を叩いたほうが安定します。(#片手で写真が撮りづらいのでこうなったのだ)
【オプション作業:自己責任にて】
さて、のちのガタ発生防止のために各ピンの裏側に接着剤を塗ります。私は接着剤はアロンアルファ系を使いました。
接着剤はよく乾いてからでないと、この後の工程で部品をくっつけてしまう恐れがあるので半乾き状態の接着剤は禁物です。
■ ホイールをサンディングする
・ホイールがピンで堅く留まった状態で紙やすりをかけるほうがいいのです。
弦を摩擦で振動させる撥弦楽器では非常に重要な部分です。ヴァイオリン族の弓と違ってハーディガーディは硬い円盤のヘリなので柔軟さがありません。あとで調整のときに綿を巻いて音をなめらかにしますが、現段階で可能な限りスベスベにしておくべきです。
2枚のホイールには必ず段差があります。段差が無くなるまでサンディングしてください。
付属のサンドペーパーは #240番ですが、効率良く作業するには #120番の紙やすりがあると早くてらくです。
※ 段差の確認は目で見ずに指先の感触を頼りにしたほうがいいです。目視だと甘い判断になりがちです(#とくに私みたいな老眼はね)。
今回のキットでは部品のバリやレーザー切断の熱で収縮や変形が起こっているのでしつこいぐらいにサンディングしたほうがいいでしょう。サンディングの仕上がりの目安はレーザーカット断面の茶色が無くなった状態(ほぼ白い木地)と思ってください。
■ ホイールの軸を組む
● ホイールのサンディングはしっかりやりましたか?
教科書4ページの下段に進みます。ホイールの軸を組み立ててホイールに取り付ける行程です。
(1)1番の部品板から6番と7番の部品を取り出します。図をよく見て向きに注意してくださいね〜〜。
ここで組んだ軸のカット面の茶色の部分にロウを塗ります(4面とも)。このあとに組む部品がきつめなので滑りやすくするためです。
(2)1番の部品板から5番の部品を取り出します。飾り輪です。これを軸に挿します。こんな感じ。
(3)軸が入りづらいときは軽く軸をハンマーで叩きます。一人で写真を撮りながら作業しているのでハンマーが軸に斜めに当たっていますが、よい子の皆さんは垂直になるように叩いてください。斜めにあてると割れます。
(4)同様に1番の部品板から4番の部品(飾り輪)を取り出して軸に挿します。おっと、その前にオプション作業で接着もアリです。
(5)はい。これでホイールと軸が組み上がりました。
● ホイールにまだ段差有り!
ここまでの作業が終わって、念のためにとホイールの摩擦面を指先でさぐってみます(見てはいけません、目を閉じて)。
すると、まだ段差が残っている部分があるのでサンディングしました。あとの行程でも紙やすりはかけられますが今のうちなら、らくに作業できますので。
2枚のホイール板同士は8本のピン留めですから、接着していないので力を入れればわずかに口が開きますが演奏や音色には影響ありません。
いちばん大事な部分なので今回はじっくり説明しましたが、次からは少し急ぎます。
次は軸受け部分の組み立てです。また次回をお楽しみに〜〜〜 ♪
■ 目次に戻る