|
■ ペグの組立て
【30ページ右から31ページ左まで】
教科書30ページを開いてください。ここでは部品板の4番から部品を取ります。
(1)弦を巻き上げるためのペグはメロディ用とドローン用の2本です。まず長いペグを組み立てます、メロディ用です。
部品板から 81 と 82 の部品を取り出し、サンディングして周囲のバリを取り、交互に組みます。
(2)86k を頭と首に挿入します。赤十字リングですな。
頭のほうはさほどでもないのですが、首のほうはキツイです。割れやすいので首のあたりにロウを塗ってから挿してください。
(3)31ページ:同様に 83 と 84 の部品を組んで86k を挿します。これも首側にロウを塗ります。こちらは短いペグでドローン用です。
■ クランクハンドルの組立て
さて、キットのお楽しみもそろそろ終盤です。クランクハンドルを作ります。
【31ページ】
教科書31ページを開いてください。ここでは部品板の4番と5番から部品を取ります。
(1)ノブの軸を作ります。部品板4番から 99 と 100 を取り出して組みます。 + と ー の刻印があります、向きに注意!
指定箇所にロウを塗ります。
(2)101c を3つ 102v を1つ取り出します。そして組んでいきますが ... 101c は割れやすいです。
多少割れても動作に問題無いように設計されています(そのまま次の工程へ進んでください)。
鶴田は日頃の習慣でなおしますけど。
(3)32ページ:ハンドルのノブは奇妙な形状ですが、じつに美しい造形です。図のとおり組み立てていきます。軸の向きに注意。最後は上下からクサビを打ちます。
【ノブ動作確認動画】
(4)はい。ハンドルが完成しました。カッコイイ! これだけ飾っておきたいほどです。
【オプション作業】 上下の両方の軸先端のダボ周辺に接着剤。将来的なゆるみ防止。いちばんよく動かす部分ですからな。
■ ペグをヘッドに取り付け
さきほど2本のペグを作りましたが、それをヘッドに組み込みます。
【33ページから34ページ】
教科書33ページを開いてください。ここでは部品板の1番と5番から部品を取ります。
(1)部品の 87 と 88 を取り出し、サンディングして周囲のバリを取りロウを塗ります。
(2)まずは長いペグをメロディー弦側に組みますが、その前に仮にペグだけ挿してみましょう。
スクラッチモデル(キットではなくゼロから製作する)の場合でも仮組みというのは非常に重要です。理論どおりに加工したのだから予定どおりに仕上がって当然と思ったら Oh! much guy!(オオマチガイ)。収縮、乾燥、収縮、摩擦、反り、ズレ、など思わぬ原因がトラブルになったりします。
(3)87の歯車を置いてペグを挿す本番です。相手の歯車にかみあうように、なおかつペグがうまく刺さるようにツールの先端で位置決めしてください。うまくペグが刺さったらクサビで止めます。
そしてペグをまわしてギアの動きを確認します。最初はキツイですが、すぐにロウがなじんできます。糸巻きは少し重いぐらいが良いのです。
なお、組立説明書には書いてありませんがペグの軸にもロウを軽く塗ったほうが良いです。巻き上げ時のキキキキーというきしみ音がなくなりますので。
以下の動画のように巻き上げたときにスースーと静かな音になると良いでしょう。
(4)今度は短いペグをドローン弦側に取り付けます。先ほどと同様に組んでクサビを打ち、最後に回してみて動作確認します。
■ キーボックスとハンドルと本体の合体:組み立て完了!
組み立ての完成が近づいています。全ての部品が一体化します。急がず慎重にいきましょう。
【35ページ】
教科書35ページを開いてください。
(1)キーボックス(ペグボックスと一体)の複数の爪にロウを塗ります。ヒールに6カ所、ホイール前に2カ所の爪です。
そして本体側の穴を確認します。
(2)先にヒール側にグイッ!と押し込み、続いてホイール前の2つのくぼみを両手(写真では片手ですが)の親指で握力をかけて組みます。
バキッ! という音がするかもしれません。パキ! 程度に聞こえるかな?
(3)各部の隙間が1mm以下であれば問題無いでしょう。
(4)いよいよ最後の組み立て作業です。36ページ。
クランクハンドルを本体のホイール機構の軸に挿します ... が! キツイです。
無理に入れようとすると割れるのでサンドペーパーで軸側を削ります。決して焦らず何度か挿したり抜いたり削ったりして、少しキツイかな?という程度で挿してください。写真にはハンマーが写っていますが、なるべく叩かずに指で圧入できればそれにこしたことはないでしょう。
最後にクサビを打って完了です。
● やった〜〜! 組み立て作業が終わりました! あとは弦を張って調整です。
次は弦を張って調整です。
■ 目次に戻る