ハーディガーディを作ろう(キット編)

STEP 7:調弦と調整
キットならきっとうまくいく
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きしみ音を軽減(潤滑剤) 2018年1月5日追記

追加で書いておきます。組み立ての段階でロウを塗りましたが、不十分であったり塗り忘れていると完成直後からキーキーときしみ音が発生します。多少なら「味」ですのでほっといてもいいのですが、どうしても気になることはあります。また、充分にロウを塗ってあっても楽器を使い続けると、徐々にきしみ音が発生します。
それで、再び分解してロウを塗るわけにはいかないので、私の個人的な発想ですが「錠前潤滑剤」を使ってみました。スプレー式でないと歯車の軸や奥まった部分には塗布できないためです。また、これは乾くとサラサラになるのでオイルまみれになることもありません。
反面、白く粉を吹きます!  ですからスプレーするときは可能な限りマスキングしたり吹き付ける方向に注意します。
結果、きしみ音は予想以上に軽減されましたが、くれぐれもかけすぎないように自己責任にてお使いください。メーカーによって成分も異なると思います。

ここでは三輪ロック(株)の「スプレー3069L 」を使いました(たまたまウチにあったので)。写真は480ml ですが、もっと小さい容量も売られています。
あと、呉工業(株)の「ドライファストルブ」も似たようなものですがこちらはさほど白くなりません(ふだんMIWAを使い慣れているので今回は3069Lを使ってみました)。

 
 

塗ってはいけない部分、塗ってもあまり意味が無い部分、というのもあります。基本的にはクランクギアとハンドル軸などに塗ります。

【塗らないほうがいいかも】
・ペグボックスや糸巻きには塗らない
・キーやキーボックスには塗らない
・ブリッジやサドルには塗らない
 

【塗るなら】
・クランクギアセット
・クランク軸
・ハンドル(ノブ)軸
・内部の装飾歯車
・ホイールの前後の軸

ホイール面に潤滑スプレーがかかってしまうと弦がすべって鳴りにくくなるので、そうなったらいったん紙やすりでホイール摩擦面をサンディングして、松ヤニを塗りなおします。リセットですな。私の人生もリセットできないものかと .... 。

不要な部分に掛かってしまった潤滑剤はレモンオイルかオレンジオイルで拭き取れば綺麗になります。白くならない乾性潤滑スプレーがあればいいのですが、他社のものすべてを試していないので、この説明は参考程度に。

 

なお、キーキー音には効果がありますが、カタカタ音にはあまり効果が無いようです。

 

 

 



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