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■ このHGキットで弾けそうな?曲集
なにしろ ドレミファソラシ の7音しかないのに加えて半音も無いので(#白鍵のみをダイアトニックともいふね)、弾ける曲は限られます。
とはいえ、なにか単旋律で1オクターブ未満となると ... たとえばリコーダーやトランペットのような管楽器の曲集。あるいは右手だけで弾けるようなピアノの初級レベルの曲集などが候補でしょうか。ヴァイオリン/ヴィオール族の曲集などにも見つけることができるかもしれません。
手元にあるギターの曲集でもピアノの曲集でも、部分的に弾ける曲はありますから、まずは探してみましょう。
小学生の音楽の教科書みたいなものも良いカモ。ブックオフみたいなところで安価に見つけることができるでしょう。
あれこれ活用したい人にとってはコード併記かどうかもポイントですな。
いちおう以下にいくつか候補を書いておきますが、曲集を1冊買ってもこの楽器で弾けるのはほんの数曲です(#高い音が1つだけ出せないとか)。
私も何冊か買ってみましたが100曲ぐらい掲載されている曲集でも実質3曲ぐらいしか弾けない曲集もありました(笑)。
しかも3冊ぐらい買うと重複する曲がけっこうあります(#かなりかぶります)。マトモに買うと実入りが少ないので、念のため。
ヤマハミュージックメディア (2016/6/26) 144ページ 30 x 22.4 x 1.4 cm 1620円ぐらい
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4636932390
ケイ・エム・ピー; 菊倍版 (2017/2/23) 144ページ 30.4 x 22.4 x 1.2 cm 1620円ぐらい
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4773242388
ヤマハミュージックメディア (2017/7/23) 104ページ 2480円ぐらい
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4636947223
半音が出せないことと、音域が狭いという制約はあるものの、そこは工夫とアイディアです。
曲全体だけでなく例えばAメロだけとか、サビ部分だけとか。TVコマーシャル(たいてい15秒間)など、探せば案外あります。
才能の有る方は移調するなり、適宜アレンジしてみるもよし。
まぁ、この楽器ならこんなもんですわい♪ といった歩み寄りと割り切りは必要ですな。
■ ハーディガーディに関する文献
ハーディガーディについて説明のある本が英語でいくつか発行されています。ひとまず2冊を紹介しておきます。
おおむね国内外のアマゾン等で入手できるでしょう。
英語 110ページ 1998年 ペーパーバック 6000円ぐらい
おそらくハーディガーディを全体にわたって理解するにはベストな文献かと思います。歴史、構造、演奏方法、そして楽譜が多いのも魅力。13世紀頃の古曲から現代曲のアレンジ物まで。ダイアトニックもクロマチックも広範囲に掲載。18世紀にフランスで出版されたハーディガーディの教則本 Baptiste Dupuit (1741年)や Francois Buin (1761年)についても解説され、それらの曲もいくつか掲載されています。 1冊だけ選べといわれれば、鶴田ならこの文献をオススメします。
英語とハンガリー語 135ページ 2006年 ペーパーバック 2500円ぐらい
ちょっと珍しい文献。ハンガリースタイルのハーディガーディについて書かれています。おおまかな歴史と構造、演奏方法など。曲もいくつか含まれます。時代や地域によって異なる構造について図説されており、犬ゴマ(トランペット)の作り方など、製作の観点からいえば非常に得るところが多く興味深い文献です。
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