ネック部は竿と呼んだりします(笑)。問題になるのはその長さと太さなどです。かまぼこのような断面ですが、そのカーブによっても使用感が大きく左右されます。この写真では「カポタスト」という移調器具を使っていますので歌の伴奏などではヴォーカルの音程に合わせるのが容易です(他の楽器だとたいへんですね)。
イングリッシュギターなどにはネックに穴が開いていてそこにカポを入れるタイプのものもあります。 ネックは合わせモノと一本モノとがありますが反りにくさを考えれば一本モノであっても補強の入っているものがいいかもしれません。
ネックに貼り付いている黒っぽい5mm厚の板は指板(しばん)といいまして、これにフレットという金属の棒を埋め込んであります。こうして指で押さえて音の高さが決まるしくみです。エレキギターと違ってフレットのすり減る度合いは小さいですが交換費用は1本3000円ぐらいです(まとめて交換しないとバランスが悪くなります)。
クラシックギターの場合はフレットのポジションを確認するための「ポジションマーク」は付いていないのが普通です。そこで私が普段使っている便利な方法をご紹介しましょう。これはカセットテープやビデオテープを買うと同封されているラベルシールです。たいてい番号もありますから 3、5、7、10 フレットにこうして貼っておけば綺麗でわかりやすいです。はがすときも汚くなりません。