弦そのものは6本セット(もしくはバラ)で楽器店に売られていますが太さ、固さなど様々であり音色や音量や張りの強さに大きく影響します。音程の狂っている製品には注意するべきでしょう。もともとギターのナイロン弦は釣り糸であるせいか、太さや質が不均一なものも存在するようです。
リュートや古いギターはガット弦(羊の腸から作ったもの)がよく用いられます、独特の音色ですが傷みやすく入手も手軽ではありません。
現在人気のある弦はクラシックではオーガスチンやプロアルテ、フラメンコではルシールやラベラが多いようです。リュートの市販弦はピラミッド社やキルシュナー社などがあります。
あと、太さや音色も多様でありまして、自分の楽器に合わない弦もありますから基本的には試行錯誤といったところでしょう。私は主に(1)(2)(3)弦がオーガスチンリーガルで(4)(5)(6)弦がオーガスチンの青を使っています。
これは弦を固定しておく「ブリッジ」という部分です(駒ともいう)。一本の獣骨(あるいは象牙とか木材)がはさんであり、これで6本の弦を支え、なおかつ表面板に振動を伝えるという重要な役目を果たします。
弦の固定方法のひとつにスーパーチップ(Power PC604 とかではない)と呼ばれるものがあります。3つの穴の開いたところに弦を巻いてブリッジに固定しますが、音が鮮明になるらしいです。
弦をブリッジに巻取って固定するには写真のように結べばいいでしょう。
これは「ピンブリッジ」と呼ばれるものです。従来の一本の獣骨ではなく各弦を金属柱で支えています。やはり音の分離がよろしいようで...。これだと弦の高さは調整困難なので専門家に依頼しましょう。
弦を交換するときに注意すべき点は、必ず充分にゆるめてから弦をはずすことです。まだ張力が残っている状態で切ったりするとこのあたりの表面板に傷を付けてしまいます。