● はじめにさて、ハイパー音楽教室シリーズ。ここではウクレレ編です。
ウクレレはハワイの民族楽器であり、広く世界に普及しています。日本では伴奏楽器としてジャカジャカかき鳴らすといったイメージが強いのですが、テナー、アルト、ソプラノ、6弦、8弦、ロングネック、バンジョーウクレレ、ドブロ.......等の音域や構造の異なる種類も多く存在し、本格的なアンサンブルにも利用されています。また、ハーブ・オオタ氏や津田昭治氏の活躍によって近年はソロ楽器としての地位を確立しつつあります。ギターと比較して学びやすく、軽量・コンパクト、おまけに楽器の値段も安い、しかも 4本の弦でハワイアンはもちろんのこと、クラシックからラテン、JAZZ、フュージョン、R&B、ロックまで幅広く演奏できてしまう....つまり見かけよりずっとスゴイやつなんです。
もちろん現在ギターを弾いている方や、かつてギターを弾いていたけど今になってまた弾きたくなったとかいう方には(ギターのカタキをウクレレで討つ!?といわれるぐらいですから.....)かなりなじみやすい...ハズ! さあ、みなさんもこのホームページで気軽に音楽を楽しみましょう。
● ウクレレの歴史について今からおよそ100年前の西暦1879年、ポルトガル人がハワイにやってきました。そのときブラーギニアあるいはカバキーニョというポルトガルの民族楽器を移民たちが持ち込んだものが原型であるという説が有力です。一方ではブラジルから持ち込んだカバキーニョが起源であるという説もあります。ただし、持ち込まれた楽器がそのまま定着したわけではなくハワイ現地ではコア材やマホガニーといった地元特有の材料で楽器は作られ、改良されて現在のような独特の構造と音色になったようです。
当初ポルトガル人のマヌエル・ヌエスが最初にウクレレ製造をはじめます、「NUNES」ブランドは1879年頃に製作された楽器が現在でも残されています。マヌエル・ヌネスの息子レオナルドとの共作、やがてレオナルド・ヌネス ブランドの楽器へと移行して20世紀に至りました。一方ではヌエスに遅れて1911年ジョナ・クマラエもハワイでウクレレの製造をはじめます。 また、サミエル・K・カマカは1916年にパイナップル型のウクレレで特許をとって製造をはじめ現在まで残っている唯一の伝統的なメーカーとなります。
現在高嶺のブランドとして知られるマーチンは当初楽器のケースを作っているメーカーでしたが1916年からウクレレ(当初はスプルースの表面板が悪評で、のちのマホガニーが大人気)に着手します。対する1894年創立のGibsonは1927年にウクレレマーケットに参入しますが1945年には製造を中止しています。ウクレレの語源は「ウク」=「のみ」であり、「レレ」=「飛び跳ねる」の意味を持ちます。長い航海の末ようやくハワイにたどり着いた移民たちが喜びのあまり歌い踊っている様子(あるいは演奏の手の動き)を見た原住民が「のみが跳ねているようだ」と語ったことに由来するとか...。また一説によると右手で楽器をストロークするさまがノミのようであるところから銘々された....などといわれています。ウクレレはハワイでは家ごとに特有の調弦が使われているといわれており、地元密着型の身近な楽器として親しまれています。なお現在ではウクレレのことをUkeという愛称で呼ぶこともあります。
やはり重要なのは音程がしっかりしたものを購入すべきだということです。あまり安いものはフレッチングのいい加減なものが多く、そういった楽器では音楽になりませんからねぇ....(以外と多いのです)。
心配な場合はギター等の弦楽器を弾く友達や知人につき合ってもらいましょう。開放弦(押さえないで弾く)の音と、フレットを押さえたときの音が狂っているものをけっこう見かけますので、要チェックです。
たいていの楽器店にはウクレレの弦をセットで販売していますので、それを使えばいいのですが、この「クレーン/ハイパーウクレレ教室」コーナーでは第4弦をオクターブ低くして、いわゆる「ローGチューニング」で演奏・解説しています(そのほうが音域の幅が広がるので)。ですから、できればクラシックギターのセット弦を購入して、その中の4本(高い音から順に4本)を張るというのも一案です。当サイトの弦のコーナーも御覧ください。
■このコーナーは1998年頃に作成されたため当時は音声データのMP3形式はまったく普及しておらず、当時標準的であったAU 形式にて掲載されています(一部QuickTime形式)。そのため音質があまり良くありませんが御了承ください。 2002 Webmaster
● 曲集
ここにいくつかの楽譜を掲載しておきます。すべて私のアレンジによるものです。なんと、楽譜の表記がギター方式のものもあります(笑)。さらに、私のアヤシイ模範?演奏付きです、フフフ....。