弦楽器製作関連書籍 

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書名:楽器の歴史


 書名:楽器の歴史
 発行:PARCO出版 (1977)
 著者:エマヌエル・ヴィンターニッツ/皆川達夫・礒山雅 訳
 ISBN:1073-60029-6989
 価格:定価12000円

●エマヌエル・ヴィンターニッツの大作を日本語化したもの。訳はあの皆川・礒山両氏。じつに写真が豊富でわかりやすい説明です。楽器辞典として一家に1冊置いてあると便利かと思いますが現在では絶版。おおむねA4よりひとまわり大きいサイズ。ハードカバーにておよそ255ページ。ずっしり重い! 日本語で記述された文献として、歴史を探るにはいい1冊でしょう。

 

●某月刊ギター誌(2002年4月号 No.447 )によると3本ネックのギターはフランスのギタリストJ.F.サロモン氏が考案しアルポリール(Harpolyre)と名付けられ1830年頃、短期間フランスで使用された...との解説があります。3本のネックは上から半音階、通常調弦、全音階のネックと呼ばれていたようです.... 。

さて、この本「楽器の歴史」に掲載されているトリプルネックギターの写真を以下に示します、楽器にはラベルがありルポ・オルレアン 1778年「 Lupot Orleans, 1778 」の署名有り.....つまり先のJ.F.サロモン氏より50年前にはすでにオルレアン氏によって考案されていたことになりますが......さて、みなさんはどう見ますか?

 


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