CRANEオリジナル・コンセプトモデル:Concept-7c (2010年5月10日完成)
(My original concept model : Not historical. )
【写真】
● 仕様:Concept-7aとの違いは材料に費用がかかっていることと、ブレイシングの違いなどです。
・弦長632mm
・CRANEオリジナル
・ブレイシング:CRANEオリジナルXブレイシング
・ボディ:虎杢カーリーメイプル
・表面板:イングリッシュパイン, 多少のベアクロウ入り(約30年のシーズニング)
・ネック・ヘッド・ヒール:バスウッド黒染+黒檀ヘッドプレート
・指板:本黒檀
・フレット:羊腸
・ペグ:フリクション式 本黒檀
・ライニング:ライニングレス
・ブリッジ:CRANEオリジナルデザイン(ハカランダ+黒檀)
・ナット:本象牙
・ヒールキャップ:本黒檀
・エンドピン:本黒檀
・塗装:パミスによるフレンチポリッシュ(セラック)、オイル
・接着・組み立て:基本的にニカワ(ヨーロッパの兎の膠)で接着
・使用弦:ガット(羊腸)弦
・総重量:565g(弦含む)
● 使用弦
L=632mm A=440Hz
e1 (1) DL2052 4.8kg
b (2) DL2064 4.0kg
g (3) DL2082 4.2kg
d (4) VN5108 4.1kg
A (5) VNG5155 4.8kg
E (6) VS5210 4.8kg
● フレットガット f.1(1.3mm), f.2(1.1mm), f.3(1.0mm), f.4(0.9mm), f.5(0.75mm), f.6(0.65mm), f.7(0.6mm), f.8(0.6mm), f.9(0.55mm)
● フレットポジション:あらかじめ鉛筆で薄く印してありますが、実際には弾きながら位置調整をするのがベスト。それがConcept-7a,7cの一番のウリです。自分の納得のいくまでコードやメロディを弾き、調(キー)の違う曲なども弾き比べ、響きの好みでフレット位置は決めて楽しんでください。なお、使用する弦の素材の違い(ナイロン、フロロカーボン、羊腸...)によってフレット位置は異なりますし、ナットの高さ、ガットフレットの太さ、ブリッジの弦留め位置による弦高、弦を抑える左指の強さ、などによってもフレット位置は変わってきます。
東京ハンドクラフトギターフェス(THGF)2010において、私のCRANEブースに展示しました。
※ この楽器は2011年3月に発生した東北関東大震災の義援金のために2011年8月にオークションに出品。
by Makoto Tsuruta, TOKYO JAPAN.
記事:2010年5月23日, 2011年8月15日