● オススメ曲集(楽譜)とCDを楽しむ

 

 曲集(楽譜)の紹介

 

19世紀ギターの音楽を楽しむならやはり演奏会で生演奏を聴くことでしょう。私の個人的なお薦めは竹内太郎さんや井上景さんです。モダンなクラシカルギターと併用している演奏家は著名であっても納得のいく演奏を私は聴いたことがありません。古楽やロマン派・古典派を専門的に理解する演奏家のほうが良い音楽を聴かせてくれます。

 

さて、生演奏以外ではやはりVDということになりますね。19世紀ギターで何を演奏したらいいんでしょう? ロマン派・古典派の音楽はもちろんゼヒ弾いて欲しいところ。まぁ、音色や和声の分離を楽しむという意味でいえばモダンギターの曲集をそのまま弾いてもよいのですから、山ほど対象となるのですが、ここではワタシ(鶴田)のオススメということでいくつか挙げてみました。私の場合は近年ではインターネット上で検索・購入する機会がだいぶ増えてきました。

 

やはりこれは定番でしょう

「ジュリアーニ ギター名曲選」石月一匡 全音楽譜出版社 2,000円

美しいソナタ集や「大序曲」、「英雄ソナタ」、他のソナチネや変奏曲も面白いです。そしてロッシーニのオペラの主題を盛り込んだ「ロッシニアーナ」1番・2番も収録。全音社からは他にも「古典派ギター名曲選集」、「ソル名曲選集」、「タルレガ名曲選集」などが出版されています。さあ! 弾きませう! 弾きませう!

 

 

19世紀のやさしいスペインギター作品集です

「konige der Gitarre (ROMANTIC SPAIN 20 easy pieces )」Volker Hoh編 ZIMMERMANN・FRANKFURT 社発行 2,600円

Jose BrocaやAntonio Cano、Tomas Damas、Jose Vinas、Julian Arcas、Jose Ferrer、Francisco Tarrega.......みなさんすべてご存じですか? ちょっと通好み、だけどやさしい小品集です。私はギタルラ社で購入。

 

 

 

このメルツの曲集は97年7月に出版

「メルツ・ギター曲集1」京本輔矩 監修 2,200円

これは吟遊詩人の調べ(上巻)にあたり、本来は下巻とあわせて30曲にも及びます。コストやメルツやアルカスも19世紀の楽しみのひとつですぞ。

 


  CDの紹介

ひとまず2つのタイトルを紹介します。ほかにもたくさんあります。19世紀ギターを使って録音されているものとなるといくぶん探すのがたいへんですがAmazonなどでも検索することができます。NAXOSも素晴らしいと思います。

 

 

■ カッルリのファンならこれ 

「カッルリ・ギター・ソナタ集」リカルド・サヴィーノ NAXOS 971円

 1815年作ラコートスクール?で演奏。プライスパフォーマンスの高いNAXOSのシリーズ。時々ものすごい通好みのタイトルを発表したりするNAXOSでは他にソルのタイトルなどもあります。税込み1000円程度ですぞ。

 

 

■ レゴンディをスタビロンの名演で 

「THE GREAT REGONDI vol.1」ディビッド・スタロビン BRIDGE 2575円 

シュタウファーのコピーモデルで演奏。スタロビンの演奏ではジュリアーニの曲を集めたものも良いらしいです。このアルバムの1曲目と12、13曲目はコンセルティナ(アコーディオンみたいなヤツのことね)とピアノの重奏、他はギター独奏です。ティータイムのBGMにいいかも?。

 

ほかにも多数あるのですが、折りをみて追加したいと思います。

長い記事におつきあいいただきご苦労さまでした。

 


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