● セラックの語源
■ セラックという言葉はShell(貝殻)+ Lac(多数)から由来し、Shellとは枝に固まった分泌物(樹脂)が貝殻状をしているからであり、Lacはヒンズー語やサンスクリット語の指す「10万」の意味のように虫が何万と密集している状態を表したものです。この虫を一般にはラック虫とよんでいますが、体長約1mmのラックカイガラ虫(Laccifer lacca)を指します。セラックはラック虫の分泌する樹脂状物質が枝に付着し、乾燥して固まったもので、これを細かく砕き精製したものです。セラックは天然樹脂として電気絶縁材料や塗料、接着剤、印刷用インキ、医薬・食品用コ−ティング剤、化粧品....といった様々な用途に利用されています。楽器や家具の塗料として使う場合は粉砕・精製したセラックをアルコールで溶かしたものが使われています。
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