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■ ボディの塗装
● ふぅ.......やっとこさ塗装にこぎつけました。こんなことやってたら夏が終わっちゃいます。
急ぎたいところですが、ここでグッとこらえてボディ塗装に一工夫します(なんだ、また遠回りか!)。全音社のウクレレキットはマホガニーであるわけですが塗料は付属していません。これはPL法によるもので工作の安全確保の意味でもありますが、ポジティブにとらえれば「色は勝手に決めて良い」ということでもあります。スバラシイじゃありませんか!
【塗装の前に】
下地塗装や染め作業も含めて、塗装前にやっておくことがあります。それは「サンディング」と「ボンドはがし」です。
ボディもネックも接着剤(ニカワもタイトボンドも)が付着しており、組み立て作業が終わったあとにサンディングしても接着剤は数カ所に残っているものです。自分でも気付かないうちに表面板やサイドに付着することも多々あります。私がやっている「ボンドはがし」の方法はタオルで水拭きして根気よく拭き取る(又はサンディング)するというものです。接着剤は吸水すると白濁するので光をあてるとすぐに発見できます。スクレーパを併用するもよし。
今回はオリジナルカラーでいきたいと思います。手元の顔料をいくつか組み合わせてオリジナルの色合を調合します(セラックニスで溶かしてハケ塗りします)。顔料はヴァイオリン材料のお店などで入手できますがアルコール用とオイル用などがあるので確認して選びましょう。塗装はヒストリカルな楽器の修理や製作ではじつにバリエーションの多い、深い世界なので今回は深く触れません。
部分的にタンポと綿棒を使ってロゼッタの周辺は注意深く染めます。色はクレーン・カッパー・レッド そうです、かなり通好みかもしれませんがマホガニーの色合いを活かしたシブイ色です。これは年月を経て木材が変色するとより深い色合いとなるのです。
表面板は最後に染めました。サウンドホール周辺はやはりムズカシイですね。こうやって乾燥用のスタンドを作っておくと塗装中に手がツることもなく作業しやすいのです。治具のたぐいは重要で、面倒がらずに用意すれば快適に作業できるのであります。
ちなみにこの染め作業はセラックで行っており、塗装の下地と兼ねています。このあと本塗装を上塗りします。私の場合はこのパターンが多いのです。一般的にはアルコールニスの下地にラッカー系の本塗装を重ねるのは相性に問題があるといわれていますが私の場合は顔料や塗料の種類を選び、あれこれ塗って確認してから使っています。下地もテンペラやサーフェイサ、シーラー、プライマーのたぐいはたくさんありますが科学合成された塗料では相性の問題が発生しがちなので、私の場合は下地剤は使い慣れて問題のチェックを済ませたものしか使いません。
で、今回はラッカーのハケ塗りとサンディングを繰り返す...という作業にします。塗料メーカーでは10%程度以上希釈するなと指定してあることが多いようです。ラッカー塗料はセラックとは比較にならないほど厚塗りしやすい(なりやすいというべきか)ので時間的には有利なのですが溶剤がイヤで私は個人的にはあまり使いたくありません(臭くて頭痛がするのです)。最近は環境への配慮から水性のラッカーも数多く市販されていますので身近なお店で比較検討してみるのもいいでしょう。
速乾性の塗料でも完全に乾いて塗装膜が安定するには1週間(1ヶ月)以上かかりますが、組み立て作業をさっさと進めるにはおおむね1日〜2日乾かせば良いでしょう。乾いたように見えてもサンディングしてみるとサンドペーパーの重さ(すべり具合)が乾き具合でまったく違うことに気付きます。私は速乾性(超速乾20分でOKと記載されていても)塗料でもおおむね2日は乾かすようにしています、気長だなぁ........(笑)。
ラッカーを塗り... 乾いたあとは次の写真のようにサンディングです。ここでは最初に240番あたりでゴシゴシやります。必ず木目に沿ってサンドペーパーを動かしますが照明をあてて塗装表面の状態をよく観察しながら作業するほうが良いでしょう。未乾燥の状態ではサンディングはシットリしてはかどりますが手にベタつき感が生じることもあります。完全に乾かしてサンディングすると今度はやたら堅くて大汗をかきながらの作業になります。ウクレレはボディサイズが小さいので比較的楽ではありますが......。削りすぎにはくれぐれも要注意です。
1回目のラッカー塗装とサンディングを終え、布で研磨クズを拭き取ったところです。これを繰り返していけば塗装膜の厚みと表面の状態を塗りとサンドペーパーの番手で調整できます。最初か厚塗りするとうまくいきません。
ちなみにこれが「染め」と「塗装」を行う前の色合いです。ヴィンテージ・ウクレレ風にオレンジ/アンバー系のセラックのみで仕上げることもあります。
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