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 17. 表面板と裏板とボデイの接着   表面板の接着

 

裏板のバーの場合と同様に表面板もバーの両端をボディに合わせてカットしておきましょう。やや幅広の寸法です。

 

おおむねボディにあわせて接着の準備をしますが、ウエスト部分はハタガネ等でひきしめておいて合わせていったほうがより正確でしょう。

裏板と側面板を先に接着する方法もあります。

 

作業中はここでも傷防止のためにコルクや柔らかい板で保護しながらの作業です。

 

自作クランパで表面板とボディを接着します。ここはニカワを使いました。上下のブロックは接着面積が比較的広いので大型のクランプを使います。実際にニカワを塗る前に1度はリハーサルをしておきます。クランプの幅を調整するあいだにどんどんニカワが硬化してしまうからです。

 

これが自作クランプ。当クレーンホームページの製作工具のコーナーにも紹介しています。このような板状ではなく丸棒で作ったほうがギターには使いやすいです。ボウルバックのバロックギター製作では重宝しました。自作するより買ったほうが安いかもしれません。

 

クランプをかけるときに接着剤がはみ出してくるので水で濡らして絞ったタオルで拭き取っておきます。あとでカチカチに乾いたニカワやボンドは除去するのが面倒なので私は接着の作業ごとにそのつど拭き取ることにしています。あまり力一杯クランプすると型がゆがむので適切なトルクで締めるようにしています。

 

 

接着中の様子を横から見た写真です。

 

接着が終わった状態です。クランプを外していきます。裏板はラフですが表面板はこのようにバーとボディをピッタンコに接着する方法で今回は製作しています。

 

作業中に付着した接着剤を除去しているところです。

さて次は裏板です。

 

 


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