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 リブとスペーサの切り出し  リブの切り出し

 

さて、いよいよ木工です。メイプルの薄い板(1.3〜1.6mm程度)は準備できていますか?黒檀の場合はやや薄目の1.2mmぐらいがいいようですが準備されたものがそれらより厚い場合はカンナをかけて目的の厚さにせねばなりません。

 

上の写真のように丸ノコ台を使って挽いたリブ材を私は準備できたのですが、いちおう入門者のみなさんのためにチェロの側面板でリブを作る手順も紹介しておきます。以下の写真は国内のヴァイオリン材料を扱うお店から運良く木目の連続した板を購入したものです。杢の出ている程度によって木材の値段には差があります、これは最も安価で木目がほとんど出ていないものです。コレで充分なのです。

 

 

さきのテンプレートを使って板にリブの輪郭線をけがいていきます。板を重ねて順番にけがき、番号をそれぞれに記しておきましょう、あとでこの順番どおりに接着して組み上げていくからです。上下方向や重なりの番号もエンピツで書き入れておきましょう。

 

 

リブの切り出しは私は電動糸のこ台を使いますが、みなさんは手ノコでもかまいませんし、うまくやればカッターでもOKです。ボウルの渕にあたる両側のリブとテールのキャップはかなり大きめにカットしておきます(あとで接着しながらカットしていくからです)。

 

 

一枚づつ厚さを薄く揃えていきます。 え? 削ってからカットするんじゃないのかって? 私の場合は糸ノコカット時の割れを防ぐためにこの作業手順をとっています。薄い板にカンナをかけるのは容易ではありませんが下の写真のようにすべり止め(じつは自動車のラゲッジマット)を使えば楽に作業できます。あとでスクレーパにて厚さを1.3mm均一にします。

 

はい、そんなかんだでリブが勢揃いです。両脇のリブとテールにキャップがおおまかなカットにしておく点に注目。心配な方は予備のリブも作っておきましょう(笑)。

 

加工過程のあいまに自然乾燥(放置ともいふ)させるのは19世紀ギター製作でも述べましたが、今回も同様です。直射日光を避けて保管しないと変色するので、鶴田のようなちょ〜スローハンドな方は注意してください。

 

 

 

 


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