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■ ペグボックスの加工 切り込みの順序に注意
さて、問題のペグボックスです。リュートでは箱型というか台形の箱をしたペグボックス(糸倉)がよく見られますが今回のマンドリーノはくねった形状に仕上げねばなりません。これはちょっと慎重にやらないと造形が下品になってしまいます。その反面3次元切削の楽しみを心ゆくまで堪能できます。
まずはメイプルの角材を準備し、図面をもとに適当なサイズにカットします。糸のこ台でこれをやると細かいキリクズが浮遊するのでマスクは必需品です。ふつうの手持ちノコでカットしてもかまいません。
もちろん画像アプリで反転してもよいのですが、私のプリンタ(ALPS MD5000)には鏡像印刷機能が付いていまして、ペグボックスのテンプレートとして両サイドに貼るにはもってこいなのです。これはまるで「ペグボックスを作りなさい」と言っているようなもので、プリンタの説明書にも「マンドリーノのペグボックステンプレート印刷に使うように.....」と書かれています(ウソ.....そもそもTシャツ用)。
さあ、カットのはじまり...。のりで角材に接着してその図面に添ってカットしていきます。バンドソーで大雑把に切るのが一般的でしょう。 自分は糸鋸盤で切りますがコツはかなり強く張って「ゆ〜〜〜〜〜〜〜っくり動かす」ということです。ほんとにゆっくり。あせるとノコの進行方向がゆがんであさっての方向に切れるばかりでなく、糸のこの刃を折ります。糸鋸盤は使わず次の方法が良いでしょう。
ヘッド先端部はこのようにボール盤の方が早いかもしれません。 但し、かなりの厚みなのでボール盤でせん孔する場合はしっかり固定するのを忘れずに!ラフな固定だと危ないです。 なおこの段階でペグ用の穴を空けてもいいのですがしっかり固定しないと軸がずれてしまいます。ほぼ成形したのちペグ穴はあとから空けてもかまいません(むしろそのほうがいいでしょう)。
今回はちょっと実験的に先にペグ穴を空けてみることにしました。これはバリをとっているところ。
ほぼ下絵にピッタリ沿ってカットしてもいいのですが若干大きめ(テンプレートのラインの外側)に切り出しました。のちほどピッタリに合わせます。
おおむね形が見えてきましたね。とにかく私の糸鋸盤方式では信じられないぐらいゆ〜〜〜〜〜っくり送るのがコツです。
はい、御覧のとおり輪郭のカットはおおむね終了。
じつは今回2本のペグボックスを作っています。あれこれ工作手順や仕上がりの程度などを実験しながら模索中......ということで参考までに。なおネックの接続部(ナット周辺)においてペグボックスの幅を極端に狭くしてナットがはみ出すように作り、弦は1コース最高音弦と6コース最低音弦をペグボックスの両脇からペグに巻くというようなスタイルもあります。
図面から寸法をとって加工のためのラインを入れます。
そして肝心の彫りの作業へと移ります。