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■ 指板の加工と接着 ネックの成形まで
もうすでにこのリュート製作のホームページを作りはじめて2ヶ月が経ちました。ゼェゼェいいながらやってます(ワシこんなに写真撮ったっけ?)。しかしまだ全体の工程の半分にも及びません......。
さて、次は指板です。博物館の楽器と同じモノを作ろうと当初はたくらんでまして、じつは、実話、週間実話、いくつかの指板を試作してみました。しかしまあ、左側のオーソドックスなスタイルでいきましょう。
はい、まずは材料の準備です。3mmぐらいの厚さの黒檀(ここでは縞黒檀を使いました)を準備します。図面よりやや大きめに切り出します。
フィンガーボード・ポイントはこのようにいったんカットしてそのあとカーブを整えてから再接着します。1枚板でつなげて作りません。
さて接着してクランプをかけます。この時点ではまだネックは丸く削っておらず平坦部が少し残った状態です、そうすることでこのようにクランプを安定してかけられるわけです。
このあと写真を撮っていませんが指板にスクレーパカンナをかけてナットの部分で3mm、そして表面板方向に向かってなだらかに薄くなり、表面板の継ぎ目で約2mmになるように削ります。
フィンガーボード・ポイントはこのように糸のこでおおまかに切り抜いたあと、ノミで成形していきます。
あとで表面板と照会しながらピッタリに合わせるので、ひとまずの切削はやや大きめにとどめておくのがコツ。
指板の接着を終えてしまえばネックの平坦部は必要なくなるのでノミとミニカンナで丸くしていきます。杢が鮮やかになってきました。
私はミニカンナをもうひとつ購入し、そのカンナ台を短く詰めて使っています。これを使えばキワ部分もらくに削れるというワケ......。
特にボディとの接続部分はたんねんに作業します。これを雑にやると仕上がりがいかにも「独学のシロウトだからこの程度かぁ〜〜」と思われてしまうので歯をくいしばって鼻血を出しながら、意地でもきれいに仕上げます。男らしいリュートはこうして生まれるのです(意味不明)。
ネックの幅もこの時点でほぼ最終的なサイズになります。木目に逆らわずカンナをすべらす方向をこまめに変えながら削りましょう。
は〜〜〜〜い、こんなカンジでどうですか? ネックの形状(フォルムや厚さ)もいくつか考えられるのですがここではストレートなタイプにしてあります。
あとで軽くサンディングしてネックの表面をならしてやります。
どうですか? ピッタリ?