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 ナットの加工と取り付け  ナットクナット〜

 

ボデイ、ネック、ブリッジ、ペグボックス.....皆様お揃いのようですから、最後のパーツ「ナット」にとりかかりましょう。

図面の寸法を参考に角材を糸のこで切り出しバリをとります。あまりしつこくサンディングしないほうがいいです、平面にすべきところが丸くふくらんでしまいますから。もしサンディングするならサンドペーパの下に薄いものを敷いてわずかにふくらませた状態で骨棒をスリスリします。やや窪ませておけばテンションをかけたときに押さえられて平たく密着します。ナットの材料は必ずしも骨でなくてもかまいません、黒檀などの棒材の場合もあります。

 

ナットの付き方も時代やスタイルによって様々ですが一般にリュート系の楽器ではこのように指板とネックの一部とペグボックスとが重なっているのが一般的です。ナットは指板より若干広く作ります、そうしてネックのアーチに添うように削ってナットの両端を合わせます。

 

 

図面に弦のラインを書き入れつつ、以下の写真のように糸を張って確認します。

 

ナットの溝は複弦であることを考慮してペアで扱うわけですから溝の間隔や深さ、角度は微妙です。イザとなったら作りなおせばいいのですが慎重に作業しましょう。まずはエンピツでマークします。

弦高ですが、リュートでは(といってもフレットを持つ弦楽器で全般にいえることですが)8フレット位置において確保すべき高さ(フレットの上部から弦の下端の間隔のこと)は次の式を参考にすればいいでしょう。例えば600mmの弦長の楽器なら2.52mm以上の高さに調整します。ブリッジの穴位置とナットの深さを決定する際の参考にしてください。

 

   弦長(mm)  X  0.0042  =  最低高さ(mm)

 

あとはナットに切る溝の間隔をけがいておきます。

 

ナットフィルで溝を切りますが指板に並行ではなくやや仰角をつけて切ります。必ずナット専用のヤスリを使います。そうしないと先端が三角のヤスリでは弦がすべらず調弦が著しく困難になって使いにくい楽器と化すからです。たったこれだけのことですが使用感はまるで違ってきます。あなたの使っている楽器(ギターやリュートなど)で調弦がうまくいかない場合はまずここをチェックしてみるといいでしょう、ちゃんと調整されていればグリスなどは不要です。

 

 

さて、こんなもんでしょうか? 5コース目と6コース目には巻弦を張ることにしましたのでやや太い溝です。4種類のナットフィルを使い分けて切りました。

 

 

長かった工作もここまでです! あとは塗装と最後の調整!

 

 


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