楽器部品の復刻
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ウォッチキー糸巻き: Watchkey machine (copy of PRESTON : Guittar)

【タイプ1】2004年3月完成・公開

私が所有する18世紀のイギリスのシターン(イングリッシュギター)の糸巻きです。私が採寸してイラストレータで図面を描き、写真と共に製作依頼し、同じものを復元しようという試みです。
この「タイプ1」は先輩の弟さんに御願いして製作してもらいました。もちろん特注品でワンオフの一品物です。わずか1個のみ製作。いくつかの企業への見積り回答では10万円〜20万円程度でしたが、ボランティア価格といいますか、お友達価格で作ってもらいました。とてもよくできています。ちなみに世界にも前例がありません。おそらくこれが世界初の復元品(レプリカ)でしょう。

PRESTON社のコピーとして製作しました。真鍮(ブラス)ボディで巻き上げ軸はスチールです。当時と同じように懐中時計用のカギで調弦します。金属弦の場合はガットやナイロンと違ってわずかな張力で微妙に音程が変わり、とくに弦長が短くなるほど適切な調弦が困難になるのです。18世紀より古い時代にはシターンは木ペグ(フリクションペグ)でしたから調弦は手こずったことでしょう。産業革命の前夜ともいえる18世紀中頃からシターンのための機械式糸巻きは様々な機構のものが考案され装着されてきましたが今回のようなプレストン社の方式はシターンの歴史を塗り替えるほど画期的な発明として支持され、爆発的に普及しました。

【非売品】

 

by Makoto Tsuruta, TOKYO JAPAN.

 

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