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■ Title: Katherine Airlie /
J.Bostock. / H.Cook / FISHER, SON & Co. LONDON & PARIS, 1841/
ENGRAVING
表題「キャサリン」.....ぐっと大人の香りの作品です(#^_^#) 輝く髪のツヤ、衣類のやわらかに波打つ質感、肌の感触まで表現しているかと思わせる緻密な作品。彫りはじつに巧みな職人ワザ。原画よりも彫師の勝利か? ただ、ワザの勢いが余ってか花瓶やギターの細部を緻密に彫りすぎて主題の周囲がややウルサイ気もします(笑)。しまいには背景の壁紙の柄まで彫り込んであるという恐ろしく手の混んだ細密画です。ギターは典型的な19世紀初頭のイタリア・ナポリタンスタイル(ウイーンで作られたコピーなんて呼ばないこと)。やはりファブリカトーレか!? 印刷面サイズは約 14cm x 19cm ですがこの彫りはどこに出しても恥ずかしくない堂々とした力作。この女性、果たしてこのギターを弾いたのかどうか.....今となっては知る由もありません。まあ、これだけ美しい女性像ならギターは脇役に徹しざる得ないでしょう。ああ、キャサリン.....。