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■ Title: Die Sanger (The Singers)
/ Painter: Rombouts / Engraver: Fleischmann / c.1840s /Steel
Engraving
● 今回は再びギターの登場です。しかもリュートも一緒、そして唄付き。ギターのからむ男3人組といえばアリス!? たのきんトリオ? この版画は有名で、市販のギター曲集の挿し絵などによく引用されていますね。
ギターは弦長がやや短めでペグ8本と4コース(8弦)が明瞭に描かれていますが本来5コースなのかどうかはわかりません。楽器全体のスタイルとしてはドイツあたりのものに見えますが人物と比較して思いまするに、ちょっと小柄なギターのようです。この男性奏者、構え方がカッコイイです。御想像ください、これがでっかいモダンギターだと絵にならないでしょ? 一方のリュートは17枚もしくは15枚のリブ、ペグ19本までは確認できます..... 。テーブルを囲んで曲集らしきものが何冊か見えますね。弾かれていないリュートは中央の男性の楽器なのでしょうか? ギターがノリにのって一人で歌い始めてしまってリュートを放っぽりだした感があります(笑)。右端ではひたすら自分の世界にはいって黙々と歌うワカモノ......... 。印刷面サイズ 165mm x 132mm の小柄な作品です。
三人の男衆が集うここは一体どこなんでしょう? テーブルからみてレストラン? それともどこぞの居酒屋? 小金井の赤札屋にも見えます、ホッピーとアンキモが見あたりませんが....。