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夜中にワインを飲むと無意識のうちにポチッ!とやってしまい、
数日後の「お届け物です!」にびっくりしながらも全く反省しない、学習しない。
懺悔しながらも、これは貴重な録音なのだからと言い訳しながら自分を納得させる。それが鶴田の「私的素敵頁(してきすてきぺい)」のコーナーである。
激しい台風19号にも負けずにナイス・ペイっ!
● 今回の私的素敵PAYは ロシアの19世紀の7弦ギター演奏CDです。
貴重なロシアの19世紀ギターのアルバム。CDは7枚組で演奏はおよそ7時間にも及びます。ひゃ〜〜〜!
以前にも19世紀ギターについて説明したことがありましたが、ロシアンギターは7弦で調弦はシターン(イングリッシュギター)風にオープンG :DGBDGBD で調律します。
19世紀前期に活況でありましたが政治的変革が起こり7弦ギター音楽は徐々に抑圧されていきました。
戦後はアンドレ・セゴビアが6弦スペインギターを普及させるべくロシアン7弦ギターを厳しく否定し、モダンギターに圧され急速に衰退。
20世紀末期には教師もすっかりいなくなってしまいました。
一時は絶滅し歴史から忘れられていたロシアのギター音楽が、近年こうして復興しているのは非常に嬉しい限りです。
録音は2008年から2013年にかけて。ギターの演奏は オレグ・ティモフェイエフ氏、ジョン・シュナイダーマン氏、ダン・キャラウェイ氏らによるもので奏者ごとに表現が少し異なりますが、優れた楽曲にあふれています。
CDの7枚目は歌やヴァイオリンやピアノとの合わせモノです(これがまたイイ。この1枚だけでも評価に値します)。
7枚組のCDは約2500円で販売されています。Amazonならストリーミングやダウンロード販売など各種メディアと価格で入手できます。
オレグ・ティモフェイエフさんはロシアンギターを復活させた人であり、ロシアでの抑圧に耐えきれずアメリカに渡って永住権を得て活動してきました。
今までいくつかのロシア7弦ギター音楽のアルバムを発表してきましたが、今回の7枚CDボックスセットはその集大成。
歴史的にも貴重な録音ですが、個人的には心地良い名曲が盛りだくさんでお気に入りです。
19世紀 ロシアン7弦ギター演奏CD / Oleg Timofeyev, John Schneiderman, Dan Caraway
・アマゾン / Amazon:The Russian Guitar 1800-1850 ボックスセットのCD このほかストリーミングやMP3の販売があります
・BRILLIANT CLASSICS :レコード会社のサイトからも直接購入できます
音楽仲間の O さんに教えてもらいました。驚くべきことにCD7枚の7時間もの演奏が無料で聴けてしまいます。
音質はCDほどではないにしても、膨大かつ素晴らしい音楽が楽しめます。冒頭から無関係の広告が出てイラッ!としますが。
・YouTube:The Russian Guitar 1800-1850 これは2018年10月31日登録の動画です。すごい人気です。
ネット上を探せばあれこれ出てくるのでしょうけれど、入手しやすい楽譜は オレグ・ティモフェイエフ氏のコレなどいかがでしょう?
7弦ギターだけでなく6弦ギターでも理解できるように書かれており、参考音源もダウンロードできるようです。
・The Art of Russian-Gypsy Guitar:For 6 & 7 String Guitars ペーパーバック – 2018/5/1
・Gigazine:2018年10月22日 07時00分 の記事
・IARMAC:ロシアの音楽、芸術、文化のための国際アカデミー(IARMAC)は、2006年に設立され、ロシアの7弦ギターのプロモーションを専門とする非営利団体です。毎年、国際年次ロシアギターセミナーおよびフェスティバルを開催。
記事:2019年10月15日
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