■レビュートーメン・クリケット(アラームウオッチ)の使い方 by 鶴田誠 2009.12.01
このようなプッシュ式ミニボタンとリューズからなるアラームウォッチはとてもよく壊れます。 たいていは未経験者が無理にリューズを逆方向に回したり、押し込みと引っ張り出す操作をテキト〜に操作してしまうからです。
なお、ここでは説明のために上の写真に付いている2つの竜頭(リューズ)のうち、上の小さいほうを「ミニボタン」と呼び、その下の大きめのほうを「リューズ」と呼ぶことにします。
・ミニボタンは押すだけの操作です。回したり引っ張ったりすることはありません。
・ミニボタンを押すときはそっと押します。2段階になっていますが一気に奥まで2段分を激しく強く押すと壊れます。
・リューズは操作の目的に応じて正しい方向へ回転させること(以下参照)。
このような1つのボタンと1つのリューズが付いたアラームモデルであれば、上記のモデルや、シルバー925モデルに限らず、使い方は同じハズです。
時計を壊さないためにも、まず大事なポイントがあります。操作する前に、この時計の「ニュートラルな状態」を覚えておかねばなりません。つまり、ふだん何もしないで時刻を表示している状態です。
このテの時計は時刻を合わせたり、アラームをセット/待機/停止したり、といった操作にコツが要ります。 操作がワケわからなくなったら、とにかくいったんニュートラルな状態に戻すとよいでしょう。
★ニュートラルな状態
リューズを押し込みます。ミニボタンを1回押してリューズが半分飛び出した状態になります。
これがニュートラルな状態です。
ニュートラルな状態ではリューズをどちらに回しても空回りして何も起こりません。ミニボタンも同様、回しても何も起こりません。
● ゼンマイの巻き方
時計の針を駆動して時刻を示すためのゼンマイとアラームを鳴らすためのゼンマイとがあります。つまり2つのゼンマイが内蔵されています(他社のアラームウォッチでは一つのゼンマイのみで駆動もアラームもまかなうものもありますけど)。
ニュートラルな状態にします。
リューズを完全に押し込みます。
その状態でリューズを12時方向へ回すと(右手親指を前に回す)アラーム用ゼンマイが巻かれます。このとき、ギッチリといっぱいまで巻くのはよくありません。せいぜい50%程度でかまいません。ゆるいほうが心地良い音で鳴ります。
同じ状態(リューズが完全に押し込まれた状態)でリューズを6時方向に回すと(右手親指を手元に回す)時刻表示用のゼンマイが巻かれます。これもギッチリ一杯まで巻いてはいけません。腹8部目に医者いらず、と覚えておきましょう。
両者のゼンマイが巻かれたらニュートラルな状態に戻します(ミニボタンを1回押してリューズが半分飛び出した状態になります)。
● 時間の合わせかた
ニュートラルな状態にします。
リューズを完全に押し込みます。
そしてリューズを完全に(半分ではなく)引き出します。
そして次が重要、リューズを6時方向に(右手親指を手元に)回して時刻を進める方向で合わせます。
間違っても12時方向に回してはいけません、アラーム針が動いてしまって故障の原因になります。
時刻を合わせたらリューズを完全に押し込みます。
最後に忘れずにニュートラルな状態に戻します(ミニボタンを1回押してリューズが半分飛び出した状態になります)。
● アラームの使い方
ニュートラルな状態からミニボタンを押します。すると半分だけ出ていたリューズが完全に飛び出します。
この状態でリューズを12時方向へ回すと(右手親指を前に回す)アラームの針が回転するので鳴らしたい時刻に合わせます。
(反対方向にまわすとクリックがありますが、気付いたらそれ以上まわさないほうがいいでしょう)
リューズを完全に押し込みます。
あとは鳴り出すまで楽しく?待ちます。
アラームがカラコロと鳴り出したら、止めねばなりません。ずっと聴いていたくても止める方法は知っておいたほうがいいでしょう。
アラームを止めるにはミニボタンを1回押します。 そうするとリューズは半分だけ飛び出して、つまりニュートラルな状態になるわけです。
以上です。
今度はわかりやすいかな。
時計を買ったときに付いてきた取扱説明書は非常にわかりにくいですが、私が訳したものをこちらに書いておきますので参考程度に御覧ください。
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