|
誰も見向きもしないものに熱中し、世間の流行とは無関係に「いいんだ!コレがぁ!」と勝手に感激し、どうだ!すごいだろぅ!? と記事を書いたら、やっぱり誰も見向きもしない、そんなコーナー。それがCRANEの私的素敵頁(してきすてきぺい)。 久しぶりに新アイテムを紹介するぜよ!(なぜか土佐弁)
今日も熱くナイス・ペイっ!
※ この記事は2010年に書いたものですが、2018年頃から古い仕様のフィルムの復刻が盛んになり、とりまく状況が変わってきました。時代の流れを考慮して記事を読んでいただけると幸いです。8mmフィルムや16mmシネマフィルムが再注目され、フィルムや現像・スキャンの環境が復興・改善されることを願ってやみません。
● 今回の私的素敵PAYは古い小型のアナログカメラです。
男の子はカメラを手にして生まれてくるのだ
何がいいのって? そりゃ〜〜、素直にカッコイイのさ。上の写真をとくと御覧あれ。
え? フィルムのカメラって現像とかどうすんの? そうです、今回は独自に編み出した現像方法も含め、その楽しみかたを紹介します。
16mmフィルムのカメラはいくつものメーカーが作っていましたが、選ぶときには注意が必要です。とくに両目/両穴(ダブルパーフォレーション)の16mmフィルムは入手困難です。片目のフィルムはまだ製造・販売しています。35mmフィルムから切り出したフィルムが使える場合と使えないモデルとがあります。また、専用パトローネ/フィルムを収めるケースが付属しているかどうかも注意が必要です。最後に16mmカメラ選びの注意事項も追記しておきましたので御覧ください。
※ 2015年頃からフィルム映画の根強い活動により16mmフィルムが新たに製造されるようになりました。両目の白黒ネガフィルムも2019年頃から新品で入手できるようになりました。詳しくはこのページのずっと下に追加情報として書いておきます。
冒頭の写真のとおり、おおむね現代の携帯電話程度のサイズのボディにレンズと露出計とシャッター、絞り、フラッシュシンクロ接点まで備えた本格的な小型カメラ。小型といえばドイツのミノックスMINOXが有名でロングランです(2010年現在でもミノックス判のフィルムは売ってる)。対して今回のカメラは短命で1950年代〜1960年頃に愛好されました。決して長くない期間に世界中のカメラメーカーが情熱を注いだ16mmカメラ。激しくも美しく燃え、そして忘れられていった孤高のヒロインなのである(おぉ〜!いいぞ!今回は熱いぜよ!)。
・写真1:ゴツイ鉄の塊。限りなく直方体を意識して合理的に配置された素晴らしいデザイン。
・写真2:スクエアな当面の操作パネルはダイヤルやレバーが平たく作られています。
・写真3:ストラップは各種あったようで、これらのほかに金属チェーンもありました。
・写真4:画角を決めるために覗くファインダーは収納されていますが、イザとなれば「起立!」
・写真5:明るさを知るために昔はセレンという、いわば太陽電池を使ったのです。電池も不要でエコですな。
・写真6:レンズ前にスライドカバー、閉じておけば誤操作防止でシャッターは切れないしくみ。
・写真7:イエローのフィルタ付き。白黒フィルムの人物や山野撮影のコントラスト調整用。交換も可能。
・写真8:底蓋はロック機構付きで誤って開かないようになってます。ちゃんと三脚穴もあるのだ。
技術革新はデジタルカメラを極度に高度化させ、しかも安価に私達に提供してくれていますね。今やヒトの顔認識とか動体予測のピント合わせ、余計なことに動画まで撮れてしまう。押せば写る、はアタリマエ。押せば「どんなものでも素晴らしく綺麗に写る」のがト〜ゼン。まったく良い世の中になったものです。
ただ..... いまのカメラってオモチャみたい。プラスチックのボディ、撮像素子の寿命がきたら修理より買い換えが現実的、いわば大量消費の典型的な商品。ずっと使おうなんていう愛着よりも道具としてどんどん買い換えることが一般化してるワケです。
そう! そんな現代だからこそ「味」を求めたい、それがCRANE。時代の流れに逆らってめんどくさい鉄カメラ万歳!
終戦まもない1949年12月(昭和24年)マミヤの創業者で発明家の間宮精一が生み出したカメラで、本人も自信作と述べたMAMIYA16。その後日本の復興期と共に改良がなされ、1959年に発表されたのが今回のマミヤ16オートマチック(オートマット)です。当時は広く普及していた映画用の16mmフィルムを使えることもあって大ブームとなりました(10mmx14mmの絵が写ります)。このカテゴリの先駆けはリコー社のSuteki(ステキー:1946年発売)という超小型カメラとも言われていますが、マミヤが発売を開始したことで勢いが高まりミノルタ社やヤシカ社も参入したほか、海外でもイタリアのガミやドイツのローライ、ロシアのメーカーなども同様の16mmフィルムの小型カメラを生み出しました。国際的に歓迎された時代であったことがうかがえます。マミヤは1962年(昭和37年)、MAMIYA16EE DELUX で終焉を迎えるまでの間、様々なモデルが発表されましたが私が機能やデザインでいちばん気に入っているのが、今回のモデルマミヤ16オートマチックです。実際にはマミヤ16オートマチックといってもマイナーチェンジや海外向け仕様などもあって、細部が微妙に異なるものが存在します。
補足::小さなフィルムによる日本製カメラは他にも以下のようなものがありました(但しフィルムは16mm映画用ではなく17.5mm幅で裏紙の付いた14x14mmの画角)。コレクターの間では他にもあれこれメーカーが挙げられているようですが、多くはF11で1/30秒の固定焦点というスタイルが多かったようです。小さな町工場で作られた無名のモデルも多く存在しました(当初は粗悪なものも少なくなかった)。本格的なレンズを備え、絞り・シャッター速度・ピント調整ができる機種は限られたということですな。
1939年(昭和14年)ニューミゼット 美篶(ミスズ)商会
1946年(昭和21年)マイクロ 三和商会
1948年(昭和23年)トーン 東洋光機製作所
【 マミヤ16 オートマチック ( Mamiya 16 Automatic ) の仕様 】
ミノルタやヤシカなど固定焦点の多い16シリーズのなかでマミヤは初期型を除いて基本的に手動でピント調整できます。また、このモデルのようにシャッター速度も他社では2速や単速のものが多いなかで、マミヤは小刻みに設定できます。絞りも同様で35mm判のカメラとなんら変わりなくフルマニュアル撮影できるのです。
発売: 1959年8月 (昭和34年)
価格: 9800円 (カメラ9200円、革ケース600円)
型式: 16mm判カメラ(16mm映画用)
フィルムフォーマット: 10×14mm 20枚撮りタイプ専用マガジン入り16mmフィルム使用 ※金属製ケースもあります
レンズ: マミヤ・セコール SEKOR 25mm F2.8(3群3枚)(それ以前はキュートというレンズであった)
ファインダー: 横方向引き起しの透視式、等倍のブライトフレーム付、ブロック型、 パララックス修正マーク付
焦点調節: 目測による距離調節、回転ヘリコイド式 (近距離0.3mから∞まで)mモデルとftモデル有り
シャッター: 金属1枚羽根式 ボディレリーズ 1フィート
シャッタースピード: 機械制御 B, 1/2〜1/200秒(B, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 200)、または B, 5, 10, 25, 50, 100, 200
絞り: 「く」の字型2枚による菱形
F : 2.8, 4, 5.6, 8, 11, 16 または F : 2.8, 4, 5.6, 8, 11
巻き上げ: ギアによるフィルム巻き止め式、二重撮影防止、フィルムカウンター付 シャッターはセルフコッキング式で巻上自動チャージ
フィルム装填: 裏蓋開閉式 フィルムインジケーター付(フタ開閉で0リセットはしない)
露出計: 追針式で内蔵の電気露出計と絞りダイヤルが連動。 (光起電力を持つセレン露出計のため電池は不要)
フィルター: 常用の淡黄フィルター内蔵(交換自在)
フラッシュ・シンクロ装着:ボディ底部にX接点
底面: 三脚用のネジ穴、フラッシュガン装着用小穴を装備
アクセサリシュー: 時期によってはストラップネジ位置にアクセサリシューを持たないモデルも存在した
サイズ・重量: 104×32×48mm 273g ストラップを含めて300g
* 追針式連動露出計組み込み:露出計の連動方式はフィルム感度を合わせておき、撮影するシャッター速度と同じ速度目盛りをメーターの指針に合わせると、絞りがこれと連動して適性露出が得られる。 * 距離目盛りの4mにスナップ用の定焦点マーク(○印)をつけてあるのでふだんはそこに固定でも良い。
仮に受光素子のセレンが壊れた場合でも絞りとシャッター速度は自在に設定できるので撮影可能。自動露出(AE/EE)ではないので、マニュアル撮影もできるこの自由度がカメラへの愛着を長続きさせてくれます。セレンは自身で光起電力を発生するため電池も不要で、寿命は半永久といわれておりCdsよりも信頼度が高いのですが、古いカメラなのでリード線が切れていることはあります。それなら修理もカンタンです。8台ぐらい修理しましたがセレンメーター自体が壊れた個体は少ないと思います。
【 マミヤ16シリーズの変遷 】
マミヤ光機製作所(当時6cm幅のブローニー判で優勢を誇っていた)がマミヤ写真研究所と共に発表したのが初代 MAMIYA 16 でした。ミノルタ16 の8年前、Rollei 16の14年前のことです。初代から最終モデルまでシャッター機構は変わることがありませんでした。バルブ撮影機能、単焦点ではなくマニュアルフォーカス(初代除く)重視、レリーズ使用可能、独自のデザイン、などマミヤの16カメラは国際的に大きな影響を与えました。
MAMIYA 16 (1949年/昭和24年 12月発売) :当時3380円 3群3枚 CUTE 25mm F3.5固定焦点 B, 1/25, 1/50, 1/100秒
MAMIYA 16 SUPER (1951年/昭和26年1月発売):当時5500円 シンクロ機能, 距離に応じてピント調整可能に B, 1/2〜1/200秒
MAMIYA 16 SUPER II (1957年/昭和32年 9月発売):当時5500円 フィルム送り識別装置(ビーチバルーン)追加
MAMIYA 16 SUPER III (1958年/昭和33年 3月発売):当時6500円 フィルム装填表示板を追加、○印に合わせると固定焦点式
MAMIYA 16 AUTOMATIC (1959年/昭和34年 8月発売) :当時9800円 セレン露出計追加、ポップアップファインダー, SEKOR 25mm F2.8
MAMIYA 16 DELUX (1961年/昭和36年 3月発売) :当時7800円 逆ガリレオ式ファインダー、露出計を省略して、パララックス自動補正採用
MAMIYA 16 EE DELUX (1962年/昭和37年 6月発売) :当時11000円 セレン露出計によるシャッター速度優先EE機能追加(ホントの自動露出)デカイ!
※ ちなみに今回のカメラが発売された1959年/昭和34年は銀行初任給(大卒15,000円)、公務員初任給(上級職10,680円)、かけそば1杯35円であった。 NHK教育テレビが開局し、国産初のカラーテレビ(東芝)が発売された年でもある。
● かんたんな撮り方
私は完全マニュアル撮影してますが、なんたって「オートマチック」という名前のカメラ。自動でも撮れるのさ!?
1. フィルムをマガジンに収め、本体の感度設定ダイヤル 1 をフィルムの感度(たとえば100)にしておきます。
2. ロック窓を開き、フィルムを巻き上げます。
3. ピントは正確な距離は難しいので、迷ったら約4mぐらい(ちっちゃい○印)でいいでしょう。
4. シャッター速度のダイヤルを100(フィルム感度ISO100) に合わせる。
5. 写したい方向へカメラを向けて、露出計の針の位置に絞りダイヤルの赤い100(フィルム感度)の印を合わせます。
6. ファインダーを起立させて覗き、画角をきめます。
7. シャッターを押します。
以下の写真クリックで拡大図!
(ちっとも簡単じゃないって? .... ま、まぁ、これが 味 ってヤツだ )
● 撮影例
フィルムの手配と現像の方法については後記するとして、まずは撮影例を御覧ください。
このときは市販の35mmフィルムから切り出しています。
従ってフィルムの穴(パーフォレーション)はありません。MAMIYA-16 シリーズのカメラはフィルムの穴に無関係に撮影できます。
・作品1 (小 800 x 510 px)
・作品2 (小 800 x 510 px)
・作品3 (小 801 x 558 px) (大 3389 x 2324 px)
・作品4 (小 505 x 700 px) (大 2400 x 3329 px)
【結論】 どこを撮っても戦後に写り、誰を撮っても坂本龍馬に写る
作品1と2は下の方がカブっています。光漏れも。とくに作品1はまだフィルムの切り出しが不慣れでハサミの刃の痕がギザギザに映り込んでます。そこそこフィルムの粒子の粗さが出てます。すべて白黒フィルムで撮影し、自分で現像し、それをフラットベッドのスキャナで取り込んでPhotoShopにて補正しています。作品1と2に色がついているのはスキャナをカラーのモードで取り込んだので偶然何らかの色に転んで発色してます(ある意味、これも味ですな)。スキャン直後の画像はチリやホコリや傷などがけっこうありますが、ここでは最低限のレタッチを行いました。
フィルム幅は16mmですが、実際に写るのは 10 x 14mm という小指の爪ぐらいの面積です。現在市販されている35mm(135)フィルムカメラの1/6ぐらいしかありませんが、けっこう良く写ってます(と、本人は満足)。
※ だれも見てないと思ったら、案外御覧になっているようなので、最近撮った作例も追加しておきます(2018年10月8日追加)。
・作品5 午後の竹林
・作品6 雨の池袋
・作品7 雨の所沢駅-1
・作品8 雨の所沢駅-2
・作品9 はたらく機械たち
・作品10 秘密基地
● フィルムの入手と切り出し
フィルムを手に入れましょう。カラーも不可能ではないのですが、いろいろ厄介なのでここではモノクロ(パンクロ/シロクロ)フィルムを前提で説明します。昔はMAMIYA純正のフィルムとして1978年まで専用マガジンで販売されていました。というより各社ごとにマガジンの形状が異なったので各社がフィルムも販売していたわけです。16mmフィルムは現在でも映画用であれば入手できないこともないのですが(海外にはけっこうある)、現実的には広く売られている35mm(135)フィルムから切り出すのがいいでしょう。その昔、このテのカメラの全盛期には35mmフィルムから16mm幅で切り出す「フィルムカッター」もあったものですが、現在ではめったに見かけません(ジャンクカメラを改造してカッターを自作する人もいる)。ありがたいことに白黒フィルム自体は現在でも大きなカメラ店に行けば売っています。ネット通販でもいいでしょう。
個人的には昔からコダックのTry-X Panの信者なのですが、このあとの現像のこと(ダークレスを使う場合)を考えるとフジフィルムのネオパン / NEOPAN のたぐいがいいでしょう。ACROSはキメがこまかくてなかなか良いです。
切り出し方法ですが、暗室で作業せねばなりません。私はこのためにカメラより高価な暗室ライトを買いました(笑)。
35mmフィルムからフィルムを引き出してその端を板の上にテープで貼り付け、約50cm引き出してカットし、やはりその端をテープで留めます。つまり50cmのフィルムの両端をテープで固定するわけです。次に14mm x 60cm の定規をあてて、両脇をゆっくり確実に切ります。暗いのでくれぐれも指を切らないように注意!
【結論】 14mm幅の定規の両脇をカッターで切るだけ 概念図1 概念図2
この方法なら暗室のセイフライトからフィルム面を定規が覆うので露光防止にもなります。ポイントは自作の木製定規。弦楽器製作家なので木工は手慣れたもんです。定規が16mm幅だと仕上がりは16mmより広くなってしまうので、むしろ14mmか13mm程度のやや狭いほうがいいです。
あとは端からくるくると巻いてパトローネ(マガジン/カートリッジ)に収めます。数コマ引き出してパトローネの巻軸にフィルムの端をテープで留め、こちらもパトローネに収めます。つまりこんな感じになればOKデス。
24枚撮りのフィルムの長さは約100cmなので50cmが2本とれます。36枚撮りのフィルムなら3本採れます。50cmで採っても両端はロスとなり45cmを使うと考えたほうがいいです。この1本45cmを使えばMAMIYA 16 AUTOMATIC では約24枚撮影できます。慣れてきて、うまくやれば30枚ぐらい撮ることも可能です。ただ、45cmを超える長さではカートリッジ/マガジン内できつくなって巻き上げや巻き戻しが困難になることがあるため安全なのは短かめです。機械をいたわる意味で30cmの長さで撮るというのもいいでしょう。
切り出すフィルムはアバウトに13mm幅とかでも撮影できました。16mmを超えるよりも狭い幅のほうがうまくいきます。
● 現像(鶴田方式なのだ!)
フィルムを装着したらあとは撮るだけ。でも、デジカメと違って作法が多いし、めんどく..... おっと、味 がいっぱいあるのでじっくり堪能していただきたい。さて、次は現像です。当然ながら、こんなフィルムの現像は基本的にどこの写真屋さんもイヤがって引き受けてくれません。というより、自分でやったほうが楽しいです。今回、失敗せず安心確実に現像する方法を編み出したので、皆さんに伝授しましょう。思えば苦節10年.....(ウソ)。いや、しかし試行錯誤の末、たどりついたのは事実です。
現像は現像、停止、定着といった流れで作業しますが、最低限の道具と薬品をセットで販売しているのが FUJI(富士フィルム)の「ダークレス」です。本来は35mm白黒フィルムをパトローネのまま専用小型タンク(プラスチックのケース)に入れて暗室なしで現像と定着・停止ができるというスグレモノです。昔、部屋が狭かった私もよく使いました。しかし、今回はこのキットの薬品のみを使います。専用タンクは使いません、私もさんざん使ってみて失敗したのです。構造的に16mmフィルムでは原則失敗します。
それで考案したのが次の方法です。
【結論】 ダークレスを暗室で使う
【結論】 細長い皿で現像する 概念図
ようするにフィルムと同じぐらいの細長い皿に現像液を入れてヒタヒタと浸してやるのです。私は屋内配線のコードカバーを改造して使っています。もちろん暗室で作業します。ダークレスの意味が無いじゃないか!? そのとおり!
でもこの方法にしてから現像を失敗したことがありません。ダークレスは2液で、どちらも液温20度ぐらいで使います。液量も丁度良いのです。まずは現像液に3分間浸します。私はiPodのタイマーを使っています。浸しているあいだは指でフィルムを少し押さえたり離したりしてまんべんなく現像液をからめます。現像皿も時々浅く傾けます。3分を終えたら現像液を捨てて今度は定着液を入れ、4分間浸します。これもやさしく指でつつきながら浸してやります。この4分を終えたら暗室を出て水洗いです(もしまだフィルムに白っぽい部分が雲のように残っていたら再度定着液に浸します)。
そのまま30分間、流水でフィルムを洗って水をふきとって乾かせばオシマイです。
しかしここではより良い仕上がりのための方法を紹介。まず、定着を終えて数十秒の水洗いをしたらQW(水洗促進剤)の水溶液に1分間漬けます。引き上げて5分〜10分間の水洗いをします。そのあと希釈したドライウエルに30秒浸したのちぬぐわずにそのまま干して乾燥させます。
あとはクリップで挟んで数時間乾かせばオシマイ。QW(水洗促進剤)は水洗いの時間を短縮して水の節約とフィルムに傷がつく機会を減らす効果があり、ドライウエルはフィルム表面の斑点模様を防ぎます。
備考:QW(水洗促進剤)とドライウエルの使い方はそれぞれの商品パッケージに説明が書いてあります。
追記:富士フィルムのダークレスはその後製造中止となりました。ヤフオクに時々出ることがあります。2018年8月19日追記
● 現像(伝統方式)2018年8月19日追記
上記の鶴田式現像法は難しくなってきました(できないことはないのですが)。それで、伝統的な現像の方法についても書いておきます。現像の薬品や手順は文献やネット上のサイト/ブログにたくさん説明されていますので割愛しますが、16mmフィルム現像で問題となるのがリールとタンクです。これを解決すればよいのです。
まずは、昔は様々な16mmフィルム専用現像タンクが各社から売られていたという事実です。現在でも時々eBAYやヤフオクに出てきます。私はカナダの写真家から直接譲ってもらいました。チェコのメオプタ社が製造していたものです。リールも撹拌棒も付いて欠品はありません。約5000円ぐらいで譲ってもらいました。他のメーカーでもたくさん作っていましたから、気長に探しましょう。
・MEOPTA社16mmフィルム現像タンク:チェコスロバキア製 16mmフィルム専用 現像タンク。写真の左側が専用リール。
そしてもうひとつの方法として、現在売られている(あるいは入手の容易な)現像道具を流用する方法です。これも私自身があれこれ試行錯誤したところ、日本のLPL社が販売しているプラスチックの現像タンク(オートリール式)5042 をオススメしておきます。
このシステムは部品をバラで注文できますので LPL社にメールで 現像タンク5042の「リール芯棒」をください、というと400円で売ってくれます。送料は着払いで1074円でした! そして、JOBO(ヨーボ)社の16mm用オートリールが比較的入手しやすいので、その軸に合うようにヤスリで芯棒の外径を削りました。
・LPL社 現像タンク 5042 (L40222):35mmフィルム用の白樹脂製オートリール1本付き 5075円 LPL社のサイトはこちら
・JOBO(ヨーボ)社16mm用リール:この穴に合うようにLPL社のリール芯棒を削って使います 。使いやすいので重宝してます。
・JOBO社の16mmフィルムの現像リールの型番は #1502 です。最新のものは透明樹脂ではなく乳白色。ニャンコラボで売っています。
● フィルムスキャン
ここではフィルムは白黒のネガの状態で完成します。つまり明暗逆転の図柄ですね。しかもちっちゃい。これをスキャンして白黒反転させねばなりません。フィルムスキャナは専用のものが各社から売られていますが、わざわざこのために買うのもなぁ....それで私が思いついたのが安価なスキャナを中古でオークションからゲット。CANONの古い機種でLiDE80です。MacOSXでも使えます(注:2010年時点)。外観傷有りのため1400円で落札!
・フィルムスキャン機能を持たない、一般的なフラットベッドスキャナにフィルムを乗せてA4サイズとかB5サイズのパネルLEDを上からかぶせてスキャンする方法もあります。明るさの調整できるLEDパネルがトレース用に2000円ぐらいで売られています。現像済みの数本にカットしたスリーブのフィルムを並べてベタでスキャンするときにも便利です。私もやっていますが、けっこう使えます (2018年8月補足)
・フィルム専用スキャナ:およそ7000円から5万円ぐらいまで各種出ています(2018年8月現在)。 私は12000円ぐらいの サンワ400-SCN024 を使っています。5万円のスキャナにはかないませんが、モノクロフィルムであればそこそこ良いスキャンができます。16mmフィルムだと限度がありますがWeb掲載用であれば充分でしょう。紙焼きだとLL判ぐらいでしょうか。明るさ調整もできてSDメモリにスキャン画像を直接保存してくれるパソコン不要のフィルムスキャナです(2018年8月補足)
SANWA 400-SCN024:このフィルムスキャナは110フィルムホルダーがオプションで用意されているので、自分で改造して16mmフィルムのホルダーとして使っています。実際に私がMAMIYA-16 AUTOMATIC で撮影して現像し、このスキャナで取り込んだ作例も挙げておきます(2018年8月補足)
● 今日のPAY
16mmフィルムのカメラは中古でしか入手できないので中古を扱うカメラ店やオークションで入手するほか、近所のおじいさんに探りをいれてゴロニャンと譲ってもらう、などのテがあります
。ただ、当然古いものなので、約半世紀前の機械であることから、調整が必要であることは前提です。とくにオークション等では状態が良いと書いてあっても無くても調整が必要と考えるべきです(経験的に)。
【入手時の注意点】
・ネジやレバーの欠品が無いかどうか。
・フィルムカートリッジ(マガジン/パトローネ)は付属するか。これは重要! ときにカートリッジのほうが高額です。
・露出計が付いているモデルなら太陽光に対して大きく振れるか。
・低速シャッターが粘らずにきれているか(とても多い故障)。
・自分で修理するか、または修理してくれるショップ等と費用を調べておこう。
MAMIYA 16 AUTOMATIC(オークションにて) ¥3800
暗室ライト King + グリーンガラス(オークションにて): ¥6000
FUJI(富士フィルム) ダークレス現像薬品キット(現像液と定着液各3本アンプル) ¥920
コードカバー(百均ダイソーにて) ¥100
容器各種(百均ダイソーにて) 各¥100
FUJI (富士フィルム)QW(水洗促進剤:2L用) ¥60
FUJI (富士フィルム)ドライウエル ¥260
CANONの古いスキャナLiDE80(オークションにて) ¥1400
フィルムスキャナ サンワ400-SCN024 ¥12000 (2018年8月追記)
● 備考
現代のワカモノたち数名にこのカメラと写真を見せると意外にも?興味津々。「何コレ!?」とか、「カッコイイっスねぇ!」とか、「キャ〜!カワイイ!ヤバイ!」とか、「明治維新の頃の写真じゃないの?」とか、言いたい放題です。でも、カメラ自体も造形美という点ではデザインはウケているし、撮った写真もそこそこ「味」は感じているようです...... 。
● 関連サイト
・海外のサブミニチュアカメラ専門サイトにMAMIYA16も掲載されてます http://www.submin.com/16mm/collection/mamiya/index.htm
・マミヤ・オーピー株式会社(カ.... カメラはどこ?) http://www.mamiya-op.co.jp/webapp/top/
・マミヤ・デジタル・イメージング株式会社 http://www.mamiya.co.jp/ (閉鎖したようです)
・Wikipedia のマミヤオーピー http://ja.wikipedia.org/wiki/
・Wikipedia のマミヤ・オーピーのカメラ製品一覧 http://ja.wikipedia.org/wiki/
● 追加情報:フィルムが感光しやすくなっています 2018年7月16日補足
いまどき(21世紀)のフィルムは感度が良くなって暗室ライト(セーフライト)が使えなくなりました。ISO100 でも少しカブリが出ます。キッチリやるにはダークバッグ(チェンジバッグ)を使ってフィルムの切り出しと装填したほうが良いでしょう。
現像も同様で、現像タンクを使って時間現像(上記のように皿で像が現れるところは見られない)するほうが綺麗なネガが仕上がります。
● 追加情報:写せないカメラ 2018年8月26日補足
映画用16mmフィルムといってもじつは2種類あって、フィルムの穴(パーフォレーションという)がフィルムの両側にあるものがダブルパーフォレーション(昔はたんに16mmフィルムと呼んでいた)、そして片側だけに穴があるものがシングルパーフォレーション(Super16などの片目)です。私がマミヤにこだわるのはそういったフィルムの穴の有無にかかわらず撮影が楽しめるからです。
カメラの種類ごとに使うフィルムも異なります。以下に参考例を書いておきます。先日、メック16を入手しましたがダブルパーフォレーションのフィルムがなかなか見つからず困りました。ローデンシュトックのヘリゴン22mmレンズをどうしても試したくて入手したのですが ... (その後なんとか撮影できました)。
つまり、欲しいカメラが見つかったとしても、それで使えるフィルムが入手しづらいとか、35mmフィルムからの切り出しフィルムが使えない構造だとか、パトローネ(フィルムケース)が付属していない、といった場合は撮影ができないことがあります。すごく状態の良い16mmカメラを激安でゲットしても両孔フィルムしか使えないモデルでは写せない恐れもあります。オークションや販売サイトでよくあるのが、ダブルパーフォレーション(両穴)でないと使えないカメラなのにシングルパーフォレーションや穴の無いフィルムが商品写真に写っていたりして!気をつけましょう。オーストリアのミニコード(Minicord)やドイツのメック(MEC 16)やアメリカのMicro16 は両孔フィルムでないと撮影できませんので、くれぐれも御注意あれ。
・マミヤ16シリーズ:日本製カメラ。フィルムの穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムであれば使える。カメラ本体の巻き上げ軸が ー の突起形状のためパトローネ(マガジン)の軸溝が + でも ー でも使える。35mmフィルムからの切り出しも使える。また、パトローネは巻き上げ側に1個あれば使用できるので必ずしも2個揃える必要は無い。レンズは初期がキュート、のちにセコール。
・ミノルタ16シリーズ:日本。フィルムの穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムであれば使える。本体のフィルム室の巻き上げ軸が独自の構造のため専用パトローネを必要とする。初期モデルはボディを引き出すと1コマ送られる構造。但し、シリーズのほとんどのモデルがピント調整が固定距離。
・ヤシカ16:日本。フィルムは穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムであれば使える。箱形の専用パトローネを必要とするが、フィルム装填が複雑で難しい。のちにミノルタのフィルムマガジンを採用した。
・ステキー/リコー:日本。フィルムは穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムであれば使える。巻軸(スプール)のある専用パトローネを必要とするが、フィルム装填がやや複雑。
・ローライ16S / Rollei 16S:ドイツ。フィルムはドイツのDIN規格で片目/片方にパーフォレーションのあるスーパー16を使う。フィルム装填用カートリッジ(マガジン)は○に一文字の軸を持つ(DIN規格品SUPER16型)。シングルパーフォレーションの穴を爪で1コマ送る構造のため穴の無いフィルムは使えない。当時SUPER16という専用マガジン入りフィルムが売られており、その空カートリッジに再装填してテープで閉じて繰り返し使うことができる。なお、撮影後は元のカートリッジに巻き戻すことも可能。日本の16mmカメラが 10 x 14mm であるのに対してこれは 12x17mm。
・エディクサ16 / Edixa 16:ドイツ。フィルムはドイツのDIN規格で片目/片方にパーフォレーションのあるスーパー16を使うことになっているが、爪の無いフィルム送り構造なので、実際にはフィルムの穴の有無に無関係に使用できる(35mmフィルムからの切り出しも使える)。フィルム装填用カートリッジ(マガジン)は○に一文字の軸を持つ(DIN規格品SUPER16型)。当時SUPER16という専用マガジン入りフィルムが売られていたが、その空カートリッジに再装填してテープで閉じて繰り返し使うことができる。巻き上げスプールは Edixa 16専用なので、それが付属しないと撮影できない。撮影後は元のカートリッジに巻き戻すことが可能。日本の16mmカメラが 10 x 14mm であるのに対してこれは 12x17mm。
・ガミ16:イタリア。フィルムは穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムが使える。巻軸の入った専用パトローネ(マガジン)を使用。ただ、シャッターを空打ちすると壊れやすいことと、操作が複雑で前フタを動かすと3コマ巻き上げる構造が独特。
・ミニコード Minicord :ドイツ社オーストリアのゲルツ社製。16mmカメラでは唯一の二眼レフカメラ。正確なピント合わせが可能。レンズはゲルツ社のHELGOR 25mm F2.0 フィルムは両側に穴(ダブルパーフォレーション)のある16mmフィルムのみが使える。パトローネ(マガジン)は専用のものが必要(他社のマガジンの流用も工夫次第では可能)。映画撮影用のカメラに似た外観で凝った作りが人気。10x10mm の正方形(スクエアフォーマット)。
・MEC 16:ドイツ。メック。フィルムは両側に穴(ダブルパーフォレーション)のある16mmフィルムのみが使える。パトローネ(マガジン)は巻軸が無い専用ケースでヘリカルコイル式。フィルム装填はマガジンにグイグイ押し込み続ける(マガジンを分解しない)。ファインダーは引き出して使うが巻き上げとは無関係の構造。フィルムカウンターが0になるとシャッターが切れなくなるが、故障ではなくカウンタを24まで回せば復活する。アメリカ製 Micro 16 のフィルムマガジンと互換があり使用できるが、その逆は不可。MEC16の純正マガジンは作りが良くないのでむしろMicro16のものが良い。
・VISCAWIDE 16 / ビスカワイド16:日本。フィルムは穴(パーフォレーション)の有無にかかわらず約16mm幅のフィルムであれば使える。巻軸(スプール)のある専用パトローネを必要とする。但し、巻き上げ側のマガジンは専用が必要だが装填側は他社製でも使用可能。レンズが富岡光学で非常に良い描写をする。
・Micro 16:アメリカ ハリウッド。フィルムは両目(両穴)ダブルパーフォレーションのみが使える。フィルム装填用カートリッジ(マガジン)は内部に軸は無くヘリカルコイルを持つ特殊な構造で MEC16 と互換がある。取扱説明書や専用フィルムの説明書(アメリカンコミック調)には「屋内ではダメで屋外で撮影せよ」とか「90cm以上離れて撮れ」とか「太陽を背にして撮影せよ」といった指定がある。そのため、それに従うと良い写真が撮れる。シャッター速度は単速固定、焦点距離も固定、絞りは3つしかない。フィルム巻上げとシャッター機構は完全分離されているので多重露光も容易だが、誤って空送りすることもよくある。
● 追加情報:16mmフィルムの入手 2018年8月26日追記
16mmフィルムは現在でも製造・販売しています。以下のサイトから購入できます(2018年8月現在)。
本来は16mm映画用ですが、オルヴォ社では長尺から8mとか10mとか30.5mにカットして缶に封入されたものが商品となっています。丸い缶の中に黒いビニール袋に包まれています。私も購入して使いましたが、粒子も細かく現像も非常に良好で気に入っています。シングルパーフォレーション(フィルムの穴)が片方に付いているものと付いていないものも用意されています。穴付きはそのまま被写体を写し込んだときにたいへん趣きがあり、ナチュラルな画角を表現するのであればパーフォレーション無しを選ぶのも良いでしょう。35mmフィルムから切り出すのはフィルムメーカーやタイプを選ぶ楽しさがありますが、こちらは片目フィルムでないと使えないカメラにアリガタイのです。また、切り出す手間とリスクを避けることができます。超オススメです。
・ORWO:ドイツのオルヴォ社(シングルパーフォレーション) 日本のオンラインショップもあります。
あと、コダックもまだ映画用の16mm幅のフィルムを製造・販売しています。ISO 250 片目のシングルパーフォレーション(両目は2004年頃に製造中止)。
・Kodak7222:白黒16mm幅フィルム(シングルパーフォレーション)、説明PDFも公開されており直接購入も可能です。2018年2月にちょっと値上がりしました。
・Yahooショッピング:コダックの映画用白黒ネガ16mmフィルムは 7222 という型番で100フィート/約30mと400フィートが売られています。学割もあります!
もうひとつ、これは数量限定だそうですが ロモグラフィが映画用に16mm のカラーネガフィルムも販売しています。これも片穴のスーパー16つまりシングルパーフォレーションです。いつまで売られるのかは不明です。2種類売られていたものが2018年9月23日現在では1種類のみになっています。
・Lomography:数量限定 16mm カラーネガフィルム 2種を限定販売 ISO 200 (2018年8月現在)
さらにもひとつオマケ情報を追加(2018年11月18日)
富士フィルム社が昔売っていた業務用のマイクロフィルムがありまして。例えば マイクル / FUJI MICLE F4 とかですね。1990年頃の製造で未露光の缶入り(30m)を入手して使ってみたところ、非常にヨロシイです。本来はASA100なのですが経年もあるので ASA 25 に設定して撮ります。雨や曇りの天気には向きませんが、味のある独特の描写をします。暗いときは三脚やレリーズでバルブ撮影等すればちゃんと撮れることも確認しています。やたらとキメがこまかいのでさすがマイクロフィルムだと感心します。
透明なフィルムベースで未露光の状態では乳剤の薄紫色。但しパーフォレーション(フィルムの穴)はありません。爪無しで使えるカメラであれば超お薦めです。基本的にコントラストはやや高めですが、おもいのほか階調のある写真も撮れますし、なかなか面白い絵が撮れます。オススメします。見つけたらゲットすべし。
2018年8月26日追記
● 追加情報:16mm両目フィルムカメラ MEC16SBを片目に改造 2019年9月14日追記
だいぶ前に入手していた16mmカメラの MEC16SB というカメラ。ダブルパーフォレーション(両目/両穴)フィルムはいったん絶滅していました。今まで両目のフィルムが入手困難でありました。リバーサルとかはあったのですが、白黒ネガ現像しかやらない私はずっと飾ったままになっていました。しかし、ネガフィルムのうちシングルパーフォレーション(片目/片穴)はまだ販売されており、自宅にも大量に冷蔵庫に保管してあるので、なんとかそれを活用してみたいと思ったのです。
改造と改良を続け、1年がかり?で両目のカメラを片目で使えるように改造。ようやく安定して撮影が可能になったので記事を公開しました。
詳しい改造の記事は「私的素敵頁」のコーナーのここに掲載してあります。
※ 両目フィルム絶滅の危機感から片目フィルム対応の改造を2018年に行った記事ですが、この翌年2019年には両目の16mmフィルムが新たに発売されました。改造せずにすむなら、それがいちばんです。安定的に16mmの両目フィルムが入手できるといいですね。
2019年9月14日追記
● 追加情報:16mm両目フィルムの入手 2019年9月29日補足 2020年11月28日更新
なんと!新品で両目(ダブルパーフォレーション)の16mm 白黒ネガフィルムが売られているのを見つけました!!!
本来はシネマ / 映画 撮影用に発売されたものですが、ほぼ全ての16mm スチルカメラでも使えます。
両穴の16mmフィルムはカラーネガやリバーサルは入手できたのですが、自家現像には白黒ネガフィルムが手軽です。じつはこのお店ではカラー現像の現像液も売っています。去年(2018年)の秋あたりにこのWebショップで買い物をしたときは見かけなかったのですが、どうやら2019年7月ぐらいから白黒ネガ両穴16mmフィルムを売り始めたようです。今月(2019年9月)になるまで気付きませんでした。アメリカのオークション eBAY にも出品されています。現時点で製造・販売しているのはここだけかもしれません。稀少でアリガタイですな。
1巻で約30mですからスチルカメラだと100回ぐらい撮影できます。思わず2巻買ってシマウマ。
2019年9月29日掲載 2020年11月28日更新
・Film Photography Project Store: 白黒 ISO40 白黒ISO100 カラー KODAK VISION3 500T Color Negative Film 7219
● 追加情報:16mm両目フィルムの逆襲 2020年6月27日追記
なんと!なんと!なんと! 16mmフィルムの新製品が充実しつつあります。
中国のまき散らした武漢コロナウイルス騒ぎでフィルム関連のチェックどころではなかったのですが、在宅勤務が続いてあまりにもヒマだったので? 久しぶりに検索してみると新たな16mmフィルム製品が発売されていました!
しかも両目 / ダブルパーフォレーション の製品が増えています。低感度の ISO40 や ORWO以外の両目16mmの新製品が続々登場。選べるというのはシアワセなことですぞ。
ちなみに 8mmシネマフィルム(なんと!ダブル8)も新製品が出ています! 恐るべし Film Photography Project ですな。どんだけ濃いのよ?このサイトは!
2020年6月27日追記
・Film Photography Project Store:ネガやポジやカラーやモノクロなど、あれこれ選べます。いまのうちに買っておきましょう。
思わぬ業界の変化に驚く日々です。ぼちぼちですが16mmカメラとフィルム情報を気長に追記していこうと思います .....
■ 私的素敵頁に戻る