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はい。前回の記事(前編)のつづきです。
後編の私的素敵ペイは「通行料」です。
#今回もすごく長いよ。お茶とか飲みながらじくり読んだほうがいいよ。真剣に読んじゃダメだよ。
■ 2日目 2017年7月8日 土曜 曇りのち晴れ(朝から霧が出ている)
じつはカボチャドキヤ国立美術館へ行く朝、早めにJR門司港駅に着いたのです。
降り立ったそこには、何やら古い汽車(電車)がいっぱい! 何だろうコレ!?
「聞いてないよぉ〜〜」とかなんとか言いながら、予定どおり九州鉄道記念館に入ることにしました。
ワシぁ〜鉄ちゃんぢゃないんだから、こんなもの見なくてもいいんだけどなぁ ... と思いながら入館した途端に ...
C59にウットリ。男らしい造形ですな。こういった理屈っぽくてフクザツな構造物に鉄道員の息子は弱いのであった ... 。
門司港駅といえば歴史的な九州鉄道の 0起点。九州の鉄道はここから始まったのです。門司港は鉄道好きだけではなく歴史に興味のある人たちにも人気だそうで。
歴代のだいぶ昔のヒストリカルな車両も展示されていますが、こういった木製の座席などは、私が中校生の頃にはまだ使われていました。思えば木製の座席というのはゼイタクですね。今となってはコストがかかりすぎて現実的ではありませんな。速度は遅くとも豊かな時代だったのだと思います。
コレなんか(交直両用481系)子供の頃に鹿児島の実家の前の鉄橋をよく走ってました(写真はにちりんですが私の当時は有明 )。客室内も空調とかコートフックとか典型的な昭和のデザイン。見て触れる等身大のレトロですな。
こちらは寝台特急。あぁ懐かしいブルートレイン。もう泣きそう ... 。高校を卒業した18歳の頃、九州から上京するときにはやぶさに乗りました。正月に帰省するときにもブルートレインを使いましたが、当時は東京駅から鹿児島の川内駅まで21時間ぐらいかかったと思います。現在の新幹線の3倍ぐらいです。ゆっくり走るからいいのだ、という人もいます。真ん中のハシゴをスルスルと上って二段ベッドの上段に上ります。走行中はけっこう揺れるのですが当時は不思議と熟睡していました。現物を目にすると忘れていたはずの様々なことが湧き上がってくるから不思議です。
この3つの車両は裏手から運転席に入ることができます(扇風機は形状からみて間違い無く松下製)。赤い車両の運転席はミニ階段で登る構造です(すごく狭い)。小倉で機関士をしていた叔父いわく、蒸気機関車の時代は機関車を動かすために高度な技術を必要としていたけれど、電化になってからはずいぶんと運転が楽になったのだと。
ふと見上げるとレンガ造りの立派な建物。元は九州鉄道の本社です。現在は展示館になっています。恐ろしく古い初期の客車(座席は畳)が展示してありました。
本館を出て、目の前に地味に敷設されたポイント(分岐器/ターンアウト)を見ながら、灼熱の太陽下で思わずウットリする鉄道員の息子でありました ...
この九州鉄道記念館の敷地内にはミニ鉄道が敷設されていて、この日は男の子とそのお父さんが園内一周してました。車両は軽自動車の1/3ぐらいのサイズです。駅舎や信号のほか、踏切とか鉄橋とかポイントもちゃんとあります。本格的ですな。よくこんなものを作ったなぁと感心しきり。
ちなみに ... 息子さんよりお父さんのほうが楽しそうでした。
鉄道好きの如何にかかわらず、楽しめる施設です。
それで、このあとカボチャドキヤ国立美術館を訪れたのでした。
そのカボチャドキヤ国立美術館から徒歩で門司港駅へ戻りました。
このあと九州最北端へ向かい、関門海峡を越えて本州へ渡り、一周してまた門司港へ戻ってくる壮大な計画です。
● トロッコ列車でめかり神社へ
門司港のトロッコ列車は2009年4月26日に運行を開始したそうです。JR門司港駅の裏手にある「九州鉄道記念館駅」から2.1kmを北上した和布刈(めかり)駅を結びます。ちなみに駅員さんはみんなボランティアだそうです。
ディーゼルエンジンを積んだちっちゃい機関車で、現在の軽自動車ぐらいの大きさです。色がブルートレインしていてカッコイイ(浮世絵や江戸後期有田焼のベロ藍カラーですな)。この機関車は潮風号と名付けられています。昭和55年頃の製造で55馬力/1000rpm しかありませんが、ぴょこんと跳ね上がる窓がカワイイので我が家にも通勤用に一台欲しいところです。もっとも、... エアコンは付いてません。質実剛健な昭和のデザインが素晴らしい。
九州から本州へ渡ってまた本州へ戻ってくるという、そんなお客さんが多いらしく、トロッコ列車乗り場で周遊券「関門海峡クローバー切符」が売っていました。これが無くてもそのつど交通費を払えばいいのだから要らないなぁ、とブツブツ言いながら、予定どおり周遊券を購入します。そもそも周遊券と書いてはありますが一言も「お得」とは書いてありません。いいんです。この周遊券を買うこと自体がイベントなのですから。
40分ほど待つというので、避暑のため近所のパン屋でアイスコーヒーを飲んだあと客車に乗り込みます。観光シーズンを外したはずですが、けっこうお客さんがいます(みんなヒマなのかな?)。みなさん進行方向に向かって右側に着座してます。左側は西陽が強いからです(気温は35度ぐらい)。しかし、ここで優秀なカメラマンは敢えて左の席に着きます。この先の撮影ポイントは全て左側なのを知っているからです。
... ん〜〜〜、でも実際座ってみるとすごく暑いねぇ(笑)。
弦楽器製作家はついつい木材に目が行きます。客車は昭和42年頃に製造されたものでナラ材のテーブルなど凝った造作です。2つの客車の前と後ろにディーゼル機関車が付いてます。走り出すと鉄道が主役の街であるのがわかります。元は三井や三菱の倉庫街であったので、その輸送・搬入路線を現在は観光に使っているのです。
時速15km 関門海峡の潮の流れは時速18kmというので、ママチャリに抜かれるぐらいの速度です。車内アナウンスいわく国内で最低速度・最短距離の鉄道なのだと。なるほど、ものは言い様ですな。窓が解放されている(というか窓が無い)ので風が心地良いです。しばらく走ると左手に港が開けてきます。ホラ、やっぱり左に座った方が良かったでしょ? 関門海峡と門司港の港町が間近に迫りますが、撮影時間はごくわずかです。あっというまに景色は過ぎ去ります。
公式サイト:北九州銀行レトロライン「潮風号」 運賃(片道):大人300円 子供150円
駅員ボランティア:門司港トロッコ応援団
● 和布刈駅と和布刈神社(めかり)
トンネルを抜けるとそこはめかり駅であつた。
和布刈と書いて「めかり」と読みます。「わぬのかり」ではありません。ちなみにバス停もありました。降りた乗客のほぼ全てが周囲に何も無いのに驚きつつ、唯一の構造物である2つの車両へ向かっています。
そこにある古い客車の前には無料の休憩所と書かれた看板がありますが、入ろうとして覗くと中は立派な喫茶店。何らかの注文をしないと居づらい店舗であることに気づきます。ひとまずソフトクリームを食べながら一息つきたい方はごゆっくりドウゾ。私のようになかなかオナカが空かない人は、ここには入らず隣の公園でマッタリするか、もしくはとっとと和布刈神社を目指すべし。
少し歩くと対岸は本州の山口県、右奥は広島県です。
和布刈神社は九州最北端に位置しています。大晦日にわかめを刈り取るという神事が奈良時代から続く、無形文化財の神社です。
関門橋は近くで見上げると恐ろしく巨大なのですが、私の腕前ではスケール感を撮影できませぬ。こんなものよく作ったなぁ。
スイング撮影でやっと橋全体が収まりますた。逆光気味なのでパノラマ撮影するとカラーバランスが混在し、古い写真みたいに退色して写ってしまいます。今回の旅のテーマには好都合でレトロですな。中央の奥に巌流島。橋をよく見ると大型トラックが轟音をたてて走っています。高速道路であることがわかります。
さて、これからこの写真の左端に写っている建物の地下にもぐり、海底トンネルに入ります。
● 関門トンネル人道
恥ずかしながら、歩いて関門海峡を渡ることができると知ったのは最近のことです。関門トンネル人道は「かんもんとんねるじんどう」と読みます。「せきかどとんねるひとのみち」ではありません。水抜き穴と通気口の付いている海底トンネルです。高度経済成長期の1958年(昭和33年)に開通という、これもまた立派な昭和のレトロです。よくもまぁこんなもの作ったなぁ。
# 今回はレトロが盛りだくさんだね。
人道は朝6時から夜10時まで無料で通行できます。自転車とバイクは乗らずにエンジンを切って押すのであれば20円で利用できます。このあたりは駐車場が見あたらないので車で行く場合は要注意です。
さっそく、エスカレータで約57m地下へ降ります。
はい!もう着きました。ここが人道入り口です。ちなみにこれもれっきとした「国道」なんです。一つのトンネルが上下に区切ってあって頭上には車が走ってます(国道2号線は二段構えなのだ)。高速道路はさっきの巨大な橋ですが、一般道は海底というわけです。
しばらく様子をみたあと、人が少なくなったのを見計らって出発。テクテク歩いて山口県を目指します。距離は780mです。
トンネルの壁に貼られた現在地プレートを見つけるたびに満足感 UP!UP!UP! ... が、しかし、ジョギング姿のお兄さんや買い物袋を下げた奥様が冷ややかな眼差しで私を追い越していくのを見ると、地元民にとってはフツーに生活道路なのですね。3往復ぐらい走ってる人もいました。
ついに到達しました! 福岡県と山口県の県境。エベレストを制覇した気分です。あぁ、楽しい ♪
まさか今時こんなことして記念写真撮る人はいないよね、とつぶやきながら予定どおり県境で撮影します。2017年7月8日 15:26
# 儀式ともいうね。
【関門トンネル(国道2号)Wikipedia】
鉄道の山陽本線も関門トンネルですが、区別するためにこちらは「関門国道トンネル」とも呼ばれています。現在では数年おきにリフォーム工事しているそうです(補修工事は秋〜冬が一般的ですが通行止めになることもあるので行く前に要チェック)。
そして、780mを走破して(歩いて15分)山口県側に到着。ひと休み。図説パネルがたくさんあって、今思えばもっとよく読めばよかったなぁ(次回の楽しみとします)。ここでもジョギング族の皆さんを見かけました。往復すれば約 1.5kmですな。走った距離が把握しやすいのでしょうね。
ところで、自転車を押している人は見かけませんでしたが、どうやって料金を払うのでしょう? ちゃんと山口県側の入口に料金箱がありました。どれくらいの人が自転車やバイクで通行しているのかと思って料金箱に20円入れてみたところ、ガラン!と大きく響いて殆ど貨幣が入っていなかったので、徒歩がほとんどなのだと確信しました。すぐ脇の管理人室からおばちゃんが顔を出して、徒歩なのに20円支払っているおかしな人を二度見してました。
● 山口県 下関市 壇之浦の古戦場
唐戸(山口県下関市)の地上出口。そこは 壇ノ浦の古戦場。義経・知盛像が設置されており、源平合戦で国際的に知られた名所ですな。説明のプレートはこちら。一日に4回流れが変わると。両者とも歌舞伎や浮世絵で昔から繰り返し描かれてきた名シーン。この地は幕末にも攘夷運動で事件がありましたな。
山口県から福岡県に向かって見た関門海峡を撮影しておこうと Panasonic Lumix LX100を構えますが広すぎて捉えきれず。やっぱりパノラマ撮影のできる SONY DSC-W380 でスイングします。ホント、今回の旅はいろんなところで「スウィングしなけりゃ意味ないね♪」となってしまい、撮るのが難しいです。
関門橋をよく見ると塗装が新しいので(弦楽器製作家は塗装が気になる)たぶん近年橋の補修が行われたのでしょう。もちろん大型トラックが疾走しておりまする。この周囲に観光客は見かけず。夏休み前だけあって空いててイイねぇ ... 。
近くに安徳天皇を祀る赤間神社(耳なし芳一ゆかりの神社でもある)がありますが、今回は立ち寄らず。これも次回のお楽しみ。
# 次回への宿題が多いね。
● 山口県下関市の唐戸港から福岡県の門司港へ戻る
壇ノ浦の古戦場から移動しようと振り返れば、さっきの関門トンネル人道の建物。あとでわかったのですが、この隣には関門プラザという関門トンネルの資料館(入館無料)があるのだと。下関には日の山展望室とか、海峡ゆめタワー(143m 360度)という大きな展望室もあるそうな。あぁ、これらも次回の宿題ですな。
目の前の御裳川(みもすそがわ)バス停からサンデン交通のバスに乗って「唐戸(からと)港」へ向かいます。せっかく買ったからと、さきの周遊券を使うのですが、バスの運転がやたら速かったこともあり(笑)、降りてみると「この距離なら歩くべきだったカモ。」と。途中の赤間神社の写真を撮りそこねつつ、明太子の看板に未練を残しつつ、あっというまに下関市役所前の唐戸交差点に到着。 は〜や〜す〜〜ぎ〜〜〜。
午後4時です。予定ではこのあたりで食事するつもりでしたが ... まったくオナカが空きません。困ったものです。せめて下関のみどころをもっと調査しておけばよかったと少し反省。唐戸港にはふぐ料理のお店がいくつかありました。巌流島への船も出ています。ヘリコプターによる遊覧飛行もやっているのには驚きました(料金表の [おすすめレトロ巌流島コース] って何?)。さすが北九州市は上手いなぁ ... と思ったら、ここは下関市でしたな。それにしてもスケールが違いますな。次は乗ってみようかな?いや、宿題が増えるのでやめておきましょう。
# 鶴田は高いところは苦手だよ。
この隣にある唐戸港から福岡県に戻るために連絡船に乗ります。今思えば山口県に滞在する時間をもっととればよかったなぁ。
両県を連絡するのは関門汽船株式会社。約5分で対岸に到着します。潮の流れを考えて弧を描くように進むとか。
しかし! さきほどのバスの運転手よりもさらなる速さを競います。大迫力のエンジン音! 激しい波しぶき! キョーレツな海風! 迫力満点!
同乗した韓国からの御家族も隣のカップルも大興奮! キャーーーー! こりゃぁ立派なアトラクションですな。サービス満点!
私はといえば近づいてくる貨物船が気になり前方を注視していましたが、あわや航行中の貨物船に衝突するかと思った瞬間、ひょいとよけて、まもなく門司港(マリンゲート門司)へ着岸。
陽が傾き始めた港の風景、いいですねぇ。下関と門司港、また来たいなぁ。
関門汽船株式会社 http://www.kanmon-kisen.co.jp/
運賃(片道): 大人400円 子供200円
#写真ではわかりにくいけどこの日はすごく蒸し暑かったんだよ。
● 最新鋭レトロ展望室
トロッコ列車 ⇒ 徒歩 ⇒ バス ⇒船 と、門司港に戻ってきたので反時計回りで一周したことになります。
門司港(マリンゲートもじ)で船を降りて写真を撮っていると右手に何やら黒くて大きな建物が見えます。
黒川紀章さんが設計した高層マンション『レトロハイマート』です。
ここでもレトロか! 高さ103m 眺望270度 デジタル望遠鏡設置という最新鋭レトロ。北九州市も上手いねぇ、何でもいいからとにかくレトロと名付けてしまえばあとで古くなっても違和感無いもんねぇ。
31階に展望室があるというので行ってみることに。テクテク近づいていくと ..... ん? こんなところに橋が架かっています! どうやら一日に橋が6回開閉する「ブルーウイングもじ」という観光用の跳ね橋らしい。カップルで渡ると幸せになるという(やっぱり北九州市は上手いねぇ)。タイミングが悪かったり、昨夜の私のようにこの橋のことを知らない人は遠回りしちゃうわけですな ... 。
橋の脇で綿アメを売りつつ紙芝居やってました。お題はもちろん「巌流島」です。おじちゃんの口上猛々しく紙芝居が始まって .... 7.5秒で坊やが逃走してました。
エスカレータで一気に31階へ昇り、まずはビールを注文(え!風景見ないの?)。御当地の門司港駅ビールが先です。あぁ、今日も暑かった!
小さなカフェとテーブルがあるのでのんびりできます(アップライトピアノも置いてありました)。こちらにメニューを掲載しておきます(2017年7月現在)。
展望は ... 素晴らしい! 天気が良かったこともあり(雲はあったけど)想像以上のナイス・ビュー! 満足感 UP!UP!UP!
写真1:南方向のビュー。手前右に見えるのが跳ね橋「ブルーウイングもじ」。さらに右にいくと門司港ビール工房があります。
写真2:西方向。マリンゲート門司から唐戸港へ向かう連絡フェリーが見えます。写真中央手前にあるのが門司港ビール工房。
写真3:北側です。対岸は山口県と関門橋。トロッコ列車は右手から上に線路が延び、港沿いを走ってトンネルを抜けて和布刈へ。
写真4:東側です。中央左の山中に前日訪問したカボチャドキヤ国立美術館があります。国王が手を振っていますね(←写ってません!)
写真5:各方位に説明パネルがあるので参考になります。
写真6:よ〜〜く見ると中央に巌流島が。今ちょうど宮本武蔵がジャンプして木刀を振り下ろすのが見えます!(←見えません!)
ちなみに、巌流島の説明パネルもありました。当時は現在の 1/6 の面積だったとは驚きです。
・門司港レトロ展望室 http://www.mojiko.info/3kanko/spot_tenbow.html
高さ103m 眺望270度 デジタル望遠鏡設置
入館料:大人300円 子供150円
営業時間 :10:00〜21:30 (カフェのラストオーダーは20:30)
定休日:年4回不定期休
#今回も長いね。
● ジンギスカンと地ビール
展望室は涼しくて居心地が良かったせいか 7時半ごろまでマッタリしてました。そろそろおなかが空いて .... きませんなぁ。
う〜〜む、それでも日が暮れたので晩御飯にしましょう。なんと、昨日と同じ門司港地ビール工房に再び入ります。昨夜は焼きカレーと地ビールでしたな。今日はジンギスカン(羊の焼肉)です。他のお店の候補もありましたが、ジンギスカンと地ビールの最強コンビを頂ける店は限られます。しかも土曜は休みのお店とか、遠かったりで。なによりつくりたてのビールが飲める機会は貴重。
あぁビールよ、ビール、あなたはどうしてビールなの。
焼き方や食べ方は店員さんが教えてくれます。
作法のフライヤーも置いてありました。北海道ビール園スタイルですな。
ジン ♪ ジン ♪ ジンギスカ〜〜〜ン ♪
あぁ、至福のひとときよ ... ジンギスカン LOVE. 満足感 UP!UP!UP!
布袋さんみたいにハラをふくらませて、小倉のホテルへ鹿児島本線で戻るのでありました。
2日目を終えて明日は東京へ帰るので門司港駅もこれで見納めです。
門司港の駅前交差点で ライク・ア・スター(コリーヌ・ベイリー・レイ)が流れていました。2006年のヒット曲だけど。
Memo:2日目の徒歩移動距離 17.62km
■ 3日目 2017年7月9日 日曜 晴れ時々曇り
さて、北九州のレトロなグルメ旅もいよいよ最終日です。9時に起きて10時にホテルをチェックアウト。 (← 早起きしなさいよ)
いつもどおり、まったく空腹感がありません。困ったもんです。新幹線は午後1時半なので、それまで小倉駅界隈を散策します。
● 森鴎外旧居
特別モリオウガイのファンなのかというと、そうでもないのですが、明治の家屋に興味がありまする。複雑な構造物に弱い鶴田。概要はこちら。
福岡の他の地や東京(文京区)などにも森鴎外の旧宅はありますが、ここは1899年(明治32年)6月から1年半過ごした住まいであり短編小説の「鶏」の舞台になった住居です。門扉から屋敷に至るまで風格がありますな。おばあちゃん家に来た感覚です。懐かしい ... 。
これはレトロを通り越してヒストリカルなアンティーク。最終日にふさわしい ...
台所から婆さんの声が聞こえてきそうです。しばし縁側に腰を下ろしてのんびりします。鶴田のほかは来館者もなく静かです .... 満足感が静かに5倍 UP!
・森鴎外旧居 福岡観光情報(クロスロードふくおか)
入館料:無料
開館時間:10:00〜16:30
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日も休館)・祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)
・森鴎外 小説「鶏」 (青空文庫)
● 三日目 ちか天で朝昼飯
今回の旅のテーマ「レトロなグルメ旅」で忘れてはいけないお店があります。
「天ぷら定食 ふじしま」略称「ちか天」です。小倉駅前の商店街の地下にあります。昭和32年に開店して以来、今年で60年。文字どおり天ぷら定食のお店です。わかりやすい。地元民でも知らない人はいない老舗。これまた最終日にふさわしい昭和のレトロです。
午前11時です。朝食と昼食を兼ねた朝昼飯 / ブランチ ですな。地下へ降りてすぐの番台で先払いしてプラスチックの色札をもらいます。お客さんがひっきりなしに出入りしています。食べたらすぐ出るという習慣ですね。作法もそうですが店内の様子も昭和の名残りがあります。
札を席に置いてしばらくすると出てきます。白ダシの味噌汁が美味しい(懐かしい)。トッピングのくじら天は半生だったけど、野菜天やキス天、美味しかったです。そういえば食事の写真を最初に撮り損ね、追加のエビ天3本の写真となりにけり(基本は前払いですが現金で追加注文可能です)。「追加でエビ天3本!」というと周囲のお客さんたちが箸を止めて、はっ!とします。隣のじいさんは「こやつ、できる!」という表情で見ています。いや、店内の壁に書いてあるんですけどね。追加注文は現金でと(3カ所ぐらいに貼紙)。エビ天また食べたいなぁ ... 。
・天ぷら定食 ふじしま Googleマップ
営業時間:10:00〜19:30
定休日:木曜
大黒天のようにハラをふくらませて店を出る鶴田であつた。
さて、東京へ帰るとするか!
Memo:3日目歩行移動距離 7.87km
● 今日のPAY
国道2号線。関門海峡の人道の通行料。
(なぜか私は20円払ったけど)
# 今回はオマケ(補足)があるよ。
記事掲載:2017年8月13日
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