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     鶴田時計館      
Ver2.3.1

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【目次】
Laco (ドイツ)
POLJOT (ロシア)
WILKA (スイス)
PIERCE (スイス)
ORIS 2種 (スイス)
Apple Wacth (日本)
SEIKO スモールセコンドモデル (日本)
CITIZEN ジュニア (日本)
ORIENT (日本)
ウェンガー「ミナトー」・時計用ナイフ(スイス)
Santa Joannes (日本)
REVUE THOMMEN Criket1947年復刻モデル (スイス)
REVUE THOMMEN Criket Silver (スイス)
REVUE THOMMEN Criket1950年モデル (スイス)
LORUS Disney (日本)
ELGIN ダイバー (アメリカ)
J-LeCoultre MEMOVOX (スイス)
WALTHAM (アメリカ)
ROLEX OYSTER Date (スイス)
NATO軍 公式ベルト
SEIKO クロノグラフ (日本)
METROPOLIS (スイス)
JUNGHANS TRIVOX 目覚まし時計(ドイツ)
CITIZEN 壁掛時計 (日本)
LIONEL トレインウオッチ(中国製)
 


 

はいはい、更新しちゃいましたよ。前回までの「鶴田時計館」Ver1.0では紹介していなかった時計や小物を追加しました。あと、全体的な解説文の修正などを行いました。

え〜〜〜〜、このコーナーは「ザ・シュミの時計」ということで?、お気に入りの数々を紹介するものであります。たいていの男の子というのはグリコのオマケに見られるようにバイクやプラモといったメカニカルなモノが大好きだったりします。女性でいえば洋服や化粧品のようなものかもしれませんね。もしあなたがこのページを見てもう一本カッコイイのが欲しいなぁ〜と思って購入される場合は奥様にたいして「洋服だって1着ぢゃ寂しいよね〜〜」と言い訳すればよいでしょう(なんてタメになるページだろ...)。

時計といっても私の場合はクオーツにはほとんど興味がありません、機械式にこだわりがあります。いちいちゼンマイを巻いたり、あるいは自動巻のロータを意味もなくグリグリ回転させるのがけっこう楽しかったりします(異常かっ!)。
ここでは小遣いを貯めて買ったり、あるときはローンを組み、またあるときはブツブツ交換などによって集めた数々を紹介してあります。基本的にチープな時計が多いのですがなかには苦労して購入したものも含まれますし、ちょっと入手しづらいものもあります。暇つぶしにご覧ください、決して真剣に読んではいけません。薄識を振りかざして独断と偏見によるウォッチ用語なども解説してあります。

 

 

特別付録:アラーム音集サウンドファイル(Mac用:309KB)

・レビュートーメンクリケット:Silverモデル
・レビュートーメンクリケット:1950モデル
・ジャガー・ルクルト:メモヴォクス
・POLJOT:アラームモデル
・メトロポリス: (スイス)
・ユハンス TRIVOX 置き時計: (ドイツ)

 


 Laco (ドイツ)・・・けっこう希少。

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解説:1950年。機械式手巻き。14K金張りトップ(ベゼルといいます)。17石。H6(94).2.13購入。#757249。ケース径35mm。ベルト18mm。

のっけからラコーであります。これを知っているあなたはかなりの時計通ですよ。かつて日本には「TAKANO時計」という幻の時計メーカーがありまして、伊勢湾台風で被害を被ってRICOの傘下に入ってしまったという会社なのですが、そのTAKANOのムーヴメントはこのLacoが使われていました。ですから修理の場合などに部品をお互いに流用できます。Lacoはドイツ空軍の飛行船用ウオッチ(実物を見ましたが通常の物よりふたまわり大きいサイズでした)などが有名です。
風防はプラスチックです。文字盤(ダイヤルといいます)はリダンではなくオリジナルです。整備されたものを購入したので、現在でも全くトラブルはありません。

 

メモ: リダンとはダイヤルの修復品をいいます。
また、1時間ごとの時刻の目印のことをインデックスといいます。
これは標準的なケースサイズですが、ボーイズサイズというとたいていは25mm〜30mm程度の直径を指します。
ちなみに「金メッキ」と「金ムク」と「金張り」は異なります。
機械式(ゼンマイ式)時計はたいてい全巻き上げ状態で35時間程度動作しますので毎朝巻かねばなりません、なかには1週間動き続けるものや余力を示すパワーリザーブメータ付きもあります。

さて、機械式時計の最も故障の多いのが「止まる」という症状ですが、購入にあたって注意すべき点としては、

 ・時刻を合わせるとき、1周のどこかで重たく感じるものは避ける。
 ・12時丁度で時針と分針がぴったり重ならないものは避ける。
 ・高価なものはフタを開けてもらって修理歴をチェック(特に+- 調整ネジ)。
 ・年式のわりにやたら美しいものは注意する。
 ・有名高級ブランドものには修復品やニセモノがけっこうある。
 ・修理担当者のいる店で購入し、なるべく保証付きのものにする。

まあ、壊れても修理すればまた動きますので、もったいぶらずにガンガン使いましょう。オーバーホールの目安は特に問題が無ければ3〜4年おきでかまいません、費用はお店によって異なりますが1万円〜〜高価なものでも3万円程度です。ふだん使わない時計でも1ヶ月おきに動かしてやったほうがいいとされています。

電車の吊り皮でイバリの効く一生モンを探そうではないですか(できれば安価で....)。さあ、今から時計店へレッツゴー!
ではみなさん、さようなら..............え? もう終わりかって?

 


 POLJOT (ロシア)・・・笑えるアラーム

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解説:1997年。機械式手巻き。アラーム機能。97.7.26購入。18石。ケース径37mm。ベルト18mm。#107964。

 

アラーム音:POLJOT.aif
 

 べつにこの時計が笑うわけではありません。腕時計版目覚まし時計だと思えばよろしい。皮ベルトは死ぬほど頑丈にできていて軍用かと思うほどです。POLJOTのシリーズには他にも3種類を確認していますがこれ以外はオモチャっぽいです。
ダイヤルは黒でカッコイイのですが、インデックスはじつにチープです。上のリューズでアラーム設定とベルゼンマイの巻き上げを行います。下のリューズで時刻合わせと時刻表示ゼンマイを巻き上げます。

 

メモ: お〜い、マジかよぉ〜〜〜っ! これは機械式アラームウオッチなのですが、鳴っているアラームを止めるにはリューズを「引き出す」必要があります、しかも堅い。これじゃあ、とっさのときにすぐに止められませんぞ。
じつはこのように引っ張ってアラームを止める機構は1940年にジャガールクルト社の時計で採用されていたものです、以来各国のレプリカ?はこの方式をとっているらしいです。まあ、この方式の場合は基本的に「鳴っても止めない」ということでよろしいかと....。

  ・引き出しでアラームを止める:ジャガー・ルクルト、POLJOTなど....
  ・押し込みでアラームを止める:レビュートーメン(バルカン)、チュードル、グレース・ファブリオなど

このPOLJOTは新品で販売店の1年保証が付きますが、最初から小さな傷とかが付いていて、全体的にアバウトな作りに好感が持てます。戦車にひかれてもこわれないと思いますが、コーラをこぼすとあっけなく止まるかもしれません。アラームウオッチはロシア製であれば低価格で入手できますが、他には日本(ロシアムーブメント・イタリア製造)のグレース・ファブリオ(音は小さい)がお薦めで20,000円ぐらいです、最近は手染めのレンズが人気。

 

 ◆他のアラームウオッチ

ジャガー・ルクルトのメモ・ヴォックス:有名ですが高価です(中古なら12万円ぐらいから)。比較的古いモデルはアラームというよりは振動が主体で、後期のモデルではけっこう粋な響きです。もっとも音量はあまり大きいとはいえないので、控えめな方向き?かも。ちなみにBOXではなくVOXです。

チュードル:ロレックスの廉価ブランド。普通のモデルはロレックスの王冠マークがリューズに付いていますが、ロレックス社自体はアラームウオッチを作っていないので、弟ブランド「チュードル」のアドバイザーというアラームがあり、その中身はヴィーナス社のムーブメント?だと思われます。面白味が無いのにナゼか高価で10万円ぐらいが相場。

他にもレビュートーメン(バルカン)、ヘルブロス(HELBROS)、グリシン(GLYCINE)、ウイットナー、ジラール・ペルゴ、グリューエン(GRUEN)、MOVADO、ヴィーナス、ハミルトン、オメガ(メモマチックなど、1つのゼンマイで駆動とアラームを兼用するモデルがあるので注意)、ORIS(限定モデル)、メトロポリス、ウイットナー、ダンヒル、モーリス・ラクロア、IWC、などなど...........があります。OEM供給していることも少なくありません。

まあ、一言でいえばジャガー・ルクルトレビュートーメン以外は音は小さく、個性無しといったところでしょう。国産品については問題外の外ですね。

最近は機械式アラームウオッチが値上がりする傾向にあるそうです。やはり電子音がヤだという同志が増えているのでしょうか?  

 


 WILKA (スイス)・・・名門WILKAであ〜〜る

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解説:1920年。18Kケース。機械式手巻き。15石。懐中時計。1995.1.14購入。非防水。#25603。

ケースの径は40mmの小ぶりなものです。文字盤は陶器で、ほどよくヒビが入っていてグッドです。18Kムクケースなので裏は前オーナーがブチ当ててへこまされています。ホコリが入りますので、決してこのように開いてはいけません。修理歴がありますが、調整時に消してもらいました。これは1920年ごろのものですが、懐中時計の歴史の中では新しい部類に入ります。ちゃんとルビーの軸受けを使っています(15石)。このような丸に穴の空いた針をブレゲ針といい、このような数字をブレゲ数字といいます(天才時計師の名前から由来します)。
購入直後に姿勢誤差と、それによる停止が気になったので修理を依頼、その後全くトラブルはありません。私は結婚式や葬式といった礼服着用時にこの懐中時計を使っています。

 

メモ: 普通、修理歴は裏蓋に「修理日付・技師名」と刻まれていることが多いです。17石とかいうのは軸受けの磨耗を最低限におさえるために使われている人工ルビーの数なのですが、まず15石であればよいものだといわれます。写真のピンクの部分がそうです。某国産メーカーは1960年ごろ100石という腕時計を出していました。

一般に腕時計より懐中時計のほうが、程度が良く販売価格の相場が低いです。逆にいえば腕時計ではメカを集積し、衝撃や水に耐えるように作らねばならないことになりますね。あと、現在では人前でひけらかすには腕時計のほうが都合がいい?ので市場が高騰しているのかもしれません...。時計界の帝王パテック・フィリップの懐中時計などはけっこう安価で入手できたりします。

 


 PIERCE (スイス)・・・長い針がおしゃれ!

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解説:1950年。機械式手巻き。SSケース。15石。スモールセコンド。ケース径35mm。ベルト18mm。非防水。1994.8.16入手。

ピアースと発音する?らしいです。針がピンクゴールドっぽいのですが、実際は銅メッキに近いのでは?と思われます。シンプルな顔立ちが気に入ってます。風防はプラスチック。このようなスモールセコンド(略してスモセコといいます)は古くからありましたが、時・分・秒が1つの軸で回転する「中三針(センターセコンド)」は当初は製作するのがけっこう難しかったんですよね。
PIERCEはヨーロッパの軍用時計などを多く生産していたようです。これは販売店で整備されたものを購入したので、現在でも全くトラブルはありません。 文字盤がほどよく焼けて渋いのであります。ROLEXやOMEGAのように人気のある時計には非オリジナルのハンド(針のこと)やシロウトが注油(時計用のオイルはマスの油とかが使われるらしい)して、にじんでいるものを見かけることがあります、要注意。

 

メモ: イエローゴールドは金と(銀+銅)を3:1に混合したもの。  ピンクゴールド(ローズゴールドとかレッドゴールドともいう)は金(Au)に銅(Cu)などを混ぜたもの。イェローゴールドは金に銀と銅を混ぜたもの。ホワイトゴールドは金とパラジウムが6:1なで混ぜたもの。グリーンゴールドは金と銀が19:5の混合。パープルゴールドは金とアルミニウムが18:6の比率。


 ORIS (スイス)・・・名門ORIS!

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解説:これは巷でもかなり人気がありますね。ORISは1904年に世界で初めて量産時計工場を建設したメーカです。ムーヴメントはこれまたスイスの名門ETA社のものを使っていまして、機械式時計の9割を設計・生産しているという技術力の高いメーカでもあります。オリスはETA社の一部のムーブメントを共同で開発しており、クオリティのわりには低価格で、しかもほとんどのモデルが裏スケなので日本でも人気が高いです。クロノグラフやクロノメーターなども製作しています。
ちなみにETA(エタ)社は全世界の機械式ムーブメントの約9割を生産・供給しているといわれています。

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1992.2購入。574 7403JGC。ポインターデイト。17石。日付表示は時計回り。風防はプラスチック。30m防水。機械式自動巻。裏蓋スケルトン。ケース径35mm。ベルト18mm。
八王子の某ディスカウントショップで半額にて購入した直後に止まる、交換してもらっても再度止まる、さらに交換したが治らず、仕方ないので自由が丘の時計店某アライに修理を依頼したら、1発で精度も上がり快調!!この店の技術力には定評があるのです。以来トラブル知らずで毎日元気に動いています。金メッキは厚さ10ミクロン(国産だと5ミクロン程度なので緑青が出やすい)。 ムーヴメントはCal.574タイプ、45時間のパワーリザーブ。

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1997.7購入。640 7462 IGB。ポインターデイト。ビッグクラウン。27石。日付表示は反時計回り。スモールセコンド。クリスタルガラス。30m防水。機械式自動巻。裏蓋スケルトン。秒針停止機能付き。ケース径32mm。ベルト16mm。
本来はスチールベルトモデル。 ムーヴメントは640タイプ38時間のパワーリザーブ。私のこの時計は狂いませんので比較的良く使っています。ビッグクラウンは第二次世界大戦の折り、アメリカ空軍のパイロットに愛用され、グローブのままで時刻合わせを行うのに好都合でした。

 

メモ: 両方とも裏蓋がスケルトンになっています。ORISはこういった仕様がマニア受けするということを良く知っているメーカーです。私はそれにまんまとハマって2本所有することになってしまいました(はははは....)。どちらも耐震構造。最近は某OIOIだけのスペシャルモデルが存在します。
ポインターデイトとは文字盤の周囲に日付が書かれていてそれを針で示すタイプをいいます。つまり窓に表示するタイプは円盤が回っているのですからちょうど逆の構造といえるでしょう。
oris2.jpgはボーイズサイズといいます。oris1.jpgの標準サイズを比較してみてください。oris1のほうがケースは大きいのですがムーブメントは逆に小さいのです、たぶんレディースと兼ねるためだと思われます。こちらのほうがハイビートです。それから、ORISの特筆すべき点のひとつに皮ベルトのクオリティがあります(写真は非オリジナルですが)。本物はじつに良いベルトですよ、ちゃんとワシントン条約も守ってますし。


 Apple (日本)・・・Macユーザ必見!

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解説:ケース径35mm。ベルト18mm。秋葉原某パソコンショップで6,980円。限定品。#67487。

クオーツですんません。センチュリーという日本の会社がプロデュースしたものです。ムーブメントはたぶんシチズンかSEIKOでしょう。秒針がクリアのディスクになっていて、6色リンゴがぐるぐる回って文句無くカワイイです。女の子には大ウケです。Macユーザは絶対買っておきましょう。Macウオッチはこのほかにもいくつかのタイプが存在します。  

 


 SEIKO (日本)・・・う〜〜ん懐かしい?!

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解説:1953〜58年。機械式手巻き。クロムメッキ。ケース径33mm。ベルト18mm。#141206。スモールセコンドモデル。旧ロゴ。1994.12購入9,000円。風防はプラスチック。#141206。

ベルトはもちろん非オリジナル。ゴールドフェザー。シンプルでいいとと思いますが、しっかり文字盤に緑青が..........おまけにケースにも錆がっ!

 

メモ: この時代が機械式時計の全盛期だったのかもしれませんね。クオーツクライシスによって機械式時計は衰退することになります。機械式時計が復活するのはクオーツブームが去ったのちの1980年代後半からとなります。
最近はG-Shockブームがすごいのですが、ここへきてLED(発光ダイオード)の時計や機械式時計が人気のきざしを見せています。なんだかんだいってヒトは「味」を求めるものなのでしょうか?  

 


 CITIZEN (日本)・・・SEIKOとくればCITIZEN

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解説:1958年頃。CITIZENジュニア。機械式手巻き。パラショック(耐震構造)フィノックス。クロムメッキ。#J140201。改良中三針。17石。ケース径35mm。ベルト18mm。1994.12購入。5,000円。#J140201。

この当時の学生や新入社員に大人気のモデルだったそうで.....。アラームウオッチなど、様々なモデルがありました。文字盤は緑青だらけ!! 

クオーツでも最近は面白いものが見られます。気圧計・高度計・脈拍・タキメータなどの「役モノウオッチ」をはじめ、なかには某シェルマンさんのように独自企画による「グランドコンプリケーション」ウオッチなどは逸品だと思います。「グランドコンプリケーション」は価格が10万円程度でありながらミニッツリピータやムーンフェイズ、クロノグラフ機能などを満載しており魅力的なモデルです、従来のシルバーに加えて黒ダイヤルも追加されました。機械式でこれを作るとン百万円ですからね.....。

 

メモ: ちなみに高校入学祝いで父に買ってもらったCITIZENクオーツウオッチも4年で止まり、今では緑青だらけになっています。困ったものです。思い出深い時計がさびていくのを見るのは寂しいものです.....。
写真の時計の風防はプラスチックです、かなり汚れていますがガラスと比べて容易に研磨することで傷が消せますし、割れても修理が安いというメリットがあります。特殊なカットガラスの場合は割れてもオリジナルを時計技師に見せないと修理が困難な場合がありますので注意.....。  

 


 ORIENT (日本)・・・CITIZENとくればORIENT

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解説:1985年頃?。クオーツ。日常生活防水。クリスタルガラス。

御三家のひとつで業界の三男坊と呼ばれているらしいです。りりしいヒゲ針に読みやすいアラビア文字の組み合わせ......ここまでは良かった.....が、う〜〜〜〜〜〜んメッキが薄い!! 昔、2万円で清水の舞台から投身自殺するつもりで大枚はたいて(その頃の私はかなり貧乏でしたので)買ったのに2年も経過するとすぐに緑青(ろくしょう)がでました。それ以来、国産の時計には手を出さないことにしました(レアモノは別ね)。

 

メモ:  かつては個性的なモデルが多くて、最近はつまんないORIENTだと思っていたら、今になってパワーリザーブメータ付きとかの機械式自動巻のモデルを発表しましたね。メッキの薄さはあいかわらずでしょうけど。国産メーカーさんにはがんばって欲しいものです、アンティークコピーじゃなくて「現代の機械式」という独自の個性的なスタイルを築いてほしいと思います。メッキも30ミクロン以上にして欲しいです。  

 


 ウェンガー「ミナトー」(スイス)・・・時計用ナイフ!

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解説:1997年発売。1997.9購入。

さて、ここで一息入れて、時計調整などのために作られたアーミーナイフをご紹介しましょう。
スイスの時計工具専門メーカー「ベルジョン」が時計関連部分を提供しており、かなり出来がいいです!。定価は16800円ですが探せばけっこう安く入手できます。私は渋谷の某時計店で12,000円程度で購入。写真では肝心の時計用工具を並べて撮影しなかった(いっぱいあって面倒だった...ははは...)のですが、けっこうマニアなパーツが揃っています。各パーツは指で取り出さずに内装のピンセットのお尻の部分でピックアップし、それを専用のホルダーに挟んで使うのです。
もちろん時計だけでなくカメラや眼鏡といった精密機器の調整などにも使えます。日本語の詳しい解説書が入っています。のちにブルーやグリーンのステンレス仕様も発表されました。

 


 Santa Joannes (日本)・・・庶民の味方SJ

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解説:機械式自動巻。1997.7購入。2,850円で購入。裏蓋スケルトン。日常生活防水。

セント・ジョイナスというブランドで、他にもダイバーだとかいろいろなモデルがあります。国内の時計メーカー「セント・ジョワール(株)」さんがプロデュースしています。モデルによってはスイス製のムーヴメントを採用していることもあります。 これはアメ横の某時計店で購入したのですが定価ラベルには15,000円になってました。デッドストック物かっ?
ちなみに、みなさんはイリノイ・ウォッチ・カンパニー(USA)というメーカーをご存じですか?これも庶民の味方というべきものでして、略してIWCなんですよ、これが(笑〜〜〜〜)。でもこのIWC(USA)はけっこうカッコよかったりしてクラクラきます、はい。

 

メモ:  考えても見れば、私は気付かないうちに自動巻にハマっていまして............コトの起こりは高校1年生のときに、道ばたでSEIKOスポーツ(かなりゴツイ自動巻)というのを拾ったのです。交番に届けて半年経過したら引き取り人がいないのでもらえるということになりました。そうして入手した時計をかなり気に入って使っていましたが、やがて故障して動かなくなり、卒業して上京する際に紛失してしまいました。のちに就職してからCITIZENのクオーツ時計を使っていましたが、緑青と故障(修理できないと言われた!)に悩まされ、愛想が尽きて、やがてORISの自動巻ポインターデイトと出会うことになるのです。

 


 REVUE THOMMEN (スイス)・・・機械式アラームの先駆者!

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解説:機械式手巻き。アラーム機能。1947年復刻モデル。クリケット(こおろぎ)。日常生活防水。風防はプラスチック。ケース径33mm。ベルト18mm。

はい、レビュートーメンです。上方のボタンを2段階に押し分けてアラームと時刻の設定を行うのですが、はっきりって「難しい」です。正規代理店で定価で買ったのに、付属の取り扱い説明書には日本語がありませんでした。仕方がないので英語を翻訳してなんとかマスターしましたが、2週間で壊れたので返品して追金のうえ思い切って1950年モデルに買い換えました。でもこの皮ベルトはいい!
高価なわりにはよく狂いました。新品は10万円ぐらいしますが渋谷の「宝石広場」とかでは中古で4万円ぐらいが相場のようです。この写真の時計は1947年の復刻モデルですが、オリジナルとは音が違い、セミに近いと私は思いますが、電子アラームよりはずっと好きです。
お〜〜〜〜〜〜!REVUE THOMMEN〜〜〜〜〜〜! ジ〜〜〜〜〜〜ッ!


クリケット旧タイプ使用法(鶴田独自の操作マニュアルです)
 (アラームボタンが2時と3時の位置にあるタイプのことです) 

クリケット旧タイプ使用法(時計付属の日本語訳)
 (アラームボタンが2時と3時の位置にあるタイプのことです)  

 

メモ:  クリケットは1947年にアラーム付き時計(当時はVULCAINブランド)として誕生以来、世界的に大ヒットとなりました。歴代アメリカ大統領(トルーマン、ニクソン、アイゼンハワー、クリントン他)が愛用していることでも有名。当時は木箱に説明書付きでコオロギの絵が書いてありました。レビュー・トーメン社は古くから航空機用の計器を製作しているメーカーでもありまして、そのパネルを模した置き時計も販売しています。
ちなみに現在のクリントンさんはジョギングしたりするときはアメリカのTIMEX社製などを使っていますね。

機械式時計の精度は一般には2段階に分類されていて、1日あたり20秒以内、あるいは1日あたり10秒以内、ということになっています(ちなみにクオーツは1ケ月あたり10秒以内とかです)。写真のモデルは1日あたり20秒以内のはずですが、なぜか?かなり狂いました(ハズレだったのかな??)。壊れたので、のちに手放しました、旧タイプは壊れやすいような気がします.....。  

 


 REVUE THOMMEN Silver (スイス)・・・これぞコオロギ!?

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解説:機械式手巻き。アラーム機能。銀ムク。クリケット(こおろぎ)。日常生活(30m)防水。風防はプラスチック。ケース径33mm。ベルト18mm。限定モデル#457。

 

アラーム音:RT_Cricket_silver.aif
 

上記47年モデルと同じムーブメントでの銀ムクモデル(いわゆる銀時計:925スターリングシルバー)。これは最近になって偶然中古のじつに程度のいいものを半額以下の破格値でGETしました(新品の定価は15万円もします!!)。「ジィ〜〜〜〜」ではなく「ギョォ〜〜コロコロ〜〜」というようにアラーム音は周波数が低いですね、コレは.....クリケットシリーズの中ではたしかに一番コオロギに近い音だと思います。

限定モデルの457番です、前オーナーはほとんど使用していなかったようで、クロコダイルベルトも新品同様。ケースも特別なものでして、中には未使用の銀用クロスまで付属していました(ラッキー池田!)。銀製品の扱いは面倒ですが、専用布以外では拭かないのがよろしいかと思います。ひどいときはクリーニングに出しましょう。
中野の某ジャックロードで半年保証も付いて安心なのです。たいていの時計は故障があるとすれば1ヶ月以内に症状が出るようです。これはリューズ抜けが起こって修理したところ、良心的にオーバーホールしてもらい現在では完璧な状態で使用しています。
 

 


 REVUE THOMMEN Cricket 50's (スイス)・・・真打ち登場?!

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解説:REVUE THOMMEN 1950年モデル。機械式アラーム機能。日付表示機能。ケース径33mm。ベルト18mm。限定モデル#0003。18Kベゼル(トップ)。日常生活防水。風防はプラスチック。クロコダイルベルト。

 

アラーム音:RT_Cricket_1950.aif
 

 世界1399個限定品のうちの#0003です!。私が現在メインで使っている時計です。アラームに加えてデイト表示もするんですよ、狂いもじつに少なく、これは一生モンです。上記の1947モデルやSilverモデルとボタンの位置の違いに注目。あと、標準的なクリケットはペンシルタイプの針(ハンドともいいます)ですがこの写真のモデルはリーフです。REVUE THOMMENでは近年アラームモデルに力を入れているようでして1997年モデル、1998年モデル、プラチナモデル、エナメル塗装モデルなどじつにマニアックなモデル(しかも限定)で毎年のように発表していますので要注目です!

 操作方法ですが、上のリューズを引っ張ってアラーム時刻を設定し、鳴っているのを止めるには押せばいいのです、アラーム専用ゼンマイの巻き上げも兼ねます。
下のリューズは普通の時計と同じゼンマイと時刻合わせ用、使いやすいです。秒針停止機能は付いていませんが、リューズの操作感覚が「カチカチっ」と心地良いです。
 風防の日付表示部はモッコリとしていますが、じつはカタログ写真では平坦なのです、モッコリレンズはCriket18Kという80万円の金時計モデルにしか装着されていないはずですが、発表後に仕様変更したようです。ベルトは手縫いのクロコダイルで、これがまたいい!!

アラームの音色は1947モデルよりも丸い感じがしますがかなり大きい音でびっくりします、はいそりゃぁもう....。
クリケットは全モデルが2重裏蓋(ハミルトンもこれに同じ2重裏蓋)になっていて共鳴させることで音量を倍増させています。これによって世界で最も大きな音の機械式アラームウオッチとなっているわけですが、出張先とかで目覚まし時計として使っている人も多いとのことです。私は通勤電車の寝過ごし防止とか、仕事さぼって居眠りするとかに使っています、絶対目が覚めますよ、ホント。

 

 

メモ: 大きな音を出す時計にはMidoの「ボディガード」というモデルがありますが、あれはアラームというより「警報」ですね....100dB(デシベル)だそうで.....たぶん一生に1度使うかどうか?

この1950モデルの日付設定はターン式でして、これは9時から12時の間を時針を往復させて日付を変更するものです。一般には日付設定といえばリューズを半分引っ張って1方向に回せばいいのですが、じつは午後9時〜午前3時の位置では時刻設定を行ってはいけないことになっています。クオーツであっても機械式の日送り表示であれば同様。

音の出る腕時計や懐中時計には他に「ミニッツ・リピータ」というものがあります。それはボタンを押すと時・分などをチャイム(アラームではない)で知らせてくれるので暗闇でも時刻がわかるというゼータクなものですが、私の知る範囲では80万円程度?が機械式では最低価格帯でしょう、数百万円以上とかもあります、ははは...。
高価な時計と言えば複雑時計の「マリー・アントワネット」(盗難に遭い現在は行方不明)とかがありますね。パテック・フィリップなども数百万円〜数千万円〜のものがあります。おひとついかが?  

 


 LORUS ディズニーウオッチ (日本)・・・みんなのアコガレ?!

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解説:日常生活防水。風防は当然プラスチック。ケース径33mm。ベルト16mm。

お〜〜〜っ 一転して庶民ウオッチ! 秋葉原で1個500円だったので2つ買ったものです。ディズニー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!。みなさんもなじみの深いキャラクタウオッチですね。やはりミッキーが指で時間を指してくれるというのは何とも愛らしいじゃないですか...(ほのぼの.. ..)

 

メモ: 私は金属(スチール)ベルトを好まないのですが、皮ベルトの手入れについて.....まず、買ったらすぐに腕に巻かず、靴クリームなどを薄く塗りドライヤーで軽く温めてやります(本体を加熱しなうように注意)。そうすれば油脂がなじみやすくなります。あとは、汗をかいたら布で軽く拭いてやる。そしてできれば靴のように他の時計と交代で使う。という具合に扱ってやれば2年でも3年でも長持ちします。

私は小学生の頃、近所の女の子(今は立派なオバさんになっていると確信していますが)がディズニーウオッチを付けていて、それがムショーにうらやましかった思い出があります。なんたって、どこにいても時刻がわかるのですから(しかもディズニー!)。当時の鶴田少年にはそ〜と〜ショックでした。

 


 ELGIN ダイバーズウオッチ (アメリカ)・・・お買い得決定版!

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解説:クオーツ。350m防水。SSケース。風防はクリスタルガラス。ケース径40mm。ベルト20mm。#94010099。ねじ込みリューズ。

私が持っている時計の中で、唯一お風呂に一緒に入れるヤツです。日付、曜日、24時間計付き。 ツーリングにも便利なように小さなコンパスもベルトに付けてみました(これ便利)。ベルトはもちろん非オリジナルでベルクロ(マジックテープ)ですから分厚いジャケットの上から巻いてもよし。ディスカウントストアにて4,890円で購入。秒針がインデックスからズレる........ま、いいか。年に2〜3回しか使いません。

ちなみに、月齢を表示する時計というのを私はまだ持っていません。月齢表示機能をムーンフェイズといいます(顔のFaceではなく位相のPhaseですからね)。ユニバーサル・ジュネーブのトリコンパックスなどが好み.......ズズズ......。

 


 ジャガー・ルクルト MEMOVOX (スイス)・・・渋すぎるっ!

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解説:1950年代。MEMOVOX。機械式手巻き。アラーム機能。日常生活防水。10K金張りケース(裏蓋も)。風防はプラスチック。ケース径34mm。ベルト18mm。

 

アラーム音:J_LeCoultre_MEMOVOX.aif
 

かつて、パテック・フィリップ社にムーブメントを供給していたこともあるというスイスの名門ジャガー・ルクルト社の代表作「MEMOVOX」です。MEMOVOXには自動巻や日付機能、ワールドタイムなど様々な機能を合わせ持ったモデルが存在しますが、これは1950年ごろのシンプルなモデルで薄いのが魅力です。レビュー・トーメンとは異なる機構で、音はやや低く、振動が大きめです。これなら「ジィ〜〜〜ブルブル〜〜」という感じなので夜間でもOK?!
ルクルトには他にも小さい径のモデルとか、ステンレスケース、18KYGケースなどがありますので音色は様々です、必ず音を聞いてから購入しましょう。歴代のモデルと現行モデルとではどれも音が異なります。これは手巻きですがゼンマイがじつに柔らかいです(一般に切れにくいゼンマイは柔らかいそうです)。特にマスターシリーズのMEMOVOXは中にゴングが入っていて音色もナカナカです。

この時計はオーバーホール整備品を東中野の某ELMにて中古で購入、2ポジション(平置きとリューズを下に向けた姿勢)で補正してあるとのことでほとんど狂いませんね、トラブル知らずの優等生! 時刻も合わせやすくて使い込むほど質の高さを感じます、さすがルクルト。2つのリューズにJLロゴが入っている点に注目。アラームを止めるには上のリューズを引っ張らなければなりません。中古市場ではMEMOVOXは金張りだと12万円ぐらいからですが、自信を持ってオススメできる時計です。

メモ:ジャガー・ルクルトとルクルトの違い。

 ・ジャガー・ルクルト:ムーヴメント製作とケースへの組み立てもスイス。
 ・ルクルト:ムーヴメント製作はスイス、ケースへの組み立てはアメリカ。

 


 WALTHAM (アメリカ)・・・アメリカ鉄道時計の歴史!

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解説:1885年。銀ムクケース。機械式手巻き。7〜11石。懐中時計。非防水。#2951866。カニ目(ダボ)アヂャスト機構。ムーブメントは BondStreet。風防はガラス。

ウオルサムはアメリカの鉄道が発展期に正確なダイヤを実現すべく開発された時計でもあります。ムーブメントはもちろんアメリカ製ですが、輸出されて各国の銀ケースとかに組み込まれて販売されたので、たいていのものはケースと製造年が異なります。この時計の場合はムーブメントは1885年ですが銀ケースは英国ホールマーク(イカリマークとP記号)より1889年にバーミンガムで製作されたものと推定できます。

ムーブメントはたぶん7石〜11石ですね、ルビーではなく天然のサファイアのようです。ウオルサムのムーブメントはキャリパーの番号でなくモデル名が付いていまして、これは「BondStreet」といいます。他にはReverside、Royal、Maximus などがあり、このタイプ名称はムーブメントに刻まれています。
時刻合わせが「カニ目(あるいはダボ)」と呼ばれる機構になっており、リューズ横のプッシュボタンを押しながら時刻を合わせます。

ケースの径は47mmの標準的なサイズです。文字盤は陶器で状態はよろしい。セミリーフアームにローマ数字がおしゃれ。じつに力強く動きます。今から110年以上も前の渋い銀ムク懐中ですが、ウオルサムは個体数が多く、状態のいいものがかなり安価で入手できます、たいてい5万円以下が相場でしょう。

 

メモ: この時計の裏蓋は2重のフタになっているのですが、内蓋には販売店の名前が刻印されています。普通は文字盤にメーカ名とお店の名前を記す「ダブルネーム」になるのですが、このような例はウォルサムではちょっと珍しいようです。ちなみにこのお店はロンドンのリージェント通り67番、ヘンリー・W・ベッドフォードです。
WALTHAM2.jpgの写真を参照(Henry W Bedford 67Regent St London)

 

 


 

 ROLEX (スイス)・・・時計界のマイクロソフト!?

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解説:1950年代。オイスターデイト。機械式手巻き。デイト表示。SSケース。風防は硬質プラスチック。ケース径34mm。ベルト19mm。針の形状と色に注目。

日本ではROLEXというと金ピカのダイヤ付き...というイメージも一部にはありますが、バリエーションとしてはかなり豊富で様々な顔を持つメーカーです。
この写真の時計はオイスターデイトといって中古の相場は6〜10万円(新品だと25万円ぐらいなのかな?)ですからROLEX入門用にはいいかもしれません。オイスターデイトといえばたいていペンシルハンド(針)ですが、この写真のようにリーフやドルフィンも一部に存在します。ROLEXはゼンマイ切れに注意、修理代が高めで修理期間も長いことが多いです。

ROLEX社は1904年に創業(ORISと同じか!)なので時計メーカーとしては歴史が浅いのですが創業者ハンス・ウイルスドルフによって見るまに世界的に有名なメーカーに成長しました。
ROLEXは謎の多い企業として知られており、工場やブースの写真撮影は禁止、使用ムーブメント(つまり時計の機構部分)の製造元がけっこう不明確だったりします。じつはROLEX社はもともと他社からムーブメントやケースを大量購入して自社ブランドで販売するという貿易商だったのです、ですからムーブメントはエグラー社、グリューエン社、バルジュー社など数多くのものが歴代モデルに存在します(最近のモデルはワタシは詳細を存じませんが.....)。

オイスターケースとはステンレスのカタマリを型抜きしてケースを作り、ムーブメントの部分をくり抜いてねじ込み式の裏ブタを付けたもので、オイスター社が世界ではじめて実用化しました......が、のちにROLEX社がオイスター社を吸収してしまい、結局はROLEX社が開発したことになってしまいました。あと、ねじ込み式のリューズもオイスター社が開発したもので、世界のダイバーウオッチにはたいてい使われている方式です。創業者ハンス・ウイルスドルフはエグラー社、オイスター社などといった優れた技術を持つ時計メーカーを次々と吸収し、やがて巧みな広報戦略によって自社技術ということにしてしまいます(なんだかCP/MとMS-DOSみたいだな.....)。

ROLEXのPR手法はじつに巧みで、半世紀も前にメルセデスさんに時計をつけさせてドーバー海峡を泳いで横断させたことは有名です。他にもエベレストに登ったエクスプローラー(実際はオイスターパーペチュアルだった)とか、海底1万mまで潜ったサブマリーナ(実際には超特注製品だった)とかの時計も結局はイメージ広告として社会に確実に浸透していったのです。ROLEX社の上手いのは時計作りというよりマーケティングなのかもしれませんね。そしてまた、コレクターや投資家、オークション会社がよってたかって1大ブランドに成長させたといっても過言ではないでしょう(お〜〜!今回はかなりシリアスな解説だなぁ....)。

つまりROLEX社とマイクロソフト社の共通点?は「企業買収と巧みなPR戦略」であり「商売上手」ということなのであった.....はい、ここでエンディングテーマね.......(あぁ〜〜ぁ、勝手にまとめちゃったよ......)。

メモ:ちなみにパーペチュアルと名の付くモデルは自動巻を指します。裏ブタとレンズがふくらんだ一時期のモデルを「バブルバック」といいコレクターズアイテムとして人気。ROLEXの人気はみなさんもご存じのとおりですがニセモノが多いということでも有名です。ROLEX社はイギリス向けのディフュージョンブランドとしてチュードル(イギリス名門チューダー家から命名)という弟ブランドを持ちますが中身はETA社などのムーブメントで、ケースやリューズのみはLOREXのロゴマークが付きます。パテック・フィリップの時計を付けているよりROLEXのマークのほうが世間一般では知名度が高いし、イバリが効くようですね.....残念ながら...。  

 


 

 NATO軍 公式ベルト・・・ミリタリーファンに!

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解説:ベルト幅18mm。これはたしか銀座松屋のウオッチフェアで2000円ぐらいだったかな? ちょっと(かなり)渋い色合いがマル。たいていの時計に付けられますがマッチするかどうかはアナタのセンス次第です。もう少し安くで販売して欲しいんですけどぉ〜〜〜〜。

個体差というか、まとめて売っていても1つづつの色や柔らかさは微妙に異なるノダ....選んで買おうね〜〜。

え? まだ終わりぢゃないのかって?

 

 


 セイコー クロノグラフ (日本)・・・何に使うかが問題だ。

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解説:1998年製。ステンレスケース。クオーツ。ストップウオッチ/日付/30秒計/24時間針/機能。10気圧防水。風防はミネラルクリスタルガラス。ケース径34mm。ベルト幅18mm。#612869

じつはコレ、買ったのではありません。職場の10年金属、いや、勤続記念に頂いたものです。カタログから選ばねばならず、SEIKOとCITIZENしか腕時計カタログはなかったので仕方なく?これに決めました(アリガタがってないなぁ〜〜コイツ....)。
今までクロノグラフは持っていなかったので1本ぐらいは....と軽いノリで選んだわりにはなかなかよくできています。ステンレススチールケースなのでこれなら緑青もでないでしょう(ステンレスケースでもモノによっては錆びたり汚くなることはありますが......)。右上のボタンで長い針が動き始めて、左上のボタンでラップタイムを計測します。昔はこれを機械でやってたんですよ、う〜〜〜〜ん、やはり機械式クロノグラフが欲しくなってきたなぁ〜〜〜......まるで「歩く物欲」のようなワタシ.....。 

 

 


 

 メトロポリス (スイス)・・・またもやアラームウオッチ登場!

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解説:1970〜80年代?。金メッキケース。手巻き。アラーム/デイト機能。耐磁ケース。日常生活防水。風防はプラスチック。ケース径36mm。ベルト幅18mm。#612869

 

アラーム音:METROPOLIS.au
 

しっかし、ワシも懲りんやっちゃなぁ〜。アラームウオッチがそんなに好きなんか〜〜〜?
先日、久しぶりに渋谷の某LOFTに出かけたときのことです、SWATCHやG-SHOCKに囲まれてポツンとアンティークショーケースがありまして、偶然コイツを見つけたのです。ワタシは音の出るモノには自分でも不思議なぐらいの執着心があるようで、この日もしっかり衝動買いしてしまいました。デート機能が付いてアラームが鳴り、かつ耐磁ケース、しかも1年保証付きぢゃ。新品同様のデッドストックのわりにはスッゴク安価でした(全体的にちょっと安っぽいけど)。インカブロック採用で、日付変更は9時〜12時間のリターン式。難点を挙げるならば、メッキが薄そうで腐食が心配なことと、腕に付けてアラームを鳴らすと音量が半分以下になって「ギョォ〜〜ジジジ〜〜」っという具合に情けない......じつに控えめでカワイイヤツなのです、ギャハハハ.....。

このメトロポリスというメーカーはいくつかの異なる裏ブタのものが存在し、ORISなどが見られることがあります。
右上のボタンでアラーム用のゼンマイを巻き、引っ張った状態でセットします(これが堅い!)。音は静かで軽いのでグレースファブリオと同じ様な音ですねこりゃ。鳴ったのを止めるにはそのボタンを押し込んでやればいいのです、そうです、前に紹介しているレビュートーメンの1950モデルと操作は同様です。
耐磁ケースといえばいろんなメーカーが製造していますが、ROLEXのミルガウスが高価なこと?で有名です、見た目はフツーのROLEXとかわらないのですがイナズマ型の秒針を持つもので百万円ぐらいです(もち中古ですよ)。あと、安価なアラームウオッチとしてはGRUENが有名で、中古市場では1万円代から...。レビュートーメンの中古は45,000円ぐらいから見かけますね。

じつはこの時計、のちに某所のアンティークウオッチフェアでみかけました。ワタシは1万円台で購入したのですが、そこでは8万円程度の値段がついていました(ア然)。  

 


 

 ユハンス (ドイツ)・・・置き時計だってアンティークさっ!

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解説:1960年代。手巻き。目覚ましベル機能。SILENTIC。風防はプラスチック。ケース径95mm。

 

ベル音:JUNGHANS.au
 

これはお買い得! アラームウオッチというよりたんなる目覚まし時計ですがイイ味出してます。
みなさんはお部屋の置き時計や目覚まし時計はどのようなものをお使いですか?わが家にはクオーツの目覚まし(4千円ぐらいのヤツ)がありましてピピピ.....と鳴りますが、1台では不安(流石に止めてまた寝る)なので2台必要になったりするわけですよね.....。
よくよく考えてみると毎日お世話になるものなのでオシャレなものにしたいのですよ。写真の時計はウオッチフェアで某伊万人(掛時計で有名)というお店で12000円にて購入しました(さっきからぜんぜん伏せ字になってないぞ....)。ズッシリとした金属ボディに赤い塗装、スモールセコンド、サイレントタイプ、飽きのこないペンシルハンド、渋くてデカイベル音.......30年以上前の時計というのはよくできています、現在このような時計をメーカーはなかなか作れないと思いますよ。

 

 


 

 シチズン (日本)・・・掛時計は安心のクオーツか?

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解説:1995年頃。クオーツ。厚さ1cm。風防はプラスチック。ケース径約250mm。

 

置き時計はアンティークで渋くキメたとして、次は掛け時計はどうするか?

この写真の時計は1995年頃にようやく捜し出して購入したものです。厚さが1cmしかないんですよ!! レンズや針も薄くて壁にペッタリ貼り付き、忍者(ショー・コスギかっ?)のごとく日々確実に時を刻みます。ほんとは振子時計が欲しかったのですが部屋にクギとか打てないのと、しょっちゅうゼンマイを巻くゆとりがないことを踏んでの選択だったのです。

掛け時計についてもアンティーク機械式振子時計という選択肢があります。じつはこれもオイシイ分野でありまして明治時代の重厚な響きを持つものが3万円もあればGetできるんですゼイ!ダンナ! SEIKOSHAとか名古屋時計、タカノ時計、あるいはドイツやアメリカの機械式振子時計など、場合によっては有名な駅や建物の街頭時計だったものがアナタのものになるのです。種類も豊富でしかも木製ボデイにカットガラス......そしてなんといっても味のあるゴング。あなたもアンティーク掛け時計を楽しんでみてはいかがですか。

 


 

 

 LIONEL トレインウオッチ・・・汽笛・踏切・走行のサウンド!

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解説:1998年。クオーツ。風防はプラスチック。ケース径32mm。#892863  

100年の歴史を持つ鉄道模型メーカー「ライオネル」社によるオリジナルブランドの腕時計なのだ!遊びゴコロをくすぐる時計ではピカイチ!
文字盤の中心に描かれた鉄道(レール)を秒針となる列車が回転するというじつにユニークなモデル。注目すべきはリューズの上にある2時位置のボタンで、コレをプッシュすると汽笛、発車音、踏切音などが鳴るしくみになっているのです(けっこうリアル!いいぞぉ〜〜〜!)。サウンドはここには掲載しないのだ! 自分で確かめるのだ! ぐはははは!(....じつは著作権の都合上掲載していません)
(この時計は店頭では販売しておらず、代理店に電話で問い合わせてFAXで注文し、振り込み確認後に現物が届きます。代引き便でも可。私は5800円+税で入手)
届いてまずビックリしたのはその箱.....。プラモデルが入っているのかと思うほど雰囲気充分! 奇想天外!迫力外箱!天心甘栗!
  しかも中には製造番号付きのオーナー証明書 が付属(ここまでやるか!)。それから1年保証書と使用法の解説書が1枚付いています。そしてなんと、時計自体はオリジナル缶ケース(コレがまたイイ)に納められています。やってくれますね〜〜〜! 泣けるねぇ〜〜! 随所にこだわりが感じられます。

裏ブタには反響版が付いており、なかなかの効果があります。ストラップもこの価格にしては珍しく革を採用しています。たんなるお遊び時計とはちがうのだ! 超真剣お遊び時計なのだ! プロデュースしたテレブランド社のホームページも御覧くだされ。ちなみに発音するため3個のボタン電池を必要とします(いいぞ〜〜!?)。  

 

 

● というわけで、じつは他にもまだありますが、そのうち珍しいモノを入手したら追加掲載しますので気長にお待ち下さい。

クオーツウオッチを楽器に例えれば電子ピアノのようなもので、一方の機械式時計というのは手間暇かかる手工ギターのようなものかもしれません。現代ではどちらも多彩なラインナップ(価格や機構など)がありますから生活スタイルや目的に応じて使い分けるのもオシャレで面白いと思います。

 

 

 

備考:このページの記事は1998年7月に公開したものです。


 (C) 1998.7.25 CRANE / TSULTRA info@crane.gr.jp 


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