■ 実際に張ってみよう...ギター編
● モダンなギターでも19世紀ギターでも、あるいは他の弦楽器でもそうですが、張ってある楽器のピッチを半音程度、または1音下げて調弦すると非常に良く鳴る楽器があります(音量や音色の豊かさという漠然とした評価ですけど)。弦を交換するときに駒と糸巻きに結んで徐々に巻き上げていくと途中でホワンと響く場所がいくつかあるはずです。オイシイのはそこだ!
で........さらにペグを巻き上げていって基準ピッチに合わせるのですが、最終的に6本の弦が最適な状態に揃うということはまれでしょう。悲しいことにすでにその時点ではオイシイピッチを通り越して無駄にテンションだけが楽器にかかっている状態。ソロで弾く場合、つまりアンサンブルで他の楽器と合わせる必要がないのであれば、ふだんから自分の楽器がいちばんよく鳴るピッチで弾いて楽しめば良いのです。楽器を壊さず、かつよく響く弦を選び、基準ピッチは A=440Hz でなくともかまわないのです。
市販の弦も日本ではあらゆる太さ・素材のものが入手可能です。最近は弦のためにギターが作られるのではないかと錯覚するほど種類も豊富でシビアな選択が可能なわけです。自分の楽器の鳴りがど〜〜も変? と思ったら迷わず弦を変えてみましょう。以下の各弦の張力についてはパッケージに書かれていたり、あるいは過去のギター専門誌に掲載のあったもの、あるいはメーカーのホームページで公開している張力をもとに解説してみました。
注意:弦の張力は弦長、ネックやブリッジの構造、基準ピッチによってかなり測定差が生じます。あくまで目安程度に考えてください。
●よくいわれるのがオーガスチンの黒は張りが弱い......で、どれくらい弱いのかといいますと......某出版社の過去の計測記事を引用して以下に示します。オーガスチン社ではおおむね40kg前後で設定されているようです。
赤:6本セット 42.5kg
青:6本セット 42.0kg
黒:6本セット 39.1kg
ナイロン弦やフロロカーボン弦は釣り糸として購入できますから弦計算尺を使って容易に張力を計算し、弦に使えます。しかし低音弦は巻弦を使うことが一般的で入手はメーカー製に頼ることが多いですから市販弦のなかから自分の楽器に合うような張力の弦を探して選ぶことになります。国内某ギター出版社の過去の記事によるとモダンギターの4、5、6弦の張力を各社比較してみると、4弦:グランドコンサート(YAMAHA)4th 5.7kg、5弦:オーガスチン黒5th 6.35kg、サバレスレッドカードハイテンションRE-D5 6.3kg、6弦:クラシックギターストリング(YAMAHA)6th 5.9kg、オーガスチン黒6th 6.3kg といったぐあいです。パッケージにはハイテンションと書かれている「サバレス・退場・レッドカード」は実際には 4弦:7.3kg、5弦:6.3kg、6弦:6.7kg だったりして張力は案外低めです。まあ、いずれにしても6kgを越えると思っていいでしょう。ただ、この国内某ギター出版社の計測値はメーカー公表値と大きく異なる不正確なものも多く見られるのでおおざっぱに傾向をみる程度に考えたほうがよいでしょう。
ハナバッハの弦はカタログに計測値が公表されており、以下のとおりです。約2kgごとに張力が段階的に異なるパッケージが販売されています。
http://www.hannabach-strings.com/index_nav.htm
Red Label (SuperHighTension) : Total 45.4 daN (約 46.3kg)
Blue abel (HighTension) : Total 44.3daN (約 45.2kg)
Diff. Labels (Midium High Tension): Total 43.1daN (約 44kg)
Black Labels (Midium Tension) : Total 41.1daN (約 42kg)
Green Labels (Low Tension) : Total 39.7daN (約 40.5kg)
Yellow Labels (Super Low Tension) : 37.0daN Total (約 37.7kg)
この製品ラインナップをみてもわかるように、つまりギターのような弦楽器では1本の弦あたりおよそ300g程度の張力の違いで音量・音色・感触(タッチ)が大きく変わってくるのです。1本の弦を調弦するとき、糸巻きを半音程度高く巻き上げると500g程度が容易に増します。6本の合計は3kgとなるわけです。
多くの弦メーカーが1弦の張力を強めにしているのは音をより強く響かせる目的であり、旋律を明確に歌わせるためです。
さて、以下に弦の素材と張力をもとにした弦選びについて説明しています。
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● 高音弦は市販の釣り糸などで充分代用できるわけですが、低音弦はどうでしょうか。
Pro.Arteプロアルテ・ハードテンション・セット弦の張力は以下のとおり。セット6本で合計39.59kg、およそ40kgの張力となります(おおざっぱに平均して6.6kg)。ちなみにプロアルテは弦長648mmを基準としているようです。パッケージに表記があります。1弦と4弦の張りがやや強い点に注目。
【プロアルテ・ハードテンション】
1弦 : 7.17kg ナイロン0.74mm
2弦 : 5.44kg ナイロン0.85mm
3弦 : 5.62kg ナイロン1.04mm
4弦 : 7.55kg 巻弦0.76mm (VN5145に相当)
5弦 : 7.21kg 巻弦0.91mm (VN5190に相当)
6弦 : 6.60kg 巻弦1.12mm (VN5240に相当)
● さて、対するPro.Arteプロアルテ・ライトテンションは以下のとおり。モダンなクラシックギターには痩せた音になってしまうことが多いライトテンションですが女性や握力の弱い方には人気があるようですし。モダンなクラシックギターでも楽器のタイプによってはうまくマッチするものもあるでしょう。セットで張ったとき(6弦全体)ではパッケージ表記によると 35.43kg の張力がかかることになります(おおざっぱに平均5.9kgのテンション)。これも1弦と4弦は太めのゲージとなっているようです。
「なんだ19世紀ギターにはこのまま使ってもいいじゃん」と思われるかもしれませんね。事実私もごく一部の楽器にはこれを張っています。あえていえば低音弦(巻弦)の音が細いことが多く、張ってみるとどんよりすることが多いです。このセットの4〜6弦はナイロン繊維を芯にした銀巻きのようです。私もいくつかのオリジナル19世紀ギター(タイプや弦長の異なる楽器)に張って試してみましたがやはり結局のところは相性次第といったことろ......。楽器の個体差もあるでしょうから、あれこれ試してみるといいでしょう。入手しやすい弦(しかも安価)としてはこのプロアルテ・ライトテンションは使用弦の候補に考えておいてもいいかもしれません。1〜3弦を釣り糸で入手し、4〜6弦をプロアルテ・ライトテンションという組み合わせもOK。
【プロアルテ・ライトテンション】 J43
1弦 : 6.7kg ナイロン0.71mm
2弦 : 5.08kg ナイロン0.81mm
3弦 : 5.3kg ナイロン1.02mm
4弦 :J4304 6.7kg 巻弦0.71mm (VN5136に相当)
5弦 :J4305 5.67kg 巻弦0.84mm (VN5165に相当)
6弦 :J4306 5.98kg 巻弦1.07mm (VN5230に相当)
表面板の横方向にシンプルなバーをもつ多くの19世紀ギターではやはりこのプロアルテ・ライトテンションをそのまま張るとうまく鳴らないことがあります(特に巻弦)。弦長の極端に短い560mm〜610mm程度の19世紀ギターに張ってみたことがありますがテンションも平均して4kg程度まで下げたほうが弾きやすく鳴らしやすいと感じたものが多かったのです。あれこれ雑誌などで評論する方もいますが、それは時間の無駄で、現実に自分の楽器に張って試すのがいちばんです。そうです、やはり楽器によっての相性が最重要なのです。
以下の写真は高音弦にシーガーエース(ちなみに低音弦はキルシュナー社の銅巻弦 KN)を張って試しているところです。1820年頃のフレンチギターでバーの配置、細部の構造などからみて低めのテンション向けの楽器です。平均5kg程度の張力で良く鳴ります。
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● リュートやバロックギター、19世紀ギター、ウクレレなどではナイロン弦かフロロカーボンが広く使われており、たいていは釣り糸で代用できます。サバレスにはプラスチックの巻弦で高音用というものもあります。
さて、一般に高音弦にフロロカーボンを選ぶなら「シーガー」のシリーズがあります。ギターではおおむね以下のようなものが使えそうです。市販の弦もおおよそ釣り糸製造メーカーと提携して販売されているようです。シーガーエースではおおむね以下のようなものが使えそうです。弦を置き換えて張る場合、同じテンションで音色をちょっと変えてみたいということもあるでしょう。これらの置き換え方法と手順についての詳細は「釣り糸のゲージ」の項と「資料」の項を参考にしてください。もちろん弦計算尺があれば重宝します!
● もし高音弦をフロロカーボンではなくナイロンにしたければそれぞれ(1.3倍)太くしたものを選びます。 ● もし高音弦をナイロンではなくフロロカーボンにしたければそれぞれ(0.77倍)細くしたものを選びます。
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● 張力を意識して弦を選んでみましょう!
【プロアルテ・ハードテンション:合計約39.59kg/平均6.6kg】弦長648mm A-440Hz
もし、モダンなクラシックギターをお使いで、この弦のうち高音弦だけを釣り糸のフロロカーボンに置き換えるならば以下のとおりです。おっと、ついでに低音弦はドイツのキルシュナー社製(VNタイプ巻弦)で置き換えてみました。
1弦 : 7.17kg ナイロン0.74mm フロロカーボンに置き換えるなら0.57mm(12号) ガット(羊腸)なら0.62mm
2弦 : 5.44kg ナイロン0.85mm フロロカーボンに置き換えるなら0.66mm(16号) ガット(羊腸)なら0.73mm
3弦 : 5.62kg ナイロン1.04mm フロロカーボンに置き換えるなら0.81mm(24号) ガット(羊腸)なら0.91mm
4弦 : 7.55kg 巻弦0.76mm (VN5145に相当)
5弦 : 7.21kg 巻弦0.91mm (VN5185に相当)
6弦 : 6.60kg 巻弦1.12mm (VN5250に相当)
【プロアルテ・ライトテンション:合計約35.43kg/平均5.9kg】弦長648mm A-440Hz
こちらの場合も高音弦を市販の釣り糸(フロロカーボン)で揃えるならば........
1弦 : 6.7kg ナイロン0.71mm フロロカーボンに置き換えるなら0.55mm(11号程度) ガット(羊腸)なら0.60mm
2弦 : 5.08kg ナイロン0.81mm フロロカーボンに置き換えるなら0.63mm(15号程度) ガット(羊腸)なら0.70mm
3弦 : 5.3kg ナイロン1.02mm フロロカーボンに置き換えるなら0.79mm(22号程度) ガット(羊腸)なら0.88mm
4弦 : 6.7kg 巻弦0.71mm (VN5136に相当)
5弦 : 5.67kg 巻弦0.84mm (VN5165に相当)
6弦 : 5.98kg 巻弦1.07mm (VN5230に相当)
市販の釣り糸はゲージ(直径)にスパンがあるので、つまりとびとびの直径のものしか売られていません。ですから現実的には釣具店で買うなら以下のような感じでしょうか.....
1弦 : シーガーエース10号
2弦 : シーガーエース14号
3弦 : シーガーエース20号
● それなら今から釣具店へ....と思われるかもしれませんが、フロロカーボンの弦、あ、いや、ラインは高価なんですよ。釣りの世界では太いラインの需要はたいしてありませんから、例えば16号の50m巻きで定価5200円です。実際には割引きで売られてこそいますが間違って買ってしまって使わないということになると痛手も大きいのであります。ご注意されたし。今のうちに言っておきますけど、実際に張ってみるとわかるのですが音色とテンションのバランスは恐ろしく微妙で、とっかえひっかえしながら選抜していかねばなりませんから釣り糸で置き換えるのも手間がかかって厄介です......。
● フロロカーボンの釣り糸(弦)はナイロンや羊腸よりも比重が大きいため金属的な音色になります。以前、フォークギター(鉄弦のアコギのことね)の1弦だけをフロロカーボンに張り替えて弾いた音を聴いたことがありますが、ほとんど金属弦と変わらない音色で違和感がありませんでした。また、私の製作したシターン型黒檀楽器「Concept-2」の演奏はフロロカーボン弦ですが試聴された方で総金属弦と思ってらっしゃる方も多いのです。ですから必ずしもフロロカーボンが万能というわけではなく、楽器によってはナイロンと置き換えができるというべきでしょう。私が最近(2004年秋現在)19世紀ギターによく使う高音弦は1弦にナイロン釣糸、2弦と3弦にフロロカーボン釣糸です。こうすれば3弦などは音が締まってよく鳴りますし、和音もクリアに響きます。1弦にフロロカーボン釣糸を使うと金属的な響きになるため、ナイロンのほうがたいていはうまくいきます。
● こんな記事をホームページで紹介したら弦が売れなくなって困るカモしれません? 楽器店のみなさんからセロニアス・モンクのひとつも出そうな気がして....これがほんとのモンクの叫び、な〜〜〜んてね....。 そのうち楽器店の回し者が鶴田のところへやってきてコンクリート詰めにして東京湾へドボン........う〜〜〜〜ブルブル......みなさん弦は最寄りの楽器店で買いましょう! ぬわぁ〜〜〜んてね。なんだかんだいいながら私もかなりお店で買ってるんですけど......。
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● 低いテンションの弦選びでもっと安易な方法はないものか? 誰もがそう思うかもしれません。ここにひとつの案を紹介しましょう。アルトギター用の弦や子供用ギターの弦です。あまりお店で見かけることが少ないのですが運良く見つけるか、もしくは通販などを使って購入することも可能です。弦長によってはペペギターやヤマハのギタレレ弦も入手しやすいでしょう。
【プロアルテ・アルトギター用】
1弦と2弦と3弦は素材としては一般的なナイロンではなくナイロンとフロロカーボンの中間の重さと硬さ。巻弦は従来のプロアルテ路線の延長で、重い弦で細い性質です。全体的に統一感の無いテンション構成でとくに1弦のみが異常に強いテンション(1弦はもっと弱い釣り糸で置き換えるべき)。
【ProArte J52 Alto Guitar set】 弦長:540mm 基準ピッチ A=440Hz
1弦:素材不明 0.64mm (9.12kg)
2弦:素材不明 直径及びテンション等の表示無し
3弦:素材不明 直径及びテンション等の表示無し
4弦:AltoGuitar Silverplated
Wound (銀メッキ巻弦) 直径及びテンション等の表示無し
5弦:AltoGuitar Silverplated
Wound (銀メッキ巻弦) 直径及びテンション等の表示無し
6弦:AltoGuitar Silverplated
Wound (銀メッキ巻弦) 直径及びテンション等の表示無し
以下に620mmの19世紀ギターにこの「プロアルテ アルトギター」セット弦を張る場合のテンションについて計算してみました。各弦の長さと重さを量り、独自の換算表を参照しつつ、実際にいくつかの楽器に張って試したものです。御覧の通り1弦をのぞいておおむね4kg前後の低いテンションですから楽器の種類によっては使えます。
【ProArte J52 Alto Guitar set】 弦長:620mm 基準ピッチ A=440Hz
1弦:硬質ナイロン 0.63mm 0.34g
(7.0kg) 一般的なナイロン釣糸の0.70mmに相当
2弦:硬質ナイロン
0.72mm 0.45g (4.8kg) 一般的なナイロン釣糸の0.76mmに相当
3弦:硬質ナイロン
0.82mm 0.57g (3.8kg) 一般的なナイロン釣糸の0.86mmに相当
4弦:1.34g (およそ4 kg)
5弦:2.20g (およそ4 kg)
6弦:3.42g (およそ4 kg)
【ペペギター専用セット弦】
ペペギターを皆さん御存知ですか? 子供用ギターとしてアリアが製造・販売している小型のギターです。弦長も段階的にいくつか用意されており、ケースや弦も独自のものが販売されているのです。ギター専門店のほか国内外にオンラインでも注文できるところがあるようです。1弦と2弦はナイロンで3弦〜6弦は細い巻弦となっています。3弦も巻弦というのがミソです。全体にゲージが細く低いテンションのセットですが現時点では私はまだ正確に計測してはいません。
【ハナバッハ・アルトギター用】
プロアルテのアルト弦よりはやや強いテンション。セットで買うにはちょっと高額なのでコスト的にはあまりおすすめしませんが音色の違いもありますので楽器によっては使えますね。
● メモ
# ProArte J52 Alto Guitar set L=620mm A=440Hz
1st (e1) : 7.0kg not use!! Substitute ProArte J43
2nd (b) : 4.8kg
3rd (g) : 3.8kg
4th (d) : 4kg
5th (A) : 4kg
6th (E) : 4kg
# Substitute fishing line Nylon (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 0.64mm 6.0kg
2nd (b) : 0.79mm 5.0kg
3rd (g) : 0.97mm 5.0kg
# Substitute fishing line PVF(Fluor-Carbon) (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 0.50mm 6.0kg
2nd (b) : 0.62mm 5.0kg
3rd (g) : 0.77mm 5.0kg
# Substitute sheep gut (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 6.0kg Sheepgut 0.58mm Nylon 0.64mm
2nd (b) : 5.0kg Sheepgut 0.73mm Nylon 0.79mm
3rd (g) : 5.0kg Sheepgut 0.91mm Nylon 1.00mm
============================================
# TOTAL 31.0kg (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 6.0kg Sheepgut 0.58mm Nylon 0.64mm PVF 0.52mm
2nd (b) : 5.0kg Sheepgut 0.73mm Nylon 0.79mm PVF 0.62mm
3rd (g) : 5.0kg Sheepgut 0.91mm Nylon 1.00mm PVF 0.79mm
4th (d) : 5.5kg Nyroncore+silvercoat VNG 5124
5th (A) : 5.0kg Nyroncore+silvercoat VNG 5165
6th (E) : 5.0kg Nyroncore+silvercoat VNG 5220
# TOTAL 28.5kg (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 5.5kg Sheepgut 0.56mm Nylon 0.62mm PVF 0.47mm
2nd (b) : 4.5kg Sheepgut 0.70mm Nylon 0.76mm PVF 0.57mm
3rd (g) : 4.5kg Sheepgut 0.85mm Nylon 0.94mm PVF 0.74mm
4th (d) : 5.0kg Nyroncore+silvercoat VNG5120
5th (A) : 4.5kg Nyroncore+silvercoat VNG5155
6th (E) : 4.5kg Nyroncore+silvercoat VNG5210
# TOTAL 25.5kg (L=620mm A=440Hz)
1st (e1) : 5.0kg Sheepgut 0.54mm Nylon 0.60mm PVF 0.44mm
2nd (b) : 4.0kg Sheepgut 0.64mm Nylon 0.70mm PVF 0.55mm
3rd (g) : 4.0kg Sheepgut 0.82mm Nylon 0.91mm PVF 0.70mm
4th (d) : 4.5kg Nyroncore+silvercoat VNG5112
5th (A) : 4.0kg Nyroncore+silvercoat VNG5145
6th (E) : 4.0kg Nyroncore+silvercoat VNG5195
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