私的素敵頁:50年前と70年前のフィルムで撮影してみた件

シリーズ:男の子はカメラを手にして生まれてくるのだ

記事:2020年1月19日

- (C) 2020Makoto Tsuruda / CRANE Home Page / Shiteki Suteki Pei (Pay)-

 

当時としては珍しい16mm フィルムを用いたパノラマカメラ VISCAWIDE-16 (ビスカワイド16)
東京の大森にあった太洋工機株式会社が製造(ネット上には太陽とか大洋とか光機などの表記が見られますが全て誤植です)。
1961年9月発売 当時の定価 8400円
私の知る限りでは国際的にみても16mmフィルムのパノラマカメラはこれが唯一だと思います。


初期型/前期型はシャッター速度が High、Slow、STOP の3セレクター。後期型は HighとSlowの2セレクター。
ここで撮影に使ったのは初期(前期)タイプです。
レンズは国際的に優れた描写で知られる富岡光学器械製造所による TOMIOKA Lausar 2.5cm F3.5

一般的な35mm(135型)フィルムでなくてモウシワケナイのですが、個人的に16mmカメラに入れ込んでいるので 2例目も16mmカメラです。
これはアメリカ サンフランシスコのウエッティカー社マイクロ16ブランドのフィルムです。
Whittaker Micro 16 というカメラ向けに販売されていました。純正フィルムということですが、たぶん中身は Kodak でしょうか。

 
 


箱に1949年の使用期限が刻印されており、それによると製造されたのは2年前か3年前の1947年頃のハズです。
明確な年月日が入っているので検証に値すると思います。

カメラはといえば極厚の金属ボディといい、上からのぞき込むファインダーといい、いかにもアメリカ製という作り。
それは専用のフィルムカートリッジ(マガジン)を必要とします。しかもフィルムはダブルパーフォレーション(両目/両穴)。
当時はカラーや白黒のフィルムが Micro16 純正カートリッジに入った状態で販売されていました。マミヤ16やミノルタ16と同様ですな。
撮影したら同封の紙小袋にフィルムを入れて元箱に収め、箱の裏面に切手を貼ってポストに入れると宛名は印刷されているのでウエッティカー社の現像所に届き、現像されて手元に戻ってくるのでした。だから当時のフィルムは現像代も含んでいたのですね。

海外のオークションにカリフォルニア州のカメラ店からフィルムだけ4個セット(カラー3個、白黒ネガ1個)が出品されていたもので、未使用フィルム(#もちろん売れ残り)を45ドルから25ドルに値切って買いました。
ホントはフィルムが欲しかったのではなくて金属製のカートリッジが欲しかったのですが。

※ じつは、ドイツの16mmカメラ MEC16 でナゼか米国のMicro 16 のカートリッジが使えるのです。
  むしろドイツMEC純正カートリッジよりも Micro16のカートリッジのほうが安定してフィルム給送します(経験的に)。

4箱とも未使用で使用期限はすべて1949年のスタンプがあります。

 

 ざっくり70年前のフィルムです。

 

アメリカの製品らしく、写真の撮り方をコミックで解説してあります。
日中にフィルムを出すな、1m以内で撮るな、晴れた日以外は撮るな、 室内で撮るな、慌てず(氷で頭を冷やして)ブレずに撮れ ....


 (C) CRANE HomePage/ Makoto Tsuruda info@crane.gr.jp 


 BACK TO CRANE TOP PAGE